ソフトウェア会社の枠を超え、いつの間にか世界一のビットコインを持っている会社になった「ストラテジー(旧マイクロストラテジー:MSTR)」。
このMSTRに2倍レバレッジをかけて投資できる、超ハイリスクなETF「MSTU」をご存知ですか。

この記事では、ストラテジー2倍レバ(MSTU)に手を出してしまった私のリアルな記録と、見事に「2倍レバの末路」をたどっている現在の状況を、自戒を込めて残しておこうと思います。もしかすると、ここからプラ転するかも……
なぜ私は「MSTU」なんていう危険なETFを買ったのか
「ビットコインに期待しているなら、おとなしく現物を持てばいいのでは?」
心の底からそう思います。
それでも現物ではなく、あえてシングルストック(単一銘柄)の2倍レバレッジETF「MSTU」を選んだ理由は、だいたいこの2つです。
- 税金面(分離課税)のメリット:日本では、現時点では暗号資産の利益は「雑所得」として最大55%の税金がかかってしまいます(そこまで爆益が出るかはさておき……)。ですが、MSTUのような株式ETFであれば、証券口座(特定口座)の分離課税(約20%)で済み、確定申告の手間も最小限で済みます。
- 単純にレバレッジのスリルが好き:そして何より、私は「レバレッジ」が大好き。良くも悪くも、このジェットコースターのようなスリルにすっかり魅了されているわけです。
そんなわけで、ずっと運用開始を待ち望んでいた世界一のビットコイン保有企業「ストラテジー(MSTR)」の2倍レバレッジが、2024年12月2日にSBI証券でついに解禁されたのを見て、飛び乗ってしまったのでした。
【体験談】天国から地獄へ!復活できるのか?
ここからは、実際にMSTUを保有してから売却するまでの、リアルな株価と感情のアップダウンを時系列でまとめていこうと思います。
購入当時〜2024年末:期待に胸を膨らませたスタート
ビットコインが史上初の10万ドルを超えたあと、一旦9万ドル台に戻った場面。
「再度10万ドルを回復するのは来年だろう」という私の思いを裏切り、驚異的なスピードで10万ドル台を奪還した瞬間、私はビットコインの圧倒的な強さを感じました。
そこで、少し前に売却したBITF(ビットコイン関連株)の資金を使い、12月9日の米国市場クローズ直前にMSTUを購入。

このときのMSTRの株価は約365ドル、MSTUは約160ドル付近。
TradingViewでのMSTRの目標株価の最高値「650ドル」を参考に、現在の約1.8倍の期待株価に2倍のレバレッジを加味し、MSTUの売却目標は3.6倍となる「570ドル付近」と設定しました。
半減期後の盛り上がりを見込んで「2026年4月頃に勝ち逃げしてやろう」と、皮算用。
2025年年末:マイナス40%という洗礼からの買い増し
ところが、2025年の年末はビットコインが足踏みして大きく上がらず、結果としてマイナス40%という含み損を抱えたまま年越しすることに。
ちなみに、直近2週間のビットコインの値動きはこんな感じです。

BTC/JPNは1,470万円付近、BTC/USDが94,000ドル付近で推移しています。
ただ、逆風こそが「仕込み時」と捉え、何度か買い増しを継続した結果、いつのまにか260株も保有する状態に膨れ上がっています。

このままの株価とビットコインの値動きが続くようなら、年始の日本市場が再開する「大発会」で資金調達し、「暗号資産の追い風になりそうなトランプ次期大統領が正式に就任する前に追加で仕込もう!」と考えています。
2026年1月:BTC10万ドル回復でついにプラ転!
年が明けると、それまでの停滞ムードが一変。
ビットコインが10万ドルの大台を超えてくれたおかげで、ついに含み損が消えてプラ転しました。

市場の視線は現在、1月20日正午(日本時間21日午前2時)の大統領就任式に注がれています。
暗号資産支持派として知られるトランプ次期大統領の初日演説で、ビットコイン価格が上へぶっ飛び「ロケット」のような爆発的な値動きを見せてくれるはず……と、私も期待しています。
2026年6月:まさかの「マイナス92%」とガチホ継続
欲に完全に負けて、当初の予定していた2026年4月をスルーし、利益確定のボタンを押せないままズルズルと相場に居座ってしまった結果、私の特定口座に鎮座しているMSTUの評価損益は、なんと驚異の「マイナス92%」に……

