投資ノート「エヌビディア2倍レバ(NVDL)」

2倍ブル レバレッジ投資 投資信託への投資
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AAPUTSLLに続いて3つ目の個別株レバレッジETFです。

今回投資することにしたのは半導体大手「NVIDIA Corporation(エヌビディア)」のレバレッジETF「グラナイトシェアーズ2倍ロング・エヌビディア株デイリーETF(NASDAQ:NVDL)」になります。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

この記事では、米国ETF「NVDL」に投資を決めた経緯やETFの特徴について、備忘録も兼ねて記録しています。

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エヌビディアの2倍「NVDL」

エヌビディア(NVIDIA Corporation)は、画像や映像の処理を行うGPU(グラフィックボード)と呼ばれる半導体の開発と販売をするメーカーです。

生成AIブームにより、GPUの需要は急増しています。

生成AIとは、AIがテキスト、画像や動画、音声などを生成する技術のことで、特に2022年11月に対話型AI「Chat GPT」が公開されて以降、急速に注目を集めるようになりました。

米国時間2024年6月18日には時価総額が約3兆3350億ドル(日本円で約526兆円)に達し、米マイクロソフトを抜いて世界最大の企業となったことがニュースで取り上げられました。

※以下の情報は2024年10月27日時点で記載。

ETFのファンド概要

NVDLは、正式名称「グラナイトシェアーズ2倍ロング・エヌビディア株デイリーETF(GraniteShares 2x Long NVDA Daily ETF)」という上場投資信託です。

このETFは、エヌビディア(NASDAQ:NVDA)という単一の銘柄に2倍レバレッジで投資できます。

運用の開始は2022年12月13日からです。

基準価格と純資産額

現時点で、エヌビディア(NVDA)の普通株式の基準価格は141.54ドルで、2倍の値動きをするETF「NVDL」の基準価格はドルとなっています。

NVDLの純資産額は4,909.14百万ドルです。

分配金と経費率

NVDLは、年1回、12月分配金が支払われます。

2023年の分配金は9.64542ドルでした。

現在、NVDLの分配金利回りは12.81%となっており、普通株式(NASDAQ:NVDA)の分配金利回り0.0285%と比べるとNVDLの分配金はかなり高い分配金利回りで、魅力的に感じています。

経費率は1.06%で、レバレッジETFとしては一般的な水準です。

普通株式「NVDA」の目標株価

また、エヌビディアの将来予測として、12か月後の目標株価は以下のようになっています。

  • 最安値:90ドル
  • 平均値:149.49ドル
  • 最高値:200ドル

現在の株価は141.54ドルなので、予想平均値に近い水準で推移しています。

最新の情報については、以下のリンクで確認できます。

NVDAの目標価格【TradingView】

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NVDLとSOXLを比較

私はこれまで半導体関連への投資で主に「SOXL」が選択肢として入っていました。

そこで今回、投資先を検討するにあたり、半導体株ブル3倍ETF(NYSE:SOXL)、エヌビディア普通株式(NASDAQ:NVDA)、エヌビディア2倍ETF(NASDAQ:NVDL)、エヌビディア2倍ETF(NASDAQ:NVDU)の4つのパフォーマンスが気になり、チャートで比較してみました。

NVDLとNVDUとNVDAとSOXLの今年の株価推移(2024年)

基本的な値動きとしては、SOXLとエヌビディアの普通株式のチャートは似た動きをしていますが、年間で見ると、SOXLよりもエヌビディアの普通株式(NVDA)のリターンが良く、さらにNVDAの2倍レバレッジであるNVDLは、大きなプラスとなっています。

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NVDLとNVDUを比較

さらに、エヌビディア(NASDAQ:NVDA)に2倍のブル投資ができるETFは、SBI証券だと「NVDL(GraniteShares)」「NVDU(Direxion)」の2つから選べます。

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NVDUについては、2024年4月1日までは1.5倍のレバレッジETFでしたが、Direxionが2024年4月2日から6つの単一株ETFのレバレッジを引き上げ、2倍ブルのETFとなりました。

