AAPU、TSLLに続く3つ目となる個別株レバレッジETFへの投資、今度は半導体メーカーの「NVIDIA Corporation(エヌビディア)」のレバレッジETFです。
エヌビディアへ2倍のレバレッジをかけて投資できるETF「Direxionデイリー NVDA株 ブル2倍ETF(NASDAQ:NVDU)」は、2024年6月14日からSBI証券で取り扱いを開始しました。
この記事では、米国ETF「NVDU」に投資をすることにしたキッカケ、ETF内容などについて、備忘録を兼ねてまとめています。
ちなみに私は、銘柄により証券口座をわけているので、今回の投資は「SBI証券」の口座を使って投資をしています。
NVIDIA Corporation(エヌビディア)
個別株レバレッジETF「Direxionデイリー NVDA株 ブル2倍ETF(NASDAQ:NVDU)」の投資対象となるのは「エヌビディア(NVIDIA Corporation)」という会社です。
エヌビディアは6月18日の米株式市場ニュースで、時価総額が約3兆3350億ドル(約526兆円)に達し、米マイクロソフトを抜いて世界1位になったと言っていました。
エヌビディアは、特に生成AI向けの画像処理半導体(GPU)で圧倒的な地位を築いている半導体メーカーです。
生成AIとは、AIがテキスト、画像、動画、音声などを生成する技術で、特に対話型AI「Chat GPT」が2022年11月に公開されて以降、急速に注目を集めている技術です。
今後も生成AIの技術は加速度的に進むと予想されるので、生成AIに欠かせない半導体(GPU)市場も需要が急増するでしょう。
そのため、この分野で他の追随を許さないエヌビディア(NVIDIA Corporation)も株価が今後も大きく上昇すると考えます。
直近の株価
エヌビディア(NASDAQ: NVDA)の直近株価は、2024年6月28日時点で123.5400ドルです。
年初は約50ドルだったので、現在の株価は半年で140%以上も上昇したことになります。
私が活用しているTradingViewのサイトで今後の目標株価予測(2024年6月30日時点)を見ると、1年後見通しの最大が+61.89%で200ドル、平均では+2.68%で126.85ドル、最低だと-87.86%で15ドルとなっています。
「NVDU」へ投資のキッカケ
半導体関連、これまで何度も投資を考えましたがタイミングが合わず投資をしていませんでした。
しかし直近の6月10日、エヌビディア(NASDAQ:NVDA)が株式分割を行って買いやすい水準の株価になったことで投資したいと思い気になり始めました。
エヌビディアの株価は分割後に高値140.76ドルを付け、その後2週間ほど調整?している感じです。
これを投資するタイミングだと考えたことがひとつ目の理由です。
そしてもう一つの理由が、これまで半導体関連の投資と言えば「SOXL」への投資を考えていたのですが、投資するにあたり「半導体株ブル3倍ETF(NYSE:SOXL)」と「エヌビディア普通株式(NASDAQ:NVDA)」と「エヌビディア2倍ETF(NASDAQ:NVDU)」の3つのパフォーマンスがどれくらい違うかチャート比較したことからです。
SOXLもエヌビディアのチャートも基本的には同じような推移をしていますが、SOXLより普通株式のNVDA、NVDAより2倍ETFのNVDUが大きく上昇しています。
SOXLの方が複数銘柄への分散投資が出来ているのでリスクを下げられてよいと思うが、最近、私は個別株レバレッジETFへの投資をしたい気持ちが強いので、リターンの大きさと個別株レバレッジETFへの思いから「エヌビディア2倍ETF(NASDAQ:NVDU)」への投資を決めました。
レバレッジETF「NVDU」とは
NVDUは、Direxionデイリー・エヌビディア株ブル2倍ETF(Direxion Daily NVDA Bull 2X Shares)というNASDAQ市場に上場する投資信託で、普通株式(NASDAQ:NVDA)の運用実績に対して2倍(200%)の成果を目指す商品です。
2024年4月1日以前は1.5倍のレバレッジETFでしたが、Direxionが2024年4月2日より6つの単一株ETFのレバレッジを引き上げ、2倍ブルのETFとなりました。
レバレッジの引き上げられたETFは以下の6つです。
ティッカー | 新ファンド名 | 対象の米国普通株式 |
---|---|---|
AAPU | Direxion Daily AAPL Bull 2X株 | アップル(NASDAQ:AAPL) |
AMZU | Direxion Daily AMZN Bull 2X株 | Amazon(NASDAQ: AMZN) |
GGLL | Direxion Daily GOOGL Bull 2X株 | Alphabet (NASDAQ: GOOGL) |
MSFU | Direxion Daily MSFT Bull 2X株 | マイクロソフト(NASDAQ:MSFT) |
NVDU | Direxion Daily NVDA Bull 2X株 | NVIDIA(NASDAQ: NVDA) |
TSLL | Direxion Daily TSLA Bull 2X株 | テスラ(NASDAQ:TSLA) |
直近では、AAPUとTSLLにも投資をはじめています。
基準価格と純資産額
