一緒に仕事をするメンバーには、いろんなタイプが最近いる。
- 年上で能力が低い人
- まだまだ能力は低いが前向きな子
- 能力はあるが経験が不足している子
- 能力が低くプライドが高い勘違い部下
そんな部下の中でもっとも手を焼く厄介な存在。それが能力が低くプライドが高い勘違い部下だ!
私も20年以上社会人としてやってきたのでそんなタイプに出会ったことがある。
今回はそんな厄介な部下(※以降は”厄介君”)のこと、また、過去に出会った出来ない君の末路などを書いていきたいと思います。
低能力がバレているのに本人は能力が高いと勘違い!
まわりからも認められるだけの能力を持ち合わせていればいいが、能力を持ち合わせていない勘違い人間は本当に厄介!
では、悩みの種だった厄介君の特徴を↓
- 聞く耳を持たないので教えようとしても聞かない
- 低能力なので、さらに下の子に間違ったことを教える
- 下の年代の子からは、言っていることがわからないとの評価
- プライドが高いので失敗を自分のせいには絶対しない
- 上司に対して上から目線で教えてあげる風
- かなり上(部長、役員クラス)の権力にはとりあえず従う
- 自分が書いた資料には絶対の自信
- 無駄話しが多く仕事をしない
- 気がまわらない
まだまだ書き始めたらキリがないのでこの辺にしますが、かなり厄介な子です。
さすがに厄介君より下の子から“言っている事がわからない”とか“言われたことが正しいのかわからない”なんて発言が出ると末期である。
「腐ったみかん」はチームを腐らせる!
昔のドラマで腐ったみかんという言葉が出てきたのを思い出した。
私と同年代であれば絶対知ってる?と思うドラマ「3年B組金八先生」。その第2シリーズで教師役の武田鉄矢が不良少年の悪影響のことをたとえていった言葉。
腐ったみかんの方程式とか、腐ったりんご理論ともいう。
どちらも、
箱の中に一つの腐ったみかん(りんご)があると、まわりにも腐敗が広まりどんどん腐っていく。そんな意味の言葉である。
その理論通り、その厄介君の下についた子が間違ったことを教えられ腐敗が広まった。
厄介君のことを能力がない!と気づいている子たちは、私のところに来て「〇〇ってこれでいいんですか?」と再確認してくれるからまだ取返しがつく。しかし、それ以外の子たちは知らないところで汚染されている。
低能力だからなのか、自分の能力が低いことにも気づかない!
当時のことである。
もう一人の部下が私のところでチラ見した厄介君の資料に対して私と同じ指摘をしたことがある。
オー!成長したな~。そんな風に心の中ではかなり嬉しい気持ちになった。
その指摘が出来た子は、わからない時によく聞きにくる子。一番初めに書いたまだまだ能力は低いが前向きな子である。
ある意味、昔の私に少し似ているところもあるかもしれない。
どんどん人に聞いて知識を吸収するタイプ。また、経験を重ねて自信をつけていくタイプでもある。
だから、厄介君と同期にもかかわらず、かなりの能力差が出始めていた。厄介君は気づいていなかったが...。
若いころは同期間で評価に大きな差が出ない。しかし、40歳を迎えたころには会社での地位も大きく差が出てくる。
厄介君も聞く耳を持ち自分の能力に気づけば、同期内でトップになる要素を十分に秘めていた。かなりもったいない子だった。
世間で「使えない部下」と思われている子はどんなタイプなのか?
たぶん「使えない部下」で悩んでいる人は私だけではない!
