ようこそ。
管理人の「週末ぱぱ(週末限定主夫)」です。
先日、ふと思ってしまった。
そろそろ私もIT業界に勤めて25年を超えていたことに...。
楽しいことがほとんどなく、くるしいことばかりだった25年である。
だから、ここ数年前まではなりたくない職業としてもよく出てきた業種だ。
しかし、
ここ最近ではチョットだけ変わって来たようである。
なんと、2017年4月ごろにソニー生命保険の調べによると、現在の中高生男子がなりたい職業の1位に「ITエンジニア・プログラマー」が輝き、話題になった。
引用:IoT Today-“3K”職業SEが「なりたい職業」1位になったワケ
この業界に長期にいる私からすると“信じられない!”という思いと、嬉しいという思いが半々である。
そこで今回は、
これからIT業界を目指そうと考えている人へこちら側の世界(システムエンジニア)の苦しく、ツライ世界を話してみたいと思います。
※最近は、この業界も少し改善されて来たかな~と思いますので、嫌にならずにこちらの世界に来てくださいね。
私が就職した20年以上も前の話。入社1年目で「デスマーチ」を経験!
最近では、社内でデスマーチを見ることがほとんどない。
長時間の残業、徹夜、休日出勤などにより、プロジェクトメンバーが異常な環境で勤務し、成功する可能性がとても低いプロジェクトに参加させられている状況の時によく使う言葉です。よく「デスマ」などと略されることもあり、ほとんどがプロジェクト管理者の進め方の悪さにより起こり、終わりが見えないことがほとんどです。
私は転職組。
十数年前に転職をして入った今の職場では、一度もデスマーチを経験していないので転職前のブラック企業時代のお話である。
はじめての「デスマーチ」経験は、最初に入社した会社で1年も経たずに経験をすることに...。
今はそんな会社(※たぶんブラック企業だった)からも転職してそれなりにまともな生活がおくれている。
もし、
私の勤めていた「ブラック企業」の話を知りたかったら、こちらをどうぞ↓

デスマーチは過去に2度ほど経験をしていますが、ブラック企業時代の入社1年目がMAXレベルのデスマーチだった。
何てったって、
はじめて購入した自分愛車(シルビア)を、この「デスマーチ」に参加している頃に事故で廃車にしたくらいですから...(泣)
家に帰れるのは3日に一度で曜日感覚も麻痺!寝るときは椅子を左右交互に並べてベッドに!
私のデスマーチ経験の少し後に「過重労働」の事故があり、少しニュースで騒がれてた気が...。
しかし、
当時の世の中は、事故などでニュースになることも少ない時代で連日ニュースで騒がれたりすることもほとんどなかった。
だからかもしれないが、この業界ではあたり前のような状況である。
では、
当時の私の経験していた「デスマーチ」についてチョット書いてみようと思う。
- 3日に1度しか家に帰れない!
- 土日もなく、曜日感覚は麻痺!
- 毎日寝るのは、仮眠程度!
- 気を抜くと、意識が飛び椅子から落ちる。
- 寝るときは、椅子を左右交互に並べてベッド代わり!
これだけであればイイが、
さらに当時は「ブラック企業」勤めだったので、残業代もゼロ!
せめて、残業代が出れば...。
ほんと、ありえない世界でした。
今だったら、大問題ですよね。
では、「なぜ、辞めなかったの?」って?
それは~
ファミリー感たっぷりのブラック企業だったんで”みんなで一緒に頑張ろ~!”みたいな感じで、だれも文句を言わず行進中だったからです。
ある意味、マインドコントロール(洗脳)中だったってことです。
そんな終わりの見えない生活が、最終的には4ヶ月以上続くことになりました。
私は入社1年目だったので4ヶ月程度ですみましたが、当時の先輩は半年~1年デスマーチ生活が続いていましたね。
今ではわらい話として話が出来る様になりましたが、当時は笑うなんてほとんどない生活でした。
またデスマーチもお客さん先だったので、革靴を3日間履き続けた結果生まれてはじめての水虫も経験!
あとは、最初に話したとおり居眠り運転で愛車(シルビア)を一発廃車!
※もちろん、自腹で車を買い換えることに...(泣)
ここまで書いた話は、とくに酷い状況であったと思います。
何てったって「ブラック企業」勤めだった頃ですから...。
ただ、
この業界、だれでも一回くらいは「デスマーチ」を経験することになると思いますよ。
※もう少し軽めのデスマーチを。
では、まだまだツライことはありますので、次のお話を。
システムを本番切替した後は、安定化するまで毎日がドキドキ。夜も眠れない!
私のシステム会社は、
どちらかというと業務システムの会社なので、最終的には1年間くらいドキドキすることが続きます。
それまでは、電話が鳴るたびにビクビクしますね。
私の例で行きますと、まずはじめに訪れるのが日次処理です。
これは、
毎日実行される日々の業務処理なので、大体2週間もすれば何も起こらなくなります。
使う方々も操作を覚え、電話や問い合わせなどもほとんどなくなります。
しかし、これが一番ビクビクしている期間ですね。
そしてある程度落ち着き始めたころに、訪れるのが月に1回処理される月次処理です。
この月次処理も初回はとても緊張。
何てったって、
日次処理の様に次の日にすぐ確認できるものではないですから...。
もし問題があれば、次月まで不安が残る。それまで、ビクビクです。
そんな感じで、
悪くても2ヶ月ほどすれば、月次処理も安心できる様になります。
そして、
ピリピリ感を忘れ始めた数ヶ月後、年の締めを年次処理が訪れます。
このように本番切替したシステムは、約1年間ドキドキするような生活が続き、精神的にもかなり悪い...。
しかし、
悩みは上記のようなものばかりではありません。
ほかにも、システムによっては以下の様な不安もあります。
たとえば、
工場生産に直結する仕組みに関わった時は、ラインが止まると”即、損失”につながる。
もし起こしたりすると、説明資料・説明会など結構な時間もとられる。
他にも、こんなツラいことも。
前任者より引き継いだシステムでトラブルが大量発生!わけわからず対応することも...。
退職者などから引き継ぐシステムがいい加減だと本当に怖い。
そんなシステムを引き継いだ時は、
ユーザから電話が入ると、その場から走って逃げ出したい気分になります。
まだ、
システムの概要、各種設計書類がまとめられメンテナンスされていればイイけど、たいてい”いい加減な人”は設計書のメンテナンスなどもおこたっている。
家に押しかけてやろうかと思う。
※やりませんが...。
そんな時はソースコードを見はじめ、解析する。
大体そのようなシステムは、
- ソースコードにコメント(説明)が書いてない!
- ソースのバグ(間違い)に気づいてしまう。
- わけのわからないロジックがある。
など、これまで気づかなかった新たな悩みに気づいてしまうことが多い。
しかし、
たとえ上記のような問題を見つけても、数年間安定稼働しているシステムの場合、放置してそのまま見て見ぬふりしかない。
もし、訂正などしようものなら、なにが起こるかわからない...。
だから、
問題を見つけると、ずっと頭の中に残るんですよね。
そして何かトラブルが発生すると”あれが原因なんじゃないか?”と思い出される。そんな悪い記憶の1つになってしまうのですよね~。
精神衛生上よくない!
ここまで読んでいただいた方は予想がつくと思いますが、想像以上に肉体も精神も不健康な生活が続きます。
ではそんな不健康な生活に引き起こされた、私の体の健康不具合を書いてみたいと思いますね。
SEは職業柄、ストレスと座ったままの時間が長いので痔になる人が多い!
私も痔の経験者。
1日中椅子に座りっぱなしで仕事をするので痔になる人がほんと~に多いです。
※イボ痔の方が結構います。
そんな痔の闘病生活は、こちら↓で書いてますので良かったら見て下さいね。

