毎月分配型の投資信託は、毎月の分配金を純資産から支払う仕組みになっています。
そのため、年1回分配の投資信託などに比べて基準価格が上がりにくい特徴があります。
そんな毎月分配型投資信託の中で、私が投資しているのが「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース」です。
現在、保有口数が13万口となりました。
普段の私は、積立設定をしたらそのまま放置する「ほったらかし投資」が基本です。
ですが、このAB米国成長株投信Dコースだけは、スポット購入をメインにしています。

この記事では、毎月分配型投資信託の私の買い時ルール、実際に私が「アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信Dコース」に投資した実績を紹介します。
毎月分配型を積立しない理由
私の投資信託での投資は、相場の上下に左右されず、コツコツと続けられる積立投資が基本です。
そんな基本スタンスから外れて、なぜ「アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信Dコース」についてはスポット購入を選んだのか?
その理由は、毎月分配型の投資信託が積立投資に向いていないと感じたからです。
もちろん、これは私個人の考えですが、以下に詳しく説明します。
積立投資に向く銘柄とは?
私が積立投資に向いていると思うのは、積立投資のメリットが活かせる「値動き(ボラティリティ)の大きい銘柄」です。
積立投資の最大の魅力は、価格が下がったときに多くの口数を購入し、価格が上がったときには購入口数を抑えることで、平均購入単価を引き下げられる点にあります。
そのため、値動きが大きい銘柄ほど、積立投資の効果が発揮されやすいのです。
たとえば、以下のような銘柄は積立投資に向いていると感じています。
一方、毎月分配型投資信託の場合、配当金が支払われることで基準価格の変動が少なくなります。
これにより、積立投資のメリットを十分に活かすことが難しいと私は考えています。
そのため、「アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信Dコース」については、積立ではなくスポット購入を選んでいます。
とはいえ、基準価格の変動が少ないとしても、可能であれば平均取得価格を下げたいという思いはあります。
そこで、私が「アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信Dコース」の買い時としているタイミングを次に書いていきます。
AB米国成長株投信Dの買い時
私の経験上、毎月分配型の投資信託は特徴をしっかり考慮して投資すれば、基準価格を下げながら効率的に投資できると感じています。
私がAB米国成長株投信Dコースに投資を始めた当初の基準価格は12,000円くらいでしたので、現在の11,000円を切る基準価格はかなり下がっていることになります。
しかし、買い時を意識して投資を続けてきたおかげで、私は大きなマイナスにならず、口数も13万口にまで増やすことができました。
特に大きく口数が増えたのは、2月の急落をきっかけにわずか3ヶ月で倍増した時期です。
このタイミングを逃さず、スポット購入したことが功を奏しました。
具体的な投資実績については後ほど詳しくお話ししますが、その前に、私が「買い時」としているタイミングについてご紹介します。
基準価格が平均取得を下回る時
私が実践している買い時の一つは、基準価格が平均取得価格を下回ったときです。
たとえば、同じ「アライアンス・バーンスタイン」シリーズでも、「Bコース」(年2回決算)と「Dコース」(毎月配当型)では、基準価格の変動に違いがあります。
過去10年のチャートを見てわかる通り、分配金の支払い回数の多いDコースは基準価格がほとんど変わらりませんが、Bコースは400%近い上昇となっています。
この特徴を踏まえ、Dコースでは基準価格が平均取得価格を上回っているときは購入を控え、下回ったタイミングで買い増しをするようにしています。
これまでの投資経験から、Dコースの基準価格は大きく上昇することが少ないため、買い時を待っていても意外と早くそのタイミングが訪れることが多いと感じています。
基準価格が大台を下回る時
私が買い時として意識している二つ目のポイントは、基準価格が大台(1,000円単位)を割り込んだときです。
具体的には、以下の「2022/03/08」や「2022/04/25」のように、前日の基準価格と比べて大台(1,000円単位)を割り込んだタイミングです。
もちろん、注文を出してから約定するまでにはタイムラグがあるため、予想と異なり値上がりした後の高値で買ってしまうこともあります。
しかし、これまでの経験では、基準価格が大台を割り込むタイミングを狙うことで、安値で購入できる確率が高く、結果として平均取得価格の上昇を抑えることができています。
約定日を配当落ち日にする
最後の買い時として意識しているのが、約定日を配当落ち日に合わせることです。
具体的には、アライアンスバーンスタインDコースの場合、約定日を15日に合わせて購入すると、経験的にその前後の日付よりも安値で購入できています。
なぜ15日に基準価格が下がりやすいのかというと、分配金が投資信託の信託財産から支払われることで純資産総額が減少し、それに伴い基準価格が下がるためです。
たとえば、今月の4月15日の基準価格は10,943円で、前日比-333円と大きく下がりました。
また、先月の3月15日やその前の2月15日も、それぞれ前日比-81円、-100円と基準価格が下がっているため、安値で購入できました。
過去3ヶ月のデータを見た結果、配当落ち日に合わせて購入することで、安値で買える可能性が高いことが分かりました。
このように、基準価格が安くなるタイミングを狙うことで、口数を少し多めに増やすことができ、効率的に投資を行うことができます。
