ブログで何度も紹介し、少し前に売却した毎月分配型の「アライアンスバーンスタインDコース」の資金↓
その売却資金で新しく「アライアンスバーンスタインBコース」へ投資することにしました。
ん?
結局は元サヤ?
と思ったかもしれませんが、よく見てもらうと少し違い、「Dコース」ではなく「Bコース」です。
アライアンスバーンスタインは管理費用が高いのでヤメようかな?とも考えましたが、悩んだ末、けっきょくは「アライアンスバーンスタイン米国成長株投信」シリーズへ投資することに...
「毎月分配型」→「年2回型」へコース変更するだけにしました。
今回のブログでは「なぜ、アライアンスバーンスタインBコースなのか?」「両コースの投資シミュレーション比較」など紹介します。
これから「アライアンスバーンスタイン米国成長株投信」へ投資を考えている方、考えは様々ですが私の投資判断が一つのケースとして参考になれば幸いです。
アライアンスバーンスタインでコース変更した3つの理由
まずは「アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコース」から「アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコース」へコース変更した理由を話すと、以下の3つを強く感じたからです。
- 分配金の使い道がない
- 複利効果をもっと上げたい
- 使い道が無く分配金を再投資してる
けっきょく、使い道がなくて再投資しているんだから投資効率が悪い!と...
現役世代に毎月分配は早い
まず、分配金の使い道がない点です。
そもそも私のような資産形成もできていない、たかだか数十万円の資産しかもっていない貧乏サラリーマンが、毎月の分配金をもらう必要があるのか?です。
分配金や配当金を貰って年金の足しにするわけでもなく、資産形成が完了してインカムゲインで生活するわけでもない!
さらに言えば勤労所得もある!
当初は分配金を毎月もらう喜びが味わいたいという思いもありましたが、最近はそれより資産を増やしたい!という思いが強いです。
分配金の使い道がない私には、毎月分配型投資信託へ投資をするメリットありません。
この「分配金の使い道がない!」というのが、ひとつ目の理由です。
税の繰り延べ効果による複利狙い
2つ目の理由が、毎月分配金を受け取っても「再投資」している点です。
けっきょく使い道がないので分配金を複利効果を上げるために再投資している。
それなら「税の繰り延べ効果」で効率的に複利運用できる分配回数が少ない「アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコース」を選んだ方がよい!と思ったからです。
税の繰り延べ効果(ぜいのくりのべこうか)とは
- 課税される税金の支払いを合法的に後回しにすることで、その分の期間の複利効果が働き、有利に運用できる
税の繰り延べ効果については言葉ではわかりにくいので、データを使って説明したいと思います。
とりあえず効果の説明さえ出来れば良いので、例は「年単位」のデータで「分配金あり」と「分配金なし」の比較で説明することにします。
前提)
- 100万円を年利10%で5年間運用
- 税率は20%としてザックリと計算
年数 | 分配金あり | 分配金なし | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
年利(10%) | 税金(20%) | 元本 | 年利(10%) | 税金(20%) | 元本 | |
0年目 | – | – | 100万 | – | – | 100万 |
1年目 | 10万 | 2万 | 108万 | 10万 | – | 110万 |
2年目 | 10.8万 | 2.16万 | 116.64万 | 11万 | – | 121万 |
3年目 | 11.66万 | 2.33万 | 125.97万 | 12.1万 | – | 133.1万 |
4年目 | 12.6万 | 2.52万 | 136.05万 | 13.31万 | – | 146.41万 |
5年目 | 13.6万 | 2.72万 | 146.93万 | 14.64万 | – | 161.05万 |
それぞれを最終的に解約したら、トータルでどれだけ税金の差が出るのか?
