投資で使える複利の法則「72の法則」は、借金だと怖い法則!

口座、投資その他
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最近見ているドラマに「JKからやり直すシルバープラン」という、漫画が原作のドラマがあります。

このドラマは、すべてを失った主人公が過去にタイムリープし、友達作り、貯⾦、健康などの目標にむかって人生をやり直すといった話です。

ドラマの中では「72の法則」「複利」などの投資に関する話も多く出てきます。

これらの法則は、投資初心者でも理解しやすい基本的なものです。

この記事では、そんなドラマに出てきた「72の法則」や「複利」について、子供の説明用も兼ねてまとめてみました。

ドラマや漫画の世界のように人生はやり直せないので、子供には若い頃から将来のためにコツコツと投資を始めることの重要性を伝えたいと思っています。

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「72の法則」とは

72の法則とは、複利で運用してお金が2倍になるまでの時間を簡単に計算する方法で、アインシュタインによって発見されたという説があります。

この法則は投資や貯蓄などの資産運用をするとき、知っていると便利です。

たとえば、いまでは考えられない「郵便局に10年お金を預けると2倍になる」という昭和のころの常識がありますが、この常識を「72の法則」を使って計算すると以下のようになります。

計算式は「72÷金利≒お金が2倍になる期間」です。

昭和のころの当時の金利は7%くらいあったので、それを計算式に当てはめると「72÷7%=10.28…」となります。

つまり、10年でお金を2倍にできたということです。

では、金利、72の法則の結果、どんな投資商品が近いかなど、参考までにまとめてみます。

金利 72の法則の結果 投資したことのある金融商品など
0.001% 72,000年 ※2024年05月の平均的な銀行の普通金利
1% 72年
3% 24年
5% 14.4年 クラウドバンク(Crowd Bank)
※米国株「XOM」「KMI」への投資
7% 10.3年 ※昭和のころの郵便局の金利
9% 8年
15% 4.8年
40% 1.8年 ※2024年5月の外貨建てMMF「トルコリラ」

上記の一覧から、現在の普通預金金利でお金を預けてもお金が2倍になるのは72,000年後です。

預金の満期を解約した時の衝撃利息体験談【税金がとられない利息額】
定期預金(定期積立)が満期ったので引き出しに行ったら銀行の利息が衝撃的でした。低金利時代には資産を増やす手段として預金は効果的ではない!妻にも投資を真剣に始めてもらおうと思い、楽天証券でつみたてNISAの投資をしてもらうことにしました。

むかし習った歴史に当てはめると、ネアンデルタール人の時代から現代までの年数が必要だということになります。

最低でも3%以上で運用したいと思います。

72の法則の応用

また、金利とお金が2倍になる期間を逆にすれば、必要な金利を計算することができます。

計算式は「72÷お金が2倍になる期間≒金利」です。

たとえば、10年で元金を2倍にしたいのであれば、「72÷10年=7.2」となり、7.2%の金利で運用すればよいことが分かります。

では、72の法則に大きく関係する「複利」とは何なのか?

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「複利」とは

利息の計算方法には大きく2つあります。

単利と複利です。

単利とは元本に対して定期的に同じ利息がつく方式で、複利とは投資で得られる利益を元本に再投資し、次の期間の利益が元本と前の期間の利益の合計に対して計算される方式です。

つまり、複利は利益が利益を生み、雪だるま式に資産が増えていく魔法のような方法です。

では、単利の商品、複利の商品にはどんな金融商品があるのか?

単利の商品と複利の商品

単利で投資できる商品には、個人向け国債、社債、地方債、毎月分配型の投資信託などがあります。

たとえば、元本10万円に対して年利5%の利息がつく商品の場合、10万円×5%=5千円の利息が得られ、2年目も同じように元本の5%である5千円の利息が得られます。

それに対して複利で投資できる商品には、NISA(つみたて投資枠)、iDeCoなどがあります。

複利は、元本10万円に対して年利5%の利息がつく商品の場合、1年目には10万円×5%=5千円の利息が再投資され、2年目は10万5千円の1%である5,250円の利息が再投資されます。

年数 単利 複利 資産の差
元本 利息 資産 元本 利息 資産
1年目 100,000 5,000 105,000 100,000 5,000 105,000
2年目 5,000 110,000 105,000 5,250 110,250 250
3年目 5,000 115,000 110,250 5,513 115,763 763
4年目 5,000 120,000 115,763 5,789 121,551 1,551
5年目 5,000 125,000 121,551 6,078 127,628 2,628
6年目 5,000 130,000 127,628 6,382 134,010 4,010
7年目 5,000 135,000 134,010 6,700 140,710 5,710
8年目 5,000 140,000 140,710 7,036 147,746 7,746
9年目 5,000 145,000 147,746 7,387 155,133 10,133
10年目 5,000 150,000 155,133 7,756 162,889 12,889

最初の数年は大きな差はありませんが、下のグラフを見てわかるように、時間が経過するにつれて単利と複利の差が広がっていきます。

単利と複利の違い10年

これが複利の力です。

では、さらに10年後、20年後も見てみましょう。

年数 単利 複利 資産の差
元本 利息 資産 元本 利息 資産
20年目 5,000 200,000 252,695 12,635 265,330 65,330

単利でも年利5%で運用すれば20年で資産を2倍に増やすことができますが、複利であれば2.6倍に資産を増やすことができます。

では、さらに10年後です。

年数 単利 複利 資産の差
元本 利息 資産 元本 利息 資産
30年目 50,000 250,000 411,614 20,580 432,194 182,194

