私は証券口座を複数開設し、それぞれの証券会社の長所を使い分けて投資を行ってきました。
2024年以降に導入される新しいNISA(少額投資非課税制度)まで半年まで近づきました。
新しいNISAは現行NISAと比べ、かなり良い制度になったと感じるので、この機会にもう少しハッキリと使い分けようと考えています。

この記事では、私がSBI証券と楽天証券という複数の証券会社を新NISAでどのように使い分けて投資するのかや、複数の口座を開設するメリットやデメリットなど紹介します。
新しいNISAで初めて投資する方、複数の証券口座を開設しようと考えている方、あくまで私の考えですが、参考になれば幸いです。
証券口座を複数開設するメリット
私は、最初から証券口座を複数開設していたわけではありませんが、いまでは、欠かせないものとなりました。
一つの証券会社に限定されることなく、複数の証券口座を持つことで、私は多様なメリットや投資商品の範囲を活用することができています。
まず、投資の幅が広がったことが大きな利点です。
たとえば、以下の「+αシリーズ」です。
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上記の投資は、信託報酬の低さが話題となって投資を始めたいと思ったのですが、私がメインで利用している証券口座「楽天証券」では取り扱われていませんでした。
しかし、SBI証券では取り扱いがあり、投資することができました。
また、ポイント投資に関しても、複数の証券口座を持つことで利点があります。
私は、楽天ポイントとTポイントの2つのポイントを貯めています。
それぞれのポイントを買い物で消費しても良いのですが、ポイントで投資できるなら、なるべく投資に使いたい。
楽天証券では楽天ポイントを活用できますし、SBI証券ではTポイントを投資に回すことができます。
さらに、SBI証券では投資信託を保有すると毎月、Tポイントが「投信マイレージ」として入ってくるため、資産の成長にも貢献しています。
証券口座を複数開設することで得られる利点に加えて、複数の証券会社を使い分けることは投資の効率化や資産増加の鍵となるポイントでもあると考えています。
複数の証券会社の使い分け方法
以下は、よくいわれる使い分けのポイントです。
投資目的とスタイルで使い分け
まず、投資目的とスタイルに応じて証券会社を使い分けることが重要です。
各証券会社は、日本株に強い証券会社や、外国株取引に強い会社など、独自の特徴を持っています。
例えば、SBI証券を例にすれば、楽天証券では取り扱い出来ない「韓国、ロシア、ベトナム株」の国の株式を取り扱っており、その数は主要ネット証券最多の9ヵ国です。
また、IPOの取扱実績についてもSBIが業界最多です。
各証券会社の強みを生かして投資することは、効率的な投資を実現する理由の一つです。
取引ツールやアプリで使い分け
また、取引ツールやアプリも使い分けのポイントです。
証券会社ごとにツールやアプリの特徴や使いやすさに特徴があります。
楽天証券では日本株、米国株、投資信託などが一つの画面で見られるなど、初心者にとってはわかりやすい利点があります。
さらに、楽天証券会員ならマネー本が無料で読めたり、トウシルという楽天証券オリジナルの投資情報メディアがあり、記事を読むと楽天ポイントがもらえるサービスも展開中です。
初心者の頃は、管理のしやすさや知識習得のしやすさも大きなメリットとなります。
提供される分析レポート目的
さらに、複数の証券口座を開設することで、それぞれの証券会社の提供する研究・分析レポートを活用することができます。
それぞれの証券会社が提供する情報を比較し、効率的な情報収集が可能となります。
手数料や手数料プランの比較
手数料や手数料プランも重要な比較ポイントです。
手数料は投資成果に直接影響するため、投資金額や取引回数に応じた割引手数料プランも含めて比較し、自身の投資スタイルに合ったコスト効率の良い証券会社を選びましょう。
以上が複数の証券会社を使い分ける方法のポイントです。
複数の証券会社を使い分けることで、リスク分散や利便性の向上、情報の多角的な収集など、多くの利点を受けることができます。
では、2024年以降で始まる新しいNISA(少額投資非課税制度)についても含め、複数の証券口座の使い分けについて、私の考えを紹介します。
私の複数口座の使い分け
複数の証券口座で取引することは「損益通算に確定申告が必要」であったり「資金管理・損益管理の手間が増える」といったデメリットがありますので、私は2024年からはじまる新しいNISA(少額投資非課税制度)をSBI証券と楽天証券でどのように活用するかを紹介します。
2024年以降、私は楽天証券を「新しいNISA投資」のメインとし、SBI証券を「NISA対象外銘柄の投資」のメインとして運用する予定です。
主な理由は、税金の節約だけではなく、他にもいくつかの理由があります。
楽天証券での投資
楽天証券で「新しいNISA」の投資をする理由は、既にNISA口座を開設しているため、手続きなどの手間を省くことができるからです。
2024年になれば、既存でNISA口座があれば「新しいNISA口座」が自動的に開設されます。
また、通常の投資では、株式や投資信託などの金融商品から得た利益や配当には約20%の税金がかかりますが、NISA口座内で購入した金融商品から得られる利益は非課税となる制度がNISA制度であるため、楽天証券では非課税限度額1800万円で投資できる銘柄に絞って投資する予定です。
そのため、2024年からはじまる「新しいNISA口座」ではレバレッジ型商品への投資はできないため、来年に向けて徐々に整理しています。
その代わり、SBI証券では「新しいNISA口座」で投資できない銘柄を中心に投資します。
SBI証券での投資
最近はじめた「DPST」「TMF」といった3倍レバレッジをかけた投資は、新しいNISA口座では投資ができないため、これらの投資をすべてSBI証券で行っています。


今後は、新しいNISA口座では投資ができない銘柄や楽天証券では取り扱っていない銘柄については、すべてSBI証券で投資を一本化し、余分な税金を支払わずに投資を行う予定です。
では最後に、私が口座開設している証券会社を紹介して終わります。
私はSBI証券でTポイントを活用したり、投資信託の保有でポイントを貯めることができる利点が魅力であり、楽天証券は画面の使いやすさや楽天ポイントを投資に活用できる点が私の利用理由です。
どちらの証券会社も投資銘柄に大きな差はなく、初心者であれば困ることはないため、実際に使ってみて、使用感や好みで自分に合う証券会社を選ぶと良いでしょう。
ちなみに、私の家族である初心者投資家の妻と息子は楽天証券で口座開設し、すぐに使いこなせるようになりました。
ではまた。