「塵も積もれば山となる」です。
それでは、ここまで紹介した買い時を意識して行った、私の「アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信Dコース」の購入実績をお見せします。
AB米国成長株投信Dの購入実績
アライアンス・バーンスタインDコースへの投資は、雑誌の特集「人気 毎月分配型100本の分配金速報データ」で圧倒的な利回りを見たことがきっかけで始めました。
余っていた資金で投資開始
本記事を書く前の投資については省略しますが、2021年4月8日に証券口座に余っていた26,000円を使って投資を開始しました。
約定日 | 単価[円] | 受渡金額[円] | 数量[口] | 平均取得価額[円] |
---|---|---|---|---|
2021/04/08 | 12,224 | 26,000 | 21,270 | 12,223.79 |
~ | ||||
2021/12/15 | 12,107 | 1,606 | 1,327 | 11,967.13 |
その後、毎月の分配金を増やしたいという思いから、Dコースへの投資が増えていきました。
初回購入時の平均取得価格は12,223.79円でしたが、基準価格が下がったタイミングで追加購入を繰り返し、2021年12月までに平均取得価格を11,967.13円に引き下げることができました。
2021年末時点での保有口数は68,450口です。
平均取得価格以下で大量買い
自分の中で過熱気味だったDコースへの投資ですが、新たに気になる投資信託「楽天レバナス」を発見したことで投資額が減りしました。
とはいえ、下落時には口数を増やしたいという思いがあり、追加投資を続けています。
2022年01月の投資実績
約定日 | 単価[円] | 受渡金額[円] | 数量[口] | 平均取得価額[円] |
---|---|---|---|---|
2022/01/21 | 10,896 | 5,000 | 4,589 | 10,895.62 |
2022/01/26 | 10,502 | 3,000 | 2,857 | 11,667.55 |
この結果、2022年1月の平均取得価格は11,667.55円へと下げられ、末時点での保有口数は75,896口となりました。
2022年02月の投資実績
2022年02月、米国株式市場の下落したタイミングで私の保有していた米国株「バイオデリバリー・サイエンシズ・インターナショナル(NASDAQ:BDSI)」が公開買い付けにより株価急騰。
その売却資金を使ってAB米国成長株投信Dコースに追加投資しました。
約定日 | 単価[円] | 受渡金額[円] | 数量[口] | 平均取得価額[円] |
---|---|---|---|---|
2022/02/24 | 10,082 | 15,000 | 14,878 | 11,324.50 |
2022/02/25 | 10,456 | 10,000 | 9,564 | 11,241.70 |
底値付近で購入できたおかげで、2022年2月の最終平均取得価格は11,241.70円となり、前月末から400円近く下げることができました。
2022年2月末時点での保有口数は100,338口です。
基準価格が大台の1万円割れ
2022年03月、なんと、今月は基準価格が1万円を割り込むタイミングで約定しました。
約定日 | 単価[円] | 受渡金額[円] | 数量[口] | 平均取得価額[円] |
---|---|---|---|---|
2022/03/07 | 10,242 | 1,400 | 1,367 | 11,228.26 |
2022/03/15 | 9,993 | 10,000 | 10,007 | 11,117.61 |
資金不足で購入額は少なかったものの、平均取得価格を11,117.61円まで下げることができました。
2022年3月末時点での保有口数は111,712口です。
新たなレバ投資で資金不足
2022年04月、新たに「楽天日本新興市場株ダブル ブル」というファンドを見つけ、資金がそっちに回ったため、AB米国成長株投信Dコースへの投資額が減少しました。
約定日 | 単価[円] | 受渡金額[円] | 数量[口] | 平均取得価額[円] |
---|---|---|---|---|
2022/04/15 | 10,943 | 20,000 | 18,277 | 10,945.54 |
それでも、平均取得価格を10,945.54円まで下げることができ、2022年4月末時点での保有口数は保有口数は129,989口となりました。
2022年04月29日時点の運用実績ですが、何度も何度も分配金コースを変更したことで「投資開始日」や「グラフ」表示がおかしくなっていますが、以下のような状況です。
2022年3月末には基準価格が一時11,693円まで上昇したが、4月22日ごろから基準価格が下落し、現在はマイナスとなっています。
突然ですが、売却しました
3月以降、資金不足により安値で買えるタイミングにも関わらず買えない状況が続いていましたが、突然ですが、「アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコース」への投資を終了し、売却することにしました。
売却時の平均取得価格は先月と変わらず、10000口あたり約200円のマイナスでしたが、売却翌日、翌々日と基準価格が下落したため、売却したタイミングは結果的に良かったと感じています。
約定日 | 保有(売却)数量 | 基準価格 | 受渡金額 |
---|---|---|---|
2022/06/09 | 129,989 口 | 10,754円 | 139,790円 |
その後、同じシリーズの「アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Bコース」への投資を開始しました。
もし、切り替えた理由などを知りたい方はこちらを。

ではまた。