単利では元本の2.5倍ですが、複利になると元本の4.3倍になりました。

単利と複利の差はドンドンおおきくなっていきます。

単利と複利の違い30年

シミュレーションは10万円の投資なので約18万円の差ですが、もしこれが100万円であれば180万円の差、1,000万円だと1,800万円近い差になります。

億り人も夢じゃない

資産1億円、一部のお金持ちだけが達成できる金額だと思っていましたが、複利の効果を使えば庶民でも実現可能な金額だと思っています。

30年後は億り人だらけ?【20歳の我が子が毎月5万を50歳まで積立】
投資の世界では時は金なり。若いことは投資において大きな強みで、複利の効果を働かせることで資産を雪だるま式に増やすことができる。我が子が私の歳になる頃の世の中にでは、億り人が当たり前の世の中になっているのかもしれない。

我が子が私と同じ歳になる頃には億り人だらけかもしれません。

では、再度、資産を〇倍にする法則に話を戻します。

資産を〇倍にする法則は他にもありますので、紹介します。

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資産を〇倍にする他の法則

複利で資産を〇倍にする法則は「72の法則」の他に、42の法則、114の法則、144の法則、216の法則といったものがあります。

  • 42の法則:お金が1.5倍になる
  • 72の法則:お金が2倍になる
  • 114の法則:お金が3倍になる
  • 144の法則:お金が4倍になる
  • 216の法則:お金が8倍になる

それぞれの法則で計算した一覧が以下です。

金利 42の法則 72の法則 114の法則 144の法則 216の法則
0.001% 42,000年 72,000年 114,000年 144,000年 216,000年
1% 42年 72年 114年 144年 216年
3% 14年 24年 38年 48年 72年
5% 8.4年 14.4年 22.8年 28.8年 43.2年
7% 6年 10.3年 16.3年 20.6年 30年
9% 4.7年 8年 12.7年 16年 24年
15% 2.8年 4.8年 7.6年 9.6年 14.4年
30% 1.4年 2.4年 3.8年 4.8年 7.2年

もし30歳なら、定年までの30年を平均7%で運用すれば、お金を8倍にするのも夢じゃないです。

ほんと、私のようなアラフィフからすると若いってうらやましいです。

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単利の法則もある

ここまでは複利の法則でしたが、同じように単利の法則もあるので紹介します。

単利で運用して2倍にする法則は「100の法則」です。

式は「100÷金利≒単利でお金が2倍になる期間」です。

金利 100の法則の結果
0.001% 100,000年
1% 100年
3% 33.3年
5% 20年
7% 14.3年
9% 11.1年
15% 6.6年
30% 3.3年

複利と単利の運用期間の差

では、複利の「72の法則」と、単利の「100の法則」で、運用期間の比較をまとめます。

金利 複利「72の法則」の結果 単利「100の法則」の結果 年数の差
0.001% 72,000年 100,000年 28,000年
1% 72年 100年 28年
3% 24年 33.3年 9.3年
5% 14.4年 20年 5.6年
7% 10.3年 14.3年 4年
9% 8年 11.1年 3.1年
15% 4.8年 6.6年 1.8年
30% 2.4年 3.3年 0.9年

〇倍にする法則、ここまでは資産を増やす内容で書いてきましたが、ローンなどでお金を借りるときにも同じように使える法則です。

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72の法則は借金だと怖い

72の法則はお金を借りる時にも活用できる法則です。

たとえば住宅ローン、現在は超低金利なので借り入れ金利が安く、1.33%程度で借りられます。

投資で資産を増やす計算をしたときと同じ様に「72の法則」を使って住宅ローンで2,000万円借りて2倍になる期間を計算すると「72÷1.33%=54.13」なので、返済額が4,000万円になるのは54年ローンを組んだ場合となります。

では、私が住宅ローンを借りた15年前の金利で同じように計算してみましょう。

15年前は年2.95%くらいだったので、2,000万円を借りると「72÷2.95%=24.40」という結果になり、私は30年ローンを組んだのでローン完済したときには、2倍以上のお金を払うということです。

カードローンなどの金利でも計算してみます。

カードローンの金利は平均すると最大でも18%なので、最大の金利で借りた場合に2倍になる計算をすると、72÷18%=4という結果となります。

たったの4年で倍です。

こんな計算していたら昔よく読んでいたナニワ金融道を思い出し、また読みたくなりました。

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年率40%の投資に手を出す

では最後に、私が投資している商品の中で年利40%という金融商品がありますので、少しだけ紹介して終わりたいと思います。

その商品とは外貨建てMMFでのトルコリラ円投資です。

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トルコリラMMFの高金利に惹かれ、経験と暇つぶしのために投資をして学んだことをまとめました。年利40%超えの利回りにもかかわらず利益を出すのが難しい理由などについて、証券会社の表示数値だけではわからないことを紹介します。

手を出してはいけない投資だとわかっていますが、スリルを求めて投資中です。

では、また。