まさに「紙屑一歩手前」……というか、これもう完全に紙屑?
ピークを過ぎてからの下落スピードは、坂道を転げ落ちるどころか、崖から真っ逆さまに突き落とされるような速度でした。
もはやナンピンしたところで、どんどん含み損の金額を増やすだけの状態が今です。
ここまで綺麗にドカンとやられると、逆に諦めがついて、このままガチホ(という名の放置)をすることに決めました。
シングルストック2倍レバの狂暴性を身をもって思い知らされる、強烈な自戒メモとなりました。
2026年8月:手数料無料投資で口数増
約1か月前より、手数料をかけずに株数を増やす投資の対象となりました。

現在、30株ほど増え、平均取得価格は18.35ドルに下がり、口数の合計は283株に。
相変わらずマイナスは90%付近をふらついています。
今後、大きく進展があったり、もし万に一つ、奇跡的に「プラ転」するようなことがあれば、その時は大喜びで本ブログに追記するか、noteの投資日記に書きたいと思います。
2026年8月末:とうとう株式併合
8月13日、とうとう恐れていた「株式併合」のお知らせが入りました。
- 比率:10株を1株に株式併合
- 権利落ち日:8/24
- 新株売却可能予定:8/25
これにより、手数料をかけずに株数を増やす投資は終了になってしまいました。

とりあえず、口数を300株にキリ良くして、株式併合を待つことにします。
そもそも「MSTU」ってどんな銘柄?(基本スペック)
ここで改めて、私がドハマリしている「MSTU」と親銘柄の基本情報を整理しておきます。
親銘柄「MSTR」とビットコインの関係
MSTR(ストラテジー ※旧マイクロストラテジー)は今や、MSTRは今や、本業のソフトウェア会社というより「世界一ビットコインをたくさん持っている会社」として有名です。そのため、株価はビットコインの価格とものすごく連動しています。
ただ、普通に連動するだけじゃないのがこの株の怖いところ。
過去のデータを見ると、ビットコインが動くとき「MSTR」はそれ以上に大きく跳ね、下るときはそれ以上に大きく下落するという、激しい特徴があります。

2倍レバの「MSTU」とは
それにさらに「日々の値動きの2倍」のレバレッジをかけたのが、今回の「MSTU(T-REX 2X Long MSTR Daily Target ETF)」です。
投資というより、もはや投機(ギャンブル)……
普通のETF(0.05〜0.2%)と比べると経費率は高めですが、特殊なレバレッジETFとしては標準的です。
ただ、このコストは着実に利益を削っていくので、ダラダラと数年も持ち続けるのではなく、短期か中期でサクッと活用するのが正解のファンドだと感じています。
私は完全に逃げ遅れたわけですが……
荒波だった2024年~2025年の株式分割と株式併合
2024年末~2025年末までは、このETFにとってまさに「天国と地獄」のようでした。
- 2024年12月17日(株式分割):ビットコイン10万ドル突破という熱狂の中で「10対1の株式分割」が行われ、100ドル超えだった株価が10ドル台まで下がったことで少額投資家が買いやすくなりました。
- 2025年12月3日(株式併合):2025年7月くらいまでは、BTCの上昇やビットコイン買い増しのニュースでストラテジー株は強気ムードを維持していましたが、そこからBTCの調整や株式の希薄化懸念、MSCI指数除外懸念が重なり、株価は1ドル〜2ドル台まで下落し、価格を維持するために「1対10の株式併合」が行われるという、エグい展開になりました。
仮想通貨系3銘柄で比較!MSTUの値動きがヤバすぎる件
MSTUの値動きがどれくらい激しいのか、仮想通貨系の3銘柄で値動きを比べてみました。
- 青色:MSTU(マイクロストラテジーの2倍)
- 黄色:MSTR(マイクロストラテジーの普通株式)
- 水色:CONL(コインベースの2倍)
MSTUは最近運用を始めたばかりなので、過去1か月間の値動きでの比較です。
上昇局面での比較
まず上昇局面ですが、同じ仮想通貨関連のレバレッジETFであるCONL(コインベース2倍)と比べても、MSTUの変動幅は一回り大きくて、ビットコイン(BTC)の現物とも比較にならないレベルでした。


直近では、MSTUの価格は高値から一瞬で半分近くまで価格を下げており、一度に全力買いするのはかなり危ないと感じています。
上下する局面での比較
ビットコインが上下に振れた直近1ヶ月のデータでも比較してみました。

下側(マイナス)と上側(プラス)の値動きの割合(%)としては、こんな感じです。
これを実際の株価(安値〜高値)で見ると、そのヤバさがよくわかかります。
この期間、ビットコイン自体は±5〜6%程度の動きだったのに、MSTUはなんとその約5倍のスピードで乱降下しています。

普通株のMSTRやCONLでもBTCの約3倍の値動きであることを考えると、MSTUがどれだけリスクの高い投資なのかがよくわかります。
MSTU・MSTR・BTCの長期比較
運用開始からの推移を比較すると、MSTUの激しさはさらに際立ちます。