私が痔の手術をした時に医者に言われたことは「1時間に1回は歩いた方が良い!」という言葉です。
うっ血は、おしりにとってすご~く悪いことなので”歩く”か”立ち上がる”などをして、血液の流れを良くしないといけない。
そんな風に言っていました。
私は酷い時だと1日中(※8時間ではなく、残業込みの10時間以上)、トイレ休憩以外は座りっぱなしです。
痔の手術後もぜんぜん学んでいない...。
あとは、
水分補給も痔には重要らしいです。
結構飲まないんですよね~!座っていると喉も乾かないので...。
仕事が過酷で家に帰るとグッタリ。そのせいで意識しないと運動不足になり、ついてはいけない所に脂肪が...。
若い頃は代謝も高いので問題ない。
しかし、
歳を重ねるとついてはイケないところに脂肪がつき、健康診断で異常項目がどんどん増えていくんですよね~!
本当は、
食事の量を減らさないといけないんですけど、頭使うと結構お腹が減るので食べちゃう。
また、
サラリーマンの昼飯と言ったら、結構脂っこい食べ物なども多いですし...。
そして、結果こんな感じに↓

後は、夜遅くの晩飯もけっこう問題。
システムエンジニアの生活は、夜が遅いのは当たり前なところがある。
本当は、
寝る2時間以上前に食事を済ませるのが理想と言われていますが、そんな生活はまず無理!
寝る時間を少しでも確保するために、食べたら速攻で寝ると言う生活が常識。
だから、運動することを意識して生活しないと体型が...。
最後に
実際、
よほど好きでない限り続けていくのが難しい職種だと思っています。
なんてったって、”3K”職種ですから...(笑)
ちなみにシステムエンジニアの”3K”って何か知っていますか?
- きつい
- 帰れない
- 給料が安い
です。
給料については、過酷さに見合ってないってことですかね~。
では最後に、
ここまで悪いことばかり書いてしまいましたので、システムエンジニアの数少ないイイところを書いて終わりたいと思います。
- 最先端のIT技術に触れられる
- 専門的な技術で転職しやすい
- 毎回違うシステムを作る楽しさ
- 完成時の達成感
こんなところでしょうかね。
こんな過酷な3K職種であるシステムエンジニアに”なりたい!”という方。
大歓迎!
ようこそ!こちら側の世界へ。