ビットコインが10万ドルを突破し、最近、私の投資の半分以上が仮想通貨関連になっています。
そんな中、新たに「世カエル」という愛称で親しまれている投資信託に投資を始めました。
この投資信託は「インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド」という名前で、NISAの成長投資枠を使って投資することができます。
この記事では、ブロックチェーン技術に投資できる「世カエル」の概要や投資状況を、私の投資メモ、これから投資するかもしれない家族用にまとめています。
ブロックチェーンって何?
ブロックチェーンとは、データを「ブロック」という小さな塊にまとめて、それを順番に繋げて管理する技術のことです。
イメージとしては、データが鎖(チェーン)のように繋がって管理されている感じです。
それぞれのブロックには前のブロックの情報を示す「ハッシュ値」という特別な情報が入っていて、もし誰かがデータをこっそり書き換えようとすると、その後に繋がるブロック全部を書き換えないといけなくなります。
だから、データを改ざんするのがとても難しく、信頼性の高い技術です。
どんな所で使える技術なのか
ブロックチェーンと聞くと、まず暗号資産(ビットコインなど)を思い浮かべますが、物流や製造業、食品業、医療など、さまざまな分野での活用が期待されてる技術です。
たとえば、物流業界では生産から納品までの取引データをブロックチェーンで管理することで、商品の品質を保てたり、偽造品を防ぐことができると期待されています。
他にも、食品業界では「この野菜はどこの農家で作られたのか」のような情報を消費者に伝えられたり、医療分野では患者のカルテを安全に管理することができるようになります。
このように、世界を変える可能性のあるブロックチェーン技術に投資できるファンドが、インベスコの「世界ブロックチェーン株式ファンド」です。
ブロックチェーン「世カエル」
ブロックチェーン技術が世界を変える可能性があると言われる中、その技術に関連する企業へ投資できる投資信託の一つが「インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド」です。
愛称「世カエル」には、「世界を変える技術」という意味が込められています。
ここからは、2024年10月09日交付の目論見書をもとにまとめていますので、最新情報については公式サイトで確認してください。
インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド【愛称:世カエル】
ファンドの特徴
このファンドは、ブロックチェーン技術に関連する8つの産業に分散投資しています。
- マイニング・オペレーション
- トークン・インベストメント
- ブロックチェーン決済システム
- ブロックチェーン技術ソリューション
- エネルギー
- マイニング・ハードウェア
- ブロックチェーン金融サービス
- マイニング・テクノロジー
ブロックチェーンの投資信託というと、暗号資産の企業ばかりだと思われがちですが、半導体関連の企業やデジタル決済サービスの企業にも投資しており、リスクを分散できるファンドです。
組み入れ比率
世界ブロックチェーン株式ファンドは、名前に「世界」と付く通り、グローバルに投資しています。
組み入れ上位5か国
2024年7月31日時点の運用実績では、以下の国々が上位を占めています。
- アメリカ:52.40%
- 日本:18.10%
- カナダ:7.60%
- 台湾:6.90%
- 韓国:5.90%
特にアメリカと日本の比率が高いです。
組み入れ上位10銘柄
ファンドの組み入れ銘柄には、ブロックチェーンやマイニング関連の企業が多く含まれています。
銘柄名 | 国名 | 業種 | 純資産比率 |
---|---|---|---|
ビットファームズ | カナダ | ソフトウェア・サービス | 6.4% |
サイファー・マイニング | アメリカ | ソフトウェア・サービス | 5.6% |
ライオット・プラットフォームズ | アメリカ | ソフトウェア・サービス | 5.6% |
マイクロストラテジー | アメリカ | ソフトウェア・サービス | 5.5% |
台湾積体電路製造 | 台湾 | 半導体・半導体製造装置 | 5.1% |
SBIホールディングス | 日本 | 金融サービス | 4.6% |
コインベース・グローバル | アメリカ | 金融サービス | 4.4% |
ビット・デジタル | 中国 | ソフトウェア・サービス | 4.3% |
マネックスグループ | 日本 | 金融サービス | 3.9% |
クリーンスパーク | アメリカ | ソフトウェア・サービス | 3.8% |
私が個別投資している企業も多く含まれています。
私が個別に投資している企業も多く含まれており、S&P500やNASDAQ100などのインデックス投資では馴染みのない企業も多いため、新しい投資先を探している人には良い選択肢かもしれません。
他に、ペイパル・ホールディングスのような有名企業も含まれているようです。
2つのファンドタイプ
世界ブロックチェーン株式ファンドには、2種類のファンドタイプがあります。
- 年1回決算型
- 予想分配金提示型(毎月分配型)
年1回決算型 | 毎月決算型 | |
---|---|---|
基準価額 | 37,859円 | 11,819円 |
純資産 | 195.34億円 | 68.19億円 |
信託報酬 | 1.573% | 1.573% |
運用開始 | 2019.07.11 | 2021.03.11 |
設定来高値 | 38,846円 | 12,426円 |
設定来安値 | 8,131円 | 5,038円 |
NISA成長投資枠 | 〇 | × |
NISAつみたて投資枠 | × | × |
年1回決算型は新しいNISAの「成長投資枠」で投資できるのがポイントです。
一方、毎月分配型は定期的に分配金がもらえる投資信託ですが、NISA口座では投資できないので注意が必要です。
リスクとリターン
「世カエル」の2つのファンドタイプは似ているため、年1回決算型ファンドの2024年12月14日時点のデータを元にまとめました。
期間 | リターン | リスク |
---|---|---|
6か月 | 46.38% | 34.68% |
1年 | 54.94% | 37.07% |
3年 | 11.02% | 32.76% |
5年 | 28.39% | 33.88% |
参考として、S&P500に連動する「eMAXISSlim米国株式(S&P500)」のデータも載せます。
期間 | リターン | リスク |
---|---|---|
6か月 | 18.63% | 18.05% |
1年 | 39.21% | 15.46% |
3年 | 21.85% | 18.43% |
5年 | 22.99% | 21.06% |
2つのファンドを比較すると、「世カエル」は直近で暗号資産が上昇したこともあって短期間のリターンが高いですが、長期では安定していないことがわかります。
以下は過去5年のチャートです。
S&P500に比べ、かなり値動きが激しいので、リスク許容度の高い人向けでしょう。
「世カエル」の投資状況
「世カエル」への投資を決めた理由は、来年1月20日にトランプさんが再び大統領に就任する際に、ビットコインが大きく上昇するだろうという期待からです。
この波に乗るため、コア投資用の口座での投資も増やしています。
最初の投資
2024年12月3日にスポットで5,000円を投資し、その後10,000円を追加投資しました。
今後は、他の投資と同様に大きく値下がりしたときはスポットで追加購入し、基本は、毎月1日に5,000円ずつ積立設定で投資をする予定です。
暗号資産の下落でマイナス
年末にかけてビットコインが大きく下落し、暗号資産関連株が上位組み入れ銘柄で占めている「インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド」も大きく下落しました。
下落しているタイミングで2回のスポット買いを行い、現在の投資状況は以下です。
保有数量 | 平均取得価額 | 基準価額 | 損益率 |
---|---|---|---|
8,252口 | 36,354.82円 | 35,369円 | -2.71% |