レバレッジを引き上げられたETFは、他には以下のような銘柄銘柄です。

ティッカー 新ファンド名 対象の米国普通株式
AAPU Direxion Daily AAPL Bull 2X株 アップル(NASDAQ:AAPL)
AMZU Direxion Daily AMZN Bull 2X株 アマゾン(NASDAQ: AMZN)
GGLL Direxion Daily GOOGL Bull 2X株 アルファベット(NASDAQ: GOOGL)
MSFU Direxion Daily MSFT Bull 2X株 マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)
NVDU Direxion Daily NVDA Bull 2X株 エヌビディア(NASDAQ: NVDA)
TSLL Direxion Daily TSLA Bull 2X株 テスラ(NASDAQ:TSLA)

それでは、SBI証券で投資できるエヌビディアの2倍ブルETF「NVDL」と「NVDU」を比較し、私が「NVDL」を選んだ理由についても書いていきます。

基本情報

まず、2024年10月27日時点の「NVDL」と「NVDU」の基本的な情報を比較します。

NVDL NVDU
運用会社 GraniteShares Direxion
運用会社(日本語名) グラナイトシェアーズ ディレクション
運用開始 2022.12.13 2023.09.13
基準価額(米ドル) 77.29 124.61
純資産総額(百万米ドル) 4,909.14 589.21
経費率 1.06%
分配金回数/年 1 4
直近分配金(米ドル) 9.64542(2023/12/27) 0.49728(2024/09/24)
分配金利回り 12.81% 1.16%

上記の比較からわかるように、NVDLは分配金利回りが非常に高く、NVDUの年間4回の分配を合わせても、NVDLの利回りには及びません。

また、個人的に魅力を感じたポイントは、NVDLの基準価格の方が安いため、口数が多く買える点も選択理由の一つでした。

基準価格の推移と騰落率

DirexionのNVDUは、先に書いた通り4月からレバレッジが1.5倍から2倍に引き上げられました。

そこで、同じ条件とするために4月以降のチャートを基に比較します。

NVDLとNVDUの過去6か月のチャート比較(2024.10.27)

4月に比べ、グラナイトシェアーズのNVDLは130.80%となっていますが、ディレクションのNVDUは134%となっています。

この半年で約4%の差となっています。

期間ごとの、NVDLとNVDUの騰落率は以下の通りです。

NVDL NVDU
騰落率(1ヵ月) 30.20% 30.67%
騰落率(3ヵ月) 30.58% 32.36%
騰落率(6ヵ月) 141.26% 147.17%
騰落率(9ヵ月) 263.92% 222.63%
騰落率(1年) 495.54% 422.98%

NVDUのレバレッジが1.5倍だった頃はNVDLにリターンで負けていましたが、2倍になった今ではNVDUの方がリターンが高いようです。

ただ、直近で考えると12月の分配金が魅力的であり、基準価格も比較的安いため、より多くの口数が買える点に魅力を感じ、NVDLへの投資を選びました。

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NVDLの投資状況

では、私のNVDLへの投資状況についても軽く紹介します。

最初の投資

最初の投資は2024年07月27日です。

半導体関連銘柄への投資は以前から考えていましたが、なかなかタイミングが合わず、今回が初の投資となります。

特にエヌビディア(NASDAQ:NVDA)は、2024年6月10日に株式分割を行ったことがキッカケとなり、買いやすい水準の株価になったことで興味を持ち始めた銘柄です。

株式分割後、エヌビディアの株価は一時140.76ドルの高値を付けましたが、その後2週間ほど調整している様子でした。

私的には、これが投資を始めるチャンスだと思い、単価56.50ドル(手数料込みで56.78ドル)で6株を約定しました。

投資3か月目

投資から3か月が経過しました。

私が投資した当初の単価56.50ドルと比べ、3か月で80ドル近くの価格まで上がっています。

NVDL投資3か月目

この調子でいけば、年末にかけてさらなる上昇を期待できそうです。