このブログ記事では、ヘルスケア株に3倍レバレッジをかけたETF「DIREXION DAILY HEALTHCARE BULL 3X SHARES(CURE)」について、自分の投資メモとしてまとめています。

「S&P ヘルスケア株3倍レバ(CURE)」の概要や特徴、私が投資を決めた経緯や理由、実際の投資を通じて感じたことなどを書いています。
CUREってどんなETFか
CUREとは、その名の通り「ヘルスケア株」に連動するETFです。
正式名称は「Direxion デイリー ヘルスケア株 ブル3倍 ETF(DIREXION DAILY HEALTHCARE BULL 3X SHARES)」です。
Healthcare Bull 3X Shares | CURE | Direxion
簡単に言えば、アメリカのヘルスケア大手企業が含まれる「S&P ヘルスケア セレクト セクター指数」という指数に、3倍の値動きで連動させることを目指しているETFです。
つまり、指数が1%上がったらCUREは3%上がり、逆に指数が1%下がればCUREは約3%下がるという、値動きの大きい銘柄です。
ヘルスケアセクターとは?
ヘルスケアは、製薬会社、医療機器メーカー、バイオテクノロジー、保険会社など、医療や健康関連の企業で、景気に左右されにくいディフェンシブ(守り)なセクターとも言われています。
基準価格と純資産額
CUREの運用開始は2011年06月15日で、結構、運用期間が長いETFです。
2025年5月10日時点の基準価格は76.53ドル、純資産額は133.26百万ドルです。
直近1年の株価は、52週高値が143.51ドル、52週安値は67.16ドルとなっています。
分配金と経費率
CUREには年4回(3月、6月、9月、12月)の分配金支払いの予定があります。
- 2021年の分配実績:0.033ドル ※12月のみ
- 2022年の分配実績:0.4401ドル
- 2023年の分配実績:2.0511ドル
- 2024年の分配実績:1.0773ドル
直近、2025年の分配金状況は以下です。
日付 | 分配金 |
---|---|
2025/03/25 | 0.3454ドル |
経費率は0.90%です。
S&P500に連動するVOOなどのETF(経費率0.03%)と比べると経費率が高いと感じますが、3倍レバレッジをかけるETFとしては一般的な経費率です。
組み入れ上位10銘柄
CUREが連動を目指す指数の構成銘柄(2025年5月10日時点)の上位を見ると、聞いたことのある企業が多くあります。
Healthcare Bull 3X Shares | CURE | Direxion
ティッカー | 企業名 | 比率 |
---|---|---|
LLY | イーライ・リリー | 12.25% |
UNH | ユナイテッドヘルス・グループ | 9.07% |
JNJ | ジョンソン・アンド・ジョンソン | 7.51% |
ABBV | アッヴィ | 6.96% |
ABT | アボット・ラボラトリーズ | 4.33% |
MRK | メルク | 4.27% |
TMO | サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック | 3.58% |
ISRG | インテュイティブ・サージカル | 3.32% |
AMGN | アムジェン | 3.15% |
BSX | ボストン・サイエンティフィック | 2.80% |
製薬、医療機器、サービスなど、ヘルスケア大手がバランスよく組み込まれている感じです。
過去の株価の値動き
S&P500や他の代表的な3倍レバレッジETF(SPXL, TQQQ, SOXL, TECL)の、過去の値動きをチャートで比較してみました。
以下は、CUREとSP500の過去10年チャート比較です。
インデックス指数と比較すると激しい値動きですが、他の3倍レバレッジ銘柄と比べると、CUREは比較的おだやかな値動きに見えます。
以下はCUREと、
- SPXL:S&P500の3倍レバ(黄)
- TQQQ:NASDAQ100の3倍レバ(ピンク)
- SOXL:半導体株3倍レバ(青)
- TECL:テクノロジー株3倍レバ(赤)
を比較したチャートです。
レバレッジなので上下は激しいですが、個人的には他の3倍レバレッジと比べて「暴れ馬感」は少ない印象です。
以下は、証券口座に記載の過去の騰落率です。
期間 | 騰落率 |
---|---|
2025.05.17 | |
1カ月 | -20.22% |
3カ月 | -33.64% |
6カ月 | -31.26% |
9カ月 | -46.62% |
1年 | -40.94% |
2年 | -28.15% |
3年 | -31.60% |
5年 | 30.48% |
年初来 | -24.06% |
設定来 | 1,494.72% |
設定来の記載にミスがある?と思うような数字ですが、LABUなどの3倍レバレッジETFと比べ、騰落率でみても比較的落ち着いています。
もちろんレバレッジなので上下は激しいですが...
CUREへの投資を決めた理由
私がCUREに投資しようと考えたのは、直近の大きな下げです。
下がっている理由を調べてみると、一つ、気になるニュースがありました。
組み入れ上位のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が、メディケア(高齢者・障害者向け医療保険制度)に関連する不正行為の疑いで刑事捜査を受けているというニュースがあったみたいです。
その影響でユナイテッドヘルス(UNH)の株価は、5年前くらいまで落ち込んでいます。
CUREの株価も大きく影響を受けていると思い、ピンチはチャンス!?と考えたわけです。
一時的なネガティブニュースで大きく売られている時って、これまでの私の投資タイミングとしては「買い場」だったことが多いので...
最初に買った時の状況
普段、私は日本にいるので、米国市場の取引時間はサマータイムだと日本時間の22時30分から翌朝5時(冬時間だと23時30分から翌朝6時)なんですよね。
だから、狙っていた価格で指値注文を出しても、朝起きた時にはいつも市場が終わっちゃってて、なかなか買えずにいました。
数日間、前日終値からマイナス10%の価格で指値して粘ったんですが、全然刺さらなくて。
それが、たまたま朝早く目覚たんです。
この記事を書いて数日、80ドル付近まで上昇していた株価が大きく下がり、73ドル台に。
これはチャンス!と、すぐに注文。
予定より少し高かったけど、73.72ドルで無事に約定し、念願の「CURE」ホルダーに。
ちなみに、投資日記を最近はnoteで書いているので、よかったらこちらを↓

投資を通じて感じたこと
ここからは、投資をしながら感じたことや気づきを、気が向いたときに書いていこうと思います。