そこでネットを検索すると、世間でも同様の悩みを抱えている上司が多いこと多いこと...。
特徴:社会人としての自覚が欠如
- 一般常識、社会常識に欠ける
- 不平不満が多く文句ばかり言う
- 無駄口が多くよくサボる
- 協調性がない
- 気がまわらず他人の気持ちが理解出来ない
■厄介君の場合
常識面でいえば、お客様との会話だ。ある程度の冗談まじりの会話はイイが、お客様なので一線はある。言葉遣いがなっていない。
また無駄口については、人を変え一日中おしゃべりして仕事が進んでいないことが多い。学生じゃないんだから...。
特徴:仕事を遂行する能力が低い
- 上司の指示を理解できない
- 聞く耳を持たない
- とにかく否定的
- ミスを責任転嫁する
- 単純ミスを繰り返す
- すぐに楽をしたがる
- 仕事を選ぶ(雑用を嫌う)
- 深く考えず安請け合いする
- 時間管理ができない
- 計画的に仕事を進められない
■厄介君の場合
自分の能力が高いと勘違いしているので、学ぶことをしない。だから、人から指摘されても言い訳ばかりして否定的で聞く耳を持たない。
そんなこともあり、単純ミスも多い。そしてミスをしても言い訳ばかりして学ばないので繰り返す。負のスパイラル。
そして口癖は”それ僕がやるんですか?”って言葉。
自分でやりたくない仕事は何かと文句が多い。すぐに楽をしたがるので人に頼み自分ではやらないので能力も上がらない。
そのせいか、時間が空いておしゃべりも多くなる!
特徴:自分に対する評価が高い
- 自己評価がかなり高い
- 学歴・職歴にかなり敏感
■厄介君の場合
半期に一度、自己評価の点数を自分で採点する機会がある。
けっこう人によって、自己採点が低い人、高い人と様々である。もちろん言わなくてもわかると思うが、厄介君は後者の方である。
みんなの平均では、100点中70点~80点で付けてくるところを厄介君はなんと95点前後の点数評価だ。
私が過去に出会った勘違い部下の末路!
言わなくてもわかるとと思うが、末路は決まっている。
通称「ショムニ」と呼んでいる。
たぶん私と同年代であればわかると思うがテレビドラマ「ショムニ」から来た通称である。※ドラマと違い、能力が乏し人の集まりであるが...。
どの部署に移動しても使えない人が最後に移動する雑用部署である。ある意味、一定の給料をもらえて一日が終わるので慣れてしまえばイイかもしれない。しかし一般的な感覚の人は耐え難い環境であると思う。
もちろん年収も下がるし...。
そうなりたくない私は若い時の苦労は買ってでもしろ!のことわざのように、失敗も多く経験し蓄積してきた。
もちろん、いろんな所へ飛ばされた経験も社内では上位だ。
しかし、そんな若いころの苦労もあっていろんな知識・経験が身につき、歳をとった今では応用で何とかなることが多い。
とりあえず「ショムニ」には行かなくて済みそうである。
「使えない部下」はどうやって対処するのがよいのか?
部下は一人だけではない!
だから、一人の「腐ったみかん」だけに手をかけている時間もない。そこで私が考える対処法がコレである。
対処レベル1:使えるようになるまで根気よく教える
もちろん、上司として使えないからと言って切り捨てるのは器が小さい。
少しでも意識がかわるように育て、指導するのが上司の存在する意味の一つでもある。
すぐ切り捨てるのではなく上手く持ち上げやる気にさせ、良いところを伸ばして意識の改革を進めていこうと心がけている。
対処レベル2:それでもダメなら当たり障りのない作業しか頼まない
とりあえず働かないアリも会社には必要だ。
どうしても意識がかわらなければ、失敗してもどうにでもリカバリーできる仕事をまかせて何か問題が起きた時などの予備要員として使う。
もしこんな使われ方をして嫌な気分になるなら意識を変えてくるだろう。
楽だと思えばそれまでだ...。
対処レベル3:さらにマイナス要素しかなければ切り捨てることも
最悪の場合だ。
予備要員としても活躍できないほど使えなければ最後には切るしかないかも。
向いている部署が必ずあると思うので、上司に相談し異動を検討するのも手だと思っている。
まとめ
部下の育成は部下のためだけではない。自分の仕事を少しでもラクにするためにも使えない部下の教育は必要なこと。
はじめから完璧に出来る社員なんていないのだから...。
しかし、
最悪それで自分が鬱になったりチームが崩壊するくらいなら切り捨てるのも必要と思っている。