「毎月分配型投資信託」とは、毎月分配金を受け取れる投資信託で、昔から人気があります。
このタイプの投資信託は「買ってはいけない」と言われることも多いですが、私が唯一投資したのが「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」です。
名前が少し長いので、この記事では「AB米国成長株投信Dコース」と略して呼ぶことにしますね。

この記事では、AB米国成長株投信Dコースの特徴について、将来的に家族が投資をするときの説明用を兼ねて簡単にまとめています。
毎月分配型は、なぜ人気か?
毎月分配型投資信託が人気な理由は、定期的にお金がもらえることで「お金が増えている」と実感しやすいからでしょう。
たとえば、アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信には、A~Eの5つのコースがあります。
その中で、特に、Dコース(為替ヘッジなし+毎月分配型)が人気です。

Dコースは毎月決算があり、基準価格に応じて分配金がもらえるので、定期収入が魅力です。
このような分配型は、特に高齢者の方や富裕層の方に好まれるのかな?と思います。
- 高齢者は老後の生活費
- 富裕層は運用しながら定期的にお金がもらえる
でも、若い人でも毎月分配型を試したくなることがあります。
私もそうでしたが、分配金で毎月のお小遣いが増えたと感じ、嬉しいんですよね。
実際には分配回数の少ない投資信託の方が効率よく資産を増やせるので、資産を増やす目的なら、年1回決算型のように分配回数が少ない方が効率的だということはわかっていますが...
AB米国成長株投信Dについて
今回の記事では、AB米国成長株投信Dコースへ投資を決めたキッカケなどをお話しします。
基準価格や純資産、分配金については別の記事で説明していますので、そちらをご覧ください。

魅力に感じた「予想分配金提示型」
毎月分配型の投資信託を「買ってはいけない」と言われる理由の一つに「タコ足分配」があります。
タコ足分配とは、十分な利益が出ていないにも関わらず無理に分配金を支払い、結果的に基準価格が下がっていくという現象です。
しかし、AB米国成長株投信Dコースは、そういった毎月分配型ファンドの中では珍しく、利益を元に分配金を支払っているため、基準価格が安定しています。
以下は、2020年1月~現在の分配金支払い状況ですが、運用益が十分に出ているときには分配金が増え、運用益が振るわない月には分配金が支払われないことがわかります。
決算日 | 分配金 | 落基準(基準価格) |
---|---|---|
2021年4月15日 | 300円 | 11,977円 |
2021年3月15日 | 200円 | 11,519円 |
2021年2月15日 | 300円 | 11,827円 |
2021年1月15日 | 200円 | 11,371円 |
2020年12月15日 | 200円 | 11,445円 |
2020年11月16日 | 200円 | 11,481円 |
2020年10月15日 | 200円 | 11,664円 |
2020年9月15日 | 200円 | 11,377円 |
2020年8月17日 | 300円 | 11,682円 |
2020年7月15日 | 200円 | 11,540円 |
2020年6月15日 | 200円 | 11,019円 |
2020年5月15日 | 100円 | 10,638円 |
2020年4月15日 | 0円 | 10,184円 |
2020年3月16日 | 0円 | 9,438円 |
2020年2月17日 | 200円 | 11,386円 |
2020年1月15日 | 200円 | 11,177円 |
新型コロナで急落した時には、無理な分配金支払いが行われていません。
これが、AB米国成長株投信Dコースです。
また、以下の基準価格と純資産額の基準価格と純資産額の5年推移グラフを見ると、毎月分配型であるため複利効果は薄いものの、基準価格は急激に下がることなく、むしろ緩やかに右肩上がりに上昇していることがわかります。
つまり、元金を減らして分配金を支払うのではなく、利益を元に分配金を支払っているということ。
さらに、直近1年では純資産額が急増し、人気も右肩上がりで高まっていることが確認できます。
このように、基準価格が安定して人気も上昇している点が「AB米国成長株投信Dコース」を選んだ理由の一つです。
魅力に感じた「戻りの速さ」
次に挙げる理由は、基準価格が下落した後の回復の速さです。
どんな投資商品にも相場の下落は避けられませんが、その後にどれだけ早く回復するかが重要だと感じています。
以下のグラフでわかるように、2020年2月には新型コロナの影響で基準価格が大きく下落しました。
しかし、その後すぐに回復し、回復後は右肩上がりに上昇しています。
アメリカ経済は何十年も低迷せず、長期的に右肩上がりで成長してきた実績があります。
魅力に感じた「純資産の増加」
また、新型コロナによる基準価格の下落時に注目したもう一点は、純資産です。
基準価格が大幅に下がったにも関わらず、純資産は思ったほど下がらなかった点が印象的でした。
これは、ファンドの人気や運用実績の高さによるものだと感じました。
実際、価格.comで「AB米国成長株投信Dコース」の人気を見てみると、投資信託全体では3位、毎月分配型投資信託では1位にランクインしています(※21/3/18時点)。
さらにもう一点、純資産額にも注目すると、本日時点(’21/3/18)の純資産額は8,559.40億円に達しています。
近いうちに、シリーズではなく「AB米国成長株投信Dコース」単独で1兆円を突破する勢いです。
ファンドの純資産総額が大きくなると、以下のようなメリットがあります。
- 経費率が低く抑えられる
- 繰上償還リスクの低減
- 分散効果が得られやすい
純資産額が少ないファンドはリスクもあるため、ある程度の規模のファンドを選ぶのは、安心感の得られるポイントです。
AB米国成長株投信Dへの投資
私がこのAB米国成長株投信Dコースに投資を始めたきっかけは、ダイヤモンドZAi(ザイ)という雑誌で「利回り18%の投資信託」と紹介されていたのを見たことです。
最初は、ただ単に「前年実績が良かっただけのファンドでしょ」と見ていましたが、調べていくうちにこのファンドは人気があり、実績もあることが分かり、買い始めました。

ちなみに「AB米国成長株投信Dコース」は、利回りプラスで運用する数少ないファンドの一つです。
少し前に購入した雑誌「人気、毎月分配型100本」で、利回りプラスのファンドがどれくらいあるのか気になり、数えてみたところ、全体の半分以下だったことに驚きました。
追記 ※2年連続でトップに君臨↓
私が「AB米国成長株投信Dコース」へ投資する目的は、何と言っても「毎月の分配金を受け取る楽しみ」です。
毎月分配型投資信託の本来の利用法から少し外れているかもしれませんが、このファンドは利回りプラスで運用できる点は大きな魅力です。
利回りプラスということは、元本を減らさずに毎月お金を受け取ることができ、さらに運用もできている一石二鳥の投資信託です。
利回りマイナスのファンドは結局、銀行預金を切り崩して生活するのと変わりません。
ではまた。