NVDUは2023年9月13日に運用を開始し、2024年6月28日時点でSBI証券で表示されている「NVDU」の基準価格は111.2ドルです。
純資産額は237.14百万ドルです。
最新情報は、以下よりご確認ください。
Nvidia Single-Stock Leveraged ETFs | Direxion | NVDU NVDD
NVDDは、NVDUとは逆の動きをするインバース型で、NVDDはベア1倍です。
分配金と経費率
NVDU(Direxionデイリー・エヌビディア株ブル2倍ETF)には年4回(3月,6月,9月,12月)の分配金があり、直近の分配金は0.48453ドルです。
2024/06/30時点、NVDUの分配金利回りは0.82%、経費率は1.04%です。
普通株式(NASDAQ:NVDA)の分配金利回りは0.0323%なので、レバレッジETF「NVDU」の方が分配金利回りが高めですが、経費率も高めです。
NVDUの分配金は2023年12月~現在までの履歴は以下です。
日付 | 分配金(ドル) |
---|---|
2024/06/25 | 0.48453 |
2024/03/19 | 0.2606 |
日付 | 分配金(ドル) |
---|---|
2023/12/21 | 0.17663 |
追記:NVDUとNVDLを比較
2024年6月にNVDUへ投資することを決めてからというもの、SBI証券では米国個別株式ブル・ベアETFが続々と取り扱いが増えています。
エヌビディア(NASDAQ:NVDA)の普通株式に2倍レバレッジ投資できるETFも、新たに6月25日より取り扱いを開始しました。
今回、私が投資で使う証券会社は「SBI証券」ですが、私の利用するもう一つの証券会社「楽天証券」でも取り扱っています。
では、2つのETFの違いを比較し、今後、どちらのETFへ投資をするとよいのか?や、NVDUではなくNVDLへの投資に変えようと思うのか?などを追記します。
基本情報
まずは、基本的な情報を2024年7月14日時点で比較します。
NVDU | NVDL | |
---|---|---|
運用会社 | Direxion | GraniteShares |
運用会社(日本語名) | ディレクシオン | グラナイトシェアーズ |
運用開始 | 2023/09/13 | 2022/12/13 |
基準価額(米ドル) | 116.80 | 82.32 |
純資産総額(百万米ドル) | 430.34 | 4,723.33 |
経費率 | 1.04% | 1.15% |
分配金回数/年 | 4 | 1 |
直近分配金(米ドル) | 0.48453(2024/06/25) | 9.64542(2023/12/27) |
分配金利回り | 0.79% | 11.72% |
NVDUの利回りは4回分で計算してもNVDLより低くなりますが、経費率はNVDLより安くすみます。
長期投資だと塵も積もって大きな差になりますが、レバレッジETFなので基本は短・中期決戦です。
私は、最終的な損益は利回りよりも基準価格の騰落による方が大きいと思っていますので、利回りと経費率の差はそんなに気にしないレベルだと考えています。
基準価格の推移と騰落率
DirexionのNVDUは先に書いたように、4月からレバレッジが1.5倍から2倍に引き上げられました。
そのため、2つのETFを同じ土俵で比較するためチャートは過去3か月とします。
過去3か月推移
直近3か月のチャート比較だと約2%の差です。
騰落率
NVDUの運用開始に合わせて2つのETFの騰落率は以下です。
NVDU | NVDL | |
---|---|---|
騰落率(1ヵ月) | 20.99% | 20.46% |
騰落率(3ヵ月) | 100.83% | 98.60% |
騰落率(6ヵ月) | 310.33% | 375.88% |
騰落率(9ヵ月) | 405.07% | 482.97% |
NVDUのレバレッジが1.5倍だったころのリターンはNVDLに負けていましたが、NVDUのレバレッジが2倍になってからはNVDUの方がリターンは高いです。
ただ、直近で言えば12月の分配金が魅力的だし、基準価格も安いので口数を多く買えることからNVDLへ投資することにしました。
最後、NVDU初投資とまとめ
NVDUは、エヌビディア(NVIDIA Corporationエヌビディ)の普通株式(NASDAQ:NVDA)の運用実績に対して2倍(200%)の成果を目指す商品なので、上昇するときも2倍、下落するときも2倍のハイリスク・ハイリターンな商品です。
経費率についても、人気の米国ETFである「VOO」の0.03%や、「SPYD」の0.07%に比べてかなり高めで、NVDUの経費率は1.04%です。
AAPUの経費率は0.95%、TSLLは0.86%なので、それらと比べてもエヌビディアは高めです。
来週からは7月です。
とりあえず、エヌビディアへの投資をするためにプラスになっているETFを一部売却し、7月~8月のどこかでタイミングを見計らって投資をはじめようと考えています。
売買実績や運用成績などは「投資日記」の記事で書いていきますので、興味があればこちらも。
では最後に、私が口座開設している2つの証券口座(楽天証券、SBI証券)についての記事を紹介して終わります。
私は冒頭で書いたように銘柄によって使う証券口座をわけて投資しています。
ではまた。