最近、米国の利下げが確実視され、米国債の投資を増やしました。
私はこれまでサテライトで「TMF」に投資をしてきましたが、新たにコアでNISA口座でも米国債の投資を始めることにしました。
選んだのは「238A」で、愛称は「ウルトラロング米債(ヘッジあり)」です。
このETFを選んだのは、今後は円高傾向に進むと予想しているので、為替リスクが抑えられる「為替ヘッジあり」だったことが一つの理由です。
この記事では、新たに投資を始めた「238A」について、ETFの特徴や商品内容、実際に投資した感想などを備忘録も兼ねてまとめています。
ウルトラロング米債とは?
正式名称は「iシェアーズ米国債25年超ロングデュレーションETF(為替ヘッジあり)」で、東京証券取引所(東証)に上場しているETFです。
銘柄コードは「238A」。
このETFは、米国の25年以上の長期債券を対象に運用されており、金利が低下する局面では大きな価格上昇が期待できるのが特徴です。
債券は、デュレーションが長いほど金利変動の感応度が大きいので、金利が下がれば価格が大きく上昇します。
ただし、逆もしかりです。
金利が上がる局面では価格が大きく下落するリスクがあるため、投資には注意が必要です。
現在、米国で利下げの可能性が高まっているため、デュレーションの長い「238A」は大きな値上がりの期待できる局面にあります。
さらに、このETFは「為替ヘッジあり」なので、為替差損のリスクも抑えられる点も魅力です。
連動する指数と信託報酬
238Aは「FTSE米国債STRIPS元本25年超インデックス(国内投信用、円ヘッジ・円ベース)」に連動しています。
運用会社は「ブラックロック・ジャパン」です。
信託報酬については、東証に上場する同様の長期米国債ETFと比較すると以下のような感じです。
銘柄コード | 運用会社 | 対象 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
2621 | ブラックロック・ジャパン | 20年超 | 0.154% |
179A | Global X Japan | 25年超 | 0.1045% |
183A | 三菱UFJアセットマネジメント | 20年超 | 0.132% |
238A | ブラックロック・ジャパン | 25年超 | 0.14% |
238Aの信託報酬はやや高めですが、ストリップス債を対象としており、金利による価格変動の影響が利付債より大きい傾向にあるため、リスクをとる価値があると判断しました。
新NISA「成長投資枠」で投資
新NISAの「成長投資枠」を使って「238A」へ投資をすることにしました。
この銘柄はデュレーションが長い債券が対象なので、値動きが大きいにも関わらずレバレッジがかかっていないため、NISA口座で投資できる点が個人的には魅力です。
2024年9月の月初からコツコツ買い増しし、保有数は600株になりました。
とりあえず資金を使い切ったので、9月に予定されているFOMC(米連邦公開市場委員会)での金利引き下げによる価格上昇を楽しみに待っています。
FOMC後の予想外の値動き
9月のFOMCで0.5%の大幅利下げが発表され「これは238Aが大きく上昇する!」と期待したのですが、私の予想に反して意外値動きとなりました。
パウエル議長が今後の大幅な利下げには慎重な姿勢を見せたことで、利下げペースは緩やかになるとの見方が広がったようです。
その結果、9月から始めた238Aの投資状況は、2024年9月22時点で以下となっています。
新NISAの「成長投資枠」での投資なので、緩やかでも上昇はして行くだろう思うので、しばらく様子を見守ろうと思っています。
その他の米長期国債の投資
では最後に、私が米国の長期国債で投資(運用)している銘柄を紹介して終わります。
ではまた。