レバレッジ投資は、少ない資金で大きなリターンを狙えることから、投資家に人気の手法です。
しかし、大きなリターンが期待できるということは、大きなリスクも伴うということです。
最近の私は、レバレッジを活用した投資で利益を得られるようになりましたが、過去には一夜にして借金を背負うほどの大失敗を経験しています。
この記事では、レバレッジ投資の魅力やリスク、私の成功体験と失敗談、私の考えなどについてまとめました。
レバレッジ商品は数倍の値動きをするため、魅力だけでなくリスクも理解した上で活用しましょう。
レバレッジ投資とは
レバレッジ(leverage)とは「てこ」の意味で、原理は小学校の頃にならった「小さな力で大きな力を生み出す(てこの原理)」のイメージに似ています。
てこの原理を利用することで大きな岩が小さな力で動かせるように、レバレッジ投資では少ない資金で大きな取引を行うことができます。
たとえば、10万円の資金に3倍のレバレッジをかければ、実際には30万円分の投資が可能です。
この場合、成功すればリターンが3倍となりますが、逆に予想と異なる値動きをすれば損失も3倍になるリスクがあるということです。
つまり、レバレッジ投資は「諸刃の剣」なのです。
レバレッジ投資できる商品
レバレッジを活用できる投資には、以下のような商品があります。
株の信用取引
株の信用取引では、最大3.3倍のレバレッジをかけて取引することができます。
信用取引を行うには委託保証金を担保として差し入れる必要があり、最低委託保証金維持率を下回った場合は追加委託保証金(追証)により維持率の回復が必要となります。
維持率を回復できない場合は証券会社による強制決済され、それでも不足金が解消されなければ、追加で入金が必要となる。
FX(外国為替証拠金取引)
FXでは、最大25倍のレバレッジをかけて取引することができます。
円やドルなどの通貨を売買して差益を狙う金融商品で、証拠金(現金担保)を担保として差し入れることで数倍の外貨取引を行うことができる。
証拠金維持率を下回った場合は自動的にロスカット(清算)される仕組みであるため、証拠金維持率に余裕をもった取引をする必要がある。
ロスカットは大きな損失から投資家を保護する目的でFX会社が強制的に決済する仕組みだが、急激な価格変動が短期間で起きた場合、間に合わずに大きな損失となる場合がある。
預けた資金以上の損失が発生した場合、追加で入金が必要となる。
ブルベア型の投資信託
ブルベア型(レバレッジ型)の投資信託は、基準となる指数などの値動きを数倍にする投資信託で、相場の上昇や下落にレバレッジをかけて投資ができます。
ブル(Bull)型は、雄牛が角を下から上に突き上げる仕草から上昇相場(強気相場)を意味し、ベア(Bear)型は、熊が爪を上から爪を振り下ろす仕草から下落相場(弱気相場)を意味します。
また、追証(追加証拠金)などの心配がない点も特徴です。
では、ここからは私が主に投資している「ブルベア型の投資信託」の内容で、レバレッジ投資の魅力やリスク、私の体験談などについて書いていきます。
ブルベア投資信託の魅力とは
ブルベア投資信託の魅力は、少ない資金で大きなリターンが狙える点です。
この投資信託は、基準となる指数と同じ方向に動く「ブル型」と、逆方向に動く「ベア型」の2種類があり、相場の上昇時でも下降時でもチャンスがあります。
相場が一方向に動く局面で大きなリターンを狙うことができます。
たとえば、ブル型投資信託なら株価が底を打って上昇トレンドに入ったときに投資し、ベア型投資信託なら天井をつけて下降トレンドに入ったときに投資するイメージです。
さらに、信用取引やFXと異なり、投資資金を超える損失が発生しないため、リスクが限定される点も大きな魅力です。
ブルベア投資信託のリスクとは
ブルベア投資信託には魅力のある一方、リスクも大きくなる点を理解しておく必要があります。
ブルベア型の投資信託は指数の値動きが数倍となる商品であるため、もし相場が予想とは逆に動いたときは損失が大きくなります。
また、ブルベア型の投資信託は株価指数が上昇と下落を繰り返す「ボックス圏の相場」にも弱く、上昇と下落を繰り返した場合には負の複利効果により基準価額が少しずつ下落してしまいます。
さらに、一般的な投資信託に比べて手数料が高めに設定されていることもデメリットです。
このようなことから、長期投資には向いておらず、短期投資に向いている投資信託です。
ブルベア投資の成功と失敗
成功例
まず、投資信託の中でも上場している投資信託(ETF)の成功例です。
一つ目はテスラ株のETFです。
テスラの株価が年初から30%近く下落したタイミングでレバレッジETF「TSLL」への投資を開始し、その後に何度か追加購入して保有株が120株になっています。
一時はツーバガー達成(※7月頭)しましたが欲が出てしまい売却せず、結果、その後に大きく下落をしてしまい、2024年8月18日現在では投資期間約5か月で、ドルベースだと15.13%のプラス、円ベースだと12.75%のプラスとなっています。
少し前にテンバガーよりツーバガー狙いの方が効率的だと思い始め、年末ごろまでには再度ツーバガー達成すると期待しており、その時売却を考えています。
また、先月末に投資を始めたレバレッジETF「AMDL」は約1か月でドルベースだと11.49%のプラス、円ベースだと8.04%のプラスになっています。
どちらも大企業でこのまま下落していくとは考えられなかったので、大きく下落した底付近で投資を始めた私の投資成功例です。
また、長期投資に向いていないブルベア投資信託を中長期で投資しているのが以下の2銘柄です。
iFreeレバレッジ FANG+は年初よりツミレバ投資を始め、投資期間8か月で12.76%のプラスです。
また、auAMレバレッジNASDAQ100は昨年の10月にスポット投資し、その後はツミレバ投資をしており、投資期間10か月で30.94%のプラスです。
失敗例
しかし、全てがうまくいくわけではありません。
底打ちして上昇に転じると思ってナンピン買いを続け、上昇に転じることなくズルズルと下落し、2年も投資を続けることになったケースです。
その銘柄は、楽天日本新興市場株ダブル・ブルです。
長期投資になったとしてもリターンが得られれば良いですが、2年も投資して5%程度の利益だと、あえてブルベア型の投資信託へ投資せずとも、安全なインデックス投資で十分得られたリターンです。
私は損切りが下手なので、相場を見誤ったりするとリターンの少ない銘柄にハイリスクで投資してしまい、機会損失になることも多いです。
私のブルベア投資の考え
最後に、現時点でも私のブルベア投資信託の投資法について書き、終わりたいと思います。
まず大前提ですが、ブルベア投資信託もETFも、私はこれまでベア投資で成功したことがないので、今後はブル投資一本で行こうと思っています。
そして、上場投資信託(ETF)と投資信託でのブルベア投資の使い分けです。
ETFは、株と同じように下落したタイミングで投資ができるので、値動きの激しい個別株EやセクターETF(半導体、バイオテクノロジー、銀行、長期国債)へ大きく下落したときに「スポット買い!」で投資しようと考えています。
ブルベア型投資信託は、注文のタイミングと約定するタイミングにズレがあるため、基本は右肩上がりの指数(※米国指数)へ「ツミレバ!」のスタイルで投資をしようと考えています。
私はレバレッジをかけたサテライト投資を「SBI証券」を使って投資をしています。
私の口座の使い分けなどをまとめた記事をありますので、良かったらこちらも。
ではまた。