債券投資は一般的に低リスクと言われていますが、実は投資の方法や選ぶ債券次第では、株よりもハイリスク・ハイリターンになることもあります。
最近、私は投資信託で債券へ投資することが増えました。
そこで今回は、債券について記事にまとめることにしました。
この記事では、債券の種類や投資方法について、自分の理解を深めるだけでなく、投資を始めた息子に説明することを兼ねてまとめました。
債券とは
債券は簡単に言うと、国や地方公共団体、企業が「誰かお金を貸してくださ~い!」って感じで発行する有価証券です。
投資をした人は、その見返りとして基本的には定期的に利子がもらえ、満期が来たら発行元が破綻しない限り、額面どおりのお金が戻ってくる仕組みです。
特に「米国債」は、アメリカという世界最大の経済大国が発行しているだけあって、信用力はピカイチで、さらに、流動性が高くて売買し易いのも大きな魅力です。
だから「世界で一番安全な債券」と言われています。
債券の種類について
債券には、発行元、購入タイミング、そして利払いの方式によっていくつかの種類があります。
発行体による分類
債券の発行元によって、国が発行する「国債」、地方公共団体が発行する「地方債」、企業が発行する「事業債」などに分かれます。
購入タイミングによる分類
新しく発行された債券は「新発債」、発行後に売られて市場に出回った債券を「既発債」と呼ばれています。
既発債は新発債に比べて選べる種類が多いですが、価格が日々変動するため、利回りも変わります。
利払い方式による分類
定期的な利子がもらえる「利付債」と、利息がつかない代わりに発行時に利子分を割り引かれた価格で発行される「割引債」があります。
債券価格の変動要素
債券投資というと「満期まで保有して利子をもらう」ってイメージが強いですが、途中で売りたくなることもありますよね。
そこで気になるのは「債券の価格がどうやって決まるのか?」です。
簡単に言えば、債券の価格は以下の3つで動いています。
金利の変動
一番大きく影響するのが「金利」です。
たとえば、いま持ってる債券の利率が2%だったとして、世の中の金利が3%に上がったらどうなると思いますか?
金利が上がれば新しく発行される債券の利率も高いので、わざわざ利率2%の債券を買いたい人は少なくなりますよね。
その結果、利率2%の債券は価格が下がりします。
逆に、金利がさがったときにはその逆で、債券の価格は上がります。
発行体の信用力
次に、発行体の信用力も重要です。
たとえば、債券を発行した国や企業の財務が悪化して「もしかしたらお金をかえしてもらえないかも...」なんてことになると、リスクが高まり、その債券は手放したいと思う人が増えて不人気にり、価格が下がります。
逆に、アメリカのように信用力の高い国の債券は価格が安定していて、高めで取引されることが多いです。
市場の需要と供給
そして、需要と供給のバランスです。
景気が良いときは、みんな株や不動産(REIT)へ投資したがり債券の需要が下がりますが、景気が悪くなると安全なところにお金を置いておきたいと思う人が増え、債券の需要が高まります。
需要がなければ価格は下がり、需要があれば価格は上がる、需要と供給の法則です。
債券への投資方法
債券に投資する方法はいくつかあります。
生債券を買う方法
まず、一番シンプルな方法が証券会社から直接債券を買う方法です。
いわゆる「生債券(個別債券)」というものです。
この方法だと、自分が買いたい債券を選べるというメリットはありますが、新NISAでは買えないとか、まとまった資金が必要など、税制面や資金的に使いづらいと感じています。
だから、個人的にはあまり魅力を感じません。
投資信託(ETF)で買う方法
もうひとつは、債券ETFや債券投資信託を使う方法です。
この投資方法は、いろんな債券をひとまとめにしたパッケージ商品を買うイメージです。
たとえば「米国債に投資したい!」と思ったら、それに特化したETFや投資信託を選ぶだけで済むので、個別の債券を選ぶ手間が省けます。
さらに、生債券に比べて少額で投資できるのもポイントです。
あまり資金が無くても、いろんな債券に分散投資できるのは魅力です。
私の債券投資は「ETF」
では、最後に少しだけ私の債券投資について紹介して終わります。
債券への投資は「堅実」「安定」のイメージが強いですが、私がやっているのは全くその逆で、ハイリスク・ハイリターンな債券投資です。
ハイリスクな債券投資の内容
債券投資でハイリターンを狙う方法は、信用力の低い国や、償還期間が長い債券へ投資をすることです。
私が主に手を出しているのは、新興国債券や超長期の国債です。
具体的な例を挙げると、
ちなみに一例をあげると、最終的にマイナス投資で終わった新興国債券が投資対象の「外貨建てMMF(トルコリラ)」、現在プラス投資中の20年超米国債が投資対象の「TMF」です。
生債券だと新NISAでは投資できませんがETFなら投資可能なので、長期米国債が投資対象の東証銘柄「238A」にも投資をしています。
予想外の値動きだったメモ
債券は、デュレーションが長いほど金利変動の感応度が大きいので金利低下で価格が大きく上昇すると思ったが、米国経済のニュースが良好な内容で、景気後退に陥る可能性は低いと思われはじめているからのようです。
上記から、レバレッジ無はもう少し保有だが、レバレッジETF「TMF」は保有数を半分に減少。
ではまた。