- 分配あり:※毎月の税額計11.73万
- 分配なし:61.05万×0.2=12.21万
税金のトータル額を比較すると「分配金なし」の方が支払う税金額が多くなって損する感じに見えますが、実際の運用実績を見ると得をしていることがわかります。
以下は、それぞれ税金を引いた額になります。
「分配金あり」の場合は、毎月税金を引かれているのでそのまま、「分配金なし」の場合は解約時に利益分の税金が引かれる(※161.05万-12.21万)ため、以下のようになります。
- 分配あり:146.93万
- 分配なし:148.84万
繰り延べ効果がない「分配金あり」の場合と、繰り延べ効果がある「分配金なし」の場合では、同じ年利10%で運用したとしても、その差(※148.84万-146.93万)は1.91万円、税金を多く支払ったとしても「分配金なし」の方が得することになります。
この差は、課税されるべき税金分が翌年以後も10%の利率で運用されたことで生じる利益の差です。
上記、同じように考えれば、年2回分配の「AB米国成長株投信Bコース」と、毎月分配の「AB米国成長株投信Dコース」も同様と言えます。
両コース、パフォーマンス(※リターン年利)的には ほとんど変わらないため、長期に投資を継続すればするほど差が大きくなるということです。
※両コースの現時点のリターン年利情報↓
コース | 6ヵ月 | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|---|
アライアンスバーンスタインBコース | -35.18 | 0.25 | 18.08 | 16.57 |
アライアンスバーンスタインDコース | -34.90 | 0.28 | 17.98 | 16.46 |
この「税の繰り延べ効果」による複利効果が2つ目の理由です。
検証結果でも複利が証明された
あとは最近、私がよく検証している「違うコースのファンド」「類似ファンド」によるシミュレーション比較です。
今回の「アライアンスバーンスタインBコース」と「アライアンスバーンスタインDコース」も同じように比較した結果、Bコースで投資する方が運用効果が高いと証明された。
証明の方法としては、私がこれまで投資してきた「Dコース」と同じ金額、同じ日の基準価格で「Bコース」を投資(買付)した結果、どれくらいの差が出るのか?です。
約定 | アライアンスバーンスタインDコース | アライアンスバーンスタインBコース | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
取得額 | 基準価格 | 購入口数 | 取得額 | 基準価格 | 購入口数 | |
21/04/08 | 26,000 | 12,224 | 21,270 | 26,000 | 39,201 | 6,632 |
21/04/13 | 1,000 | 12,393 | 807 | 1,000 | 39,747 | 251 |
21/04/15 | 642 | 11,977 | 536 | 39,362 | ||
21/04/20 | 10,000 | 12,078 | 8,280 | 10,000 | 39,699 | 2,519 |
21/05/06 | 22,900 | 12,143 | 18,859 | 22,900 | 39,913 | 5,737 |
21/05/14 | 600 | 11,891 | 505 | 600 | 39,088 | 153 |
21/05/17 | 979 | 11,882 | 824 | 39,737 | ||
21/06/15 | 1,222 | 12,220 | 1,000 | 281 | 41,659 | 67 |
21/06/15 | 550 | 12,220 | 450 | 550 | 41,659 | 132 |
21/07/15 | 1,257 | 12,560 | 1,001 | 43,839 | ||
21/07/16 | 600 | 12,511 | 480 | 600 | 43,839 | 136 |
21/08/04 | 712 | 12,665 | 562 | 712 | 44,203 | 161 |
21/09/06 | 1,285 | 12,805 | 1,004 | 1,285 | 45,771 | 280 |
21/09/27 | 4,000 | 12,288 | 3,255 | 4,000 | 45,771 | 873 |
21/10/05 | 4,373 | 11,589 | 3,773 | 4,373 | 42,413 | 1,031 |
21/10/15 | 1,498 | 12,054 | 1,243 | 45,259 | ||
21/11/08 | 1,308 | 12,910 | 1,013 | 1,308 | 48,495 | 269 |
21/11/15 | 1,551 | 12,631 | 1,228 | 48,597 | ||
21/12/02 | 1,248 | 12,079 | 1,033 | 1,248 | 46,461 | 268 |
21/12/15 | 1,606 | 12,107 | 1,327 | 400 | 47,439 | 84 |
22/01/21 | 5,000 | 10,896 | 4,589 | 5,000 | 43,415 | 1,151 |
22/01/26 | 3,000 | 10,502 | 2,857 | 3,000 | 41,843 | 716 |
22/02/24 | 15,000 | 10,082 | 14,878 | 15,000 | 40,504 | 3,703 |
22/02/25 | 10,000 | 10,456 | 9,564 | 10,000 | 42,006 | 2,380 |
22/03/07 | 1,400 | 10,242 | 1,367 | 1,400 | 41,149 | 340 |
22/03/15 | 10,000 | 9,993 | 10,007 | 10,000 | 40,140 | 2,491 |
22/04/15 | 20,000 | 10,943 | 18,277 | 20,000 | 44,787 | 4,465 |
アライアンスバーンスタインDコースの投資実績の詳細は、以下の記事を↓
わかりやすく結果をまとめると、以下となります。
購入総額(※a) | 総購入口数 | 6/9基準価格 | 評価額(※b) | 損益(※b-a) | |
---|---|---|---|---|---|
Dコース | 147,731 | 129,989 | 10,720 | 139,348 | -8,383 |
Bコース | 139,657 | 33,839 | 43,890 | 148,519 | +8,862 |
正確にはDコースの投資では分配金の受取方法を「受取型↔再投資型」で繰り返し変更していたので、5,549円は投資をせず受け取っている。
そのため、それを加味して計算しなおすと以下となる。
購入総額(※a) | 総購入口数 | 6/9基準価格 | 評価額(※b) | 損益(※b-a) | |
---|---|---|---|---|---|
Dコース | 147,731 | 129,989 | 10,720 | 139,348 | -2,834 |
Bコース | 139,657 | 33,839 | 43,890 | 148,519 | +8,862 |
受け取った分配金(※再投資していない分配金)を加味しても、けっきょく「Bコース」で投資をしていた方が運用効率が高かったことが証明されました。
Dコース→Bコース(まとめ)
毎月、分配金を貰う喜びを味わいたくてはじめた「アライアンスバーンスタインDコース」ですが、複利効果を考えるともったいないと思え「アライアンスバーンスタインBコース」に鞍替えです。
ちょうどDコース売却が約定した翌日、米インフレ率が予想を超え、連邦準備理事会(FRB)が一段と積極的に利上げを行うとの観測が高まったことを背景に、米国市場が大幅下落!
本当はスグに「アライアンスバーンスタインBコース」を買う予定でしたが、数日、待つことに...
また、Bコースを購入したら記事にしたいと思います。
ではまた。