知れば知るほど凄すぎる「複利」の第二弾!

前回の記事では元金を〇倍にするにはどのくらい時間がかかるのか?という「72の法則」についてかきましたが、今回は、複利で資産運用すると利息がどんな風に増えていくのか?とか、30年で億り人になるためのシミュレーション(※1例)などを書いてみたいと思います。
複利効果は期間が長いほど効果大
まずは、今回の記事を書くにあたり複利の計算をしていて、信じられないほどお金が増えていく様について計算結果の一覧えで紹介します。
とりあえず、投資の理想の年利は5%~9%と言われているので、元金10万円を5%で運用したら、単利と複利で数年後、数十年後にどのくらい資産が増えているのか?
それが以下です。
年数 | 単利 | 複利 | 利息合計差 | ||
---|---|---|---|---|---|
元利合計 | 利息合計 | 元利合計 | 利息合計 | ||
1年目 | 105,000 | 5,000 | 105,000 | 5,000 | |
2年目 | 110,000 | 10,000 | 110,250 | 10,250 | 250 |
3年目 | 115,000 | 15,000 | 115,763 | 15,763 | 763 |
4年目 | 120,000 | 20,000 | 121,551 | 21,551 | 1,551 |
5年目 | 125,000 | 25,000 | 127,628 | 27,628 | 2,628 |
6年目 | 130,000 | 30,000 | 134,010 | 34,010 | 4,010 |
7年目 | 135,000 | 35,000 | 140,710 | 40,710 | 5,710 |
8年目 | 140,000 | 40,000 | 147,746 | 47,746 | 7,746 |
9年目 | 145,000 | 45,000 | 155,133 | 55,133 | 10,133 |
10年目 | 150,000 | 50,000 | 162,889 | 62,889 | 12,889 |
最初の数年は単利も複利もほとんど変わりません。
でも、年を重ねるたびに増えていき、10年経過した頃には、たった元金10万円でも1万円以上の利息差がでてきます。
下のグラフを見るとわかりますが、単利と複利の差が年々ひらいてくのがよくわかります。
ではさらに10年後(※20年目)を見ることにしましょう。
以下が、元金10万円を5%で運用した結果です。
年数 | 単利 | 複利 | 利息合計差 | ||
---|---|---|---|---|---|
元利合計 | 利息合計 | 元利合計 | 利息合計 | ||
20年目 | 200,000 | 100,000 | 265,330 | 165,330 | 65,330 |
なんと、単利では元本の2倍ですが、複利では2.6倍に資産が増えています。
では、さらに10年後(※30年後)を見てみましょう。
年数 | 単利 | 複利 | 利息合計差 | ||
---|---|---|---|---|---|
元利合計 | 利息合計 | 元利合計 | 利息合計 | ||
30年目 | 250,000 | 150,000 | 432,194 | 332,194 | 182,194 |
なんと、単利では元本の2.5倍にしかなっていませんが、複利では元本の4.3倍に!
下のグラフを見るとわかりますが、単利と複利の差はドンドンおおきくなっていきます。
この単利と複利の違いは何なのか?
それは、複利が最初の10万円に1.05(※年利5%)を繰り返し掛ける累乗になっているのに対し、単利が最初の10万円に5千円(※年利5%)を繰り返し足していくだけになっているからです。
たった10万円の投資だから30年で約18万円の差ですが、これが100万円なら約180万円、1,000万円なら約1,800万円の差となります。
複利がわかるまでは、パッとは信じられない増え方です。
定年までに億り人も夢じゃない
複利の効果を使えば、誰しも夢見る「億り人」も夢じゃない!
億り人とは
2008年の公開映画『おくりびと』のタイトルをもじった造語で、株やFX、暗号資産(仮想通貨)などの取引で資産1億円を築いた投資家のこと
資産1億円!
一部のお金持ちだけが達成できる金額だと思っていましたが、今では庶民の私でも実現可能な金額だと思えています。
個人の投資家が掲げる利回りの目標は5%前後が妥当!と言われていますが、チョットだけ高い利回り8%くらいの株へ投資すれば30年で1000万円が1億円に!
配当利回り8%以上の株へ30年
では、8%以上の株ってどんな企業なのか?
誰も知らない怪しい株では?
と思う方もいると思いますが、利回り8%以上の有名企業はいくつもあります。
では、誰でも知っている有名な企業を、日本企業に絞り込んで紹介します。
※2021年12月2日時点
コード | 市場 | 銘柄 | 株価 | 1株配当 | 配当利回り |
---|---|---|---|---|---|
9104 | 東証1部 | (株)商船三井 | 7,240 | 800.00 | 11.05% |
9101 | 東証1部 | 日本郵船(株) | 7,990 | 800.00 | 10.01% |
単元はどちらも100株で、単元の購入額は70万円~80万円です。
元金1,000万円だと約1,300株(※株価8,000円×1,300株=1,040万)購入することができますので、運用益から税金などを引かれることを考慮して、少し低めの利回り=8%で計算してみます。
※配当利回りは保証されませんが維持された前提
年数 | 単利 | 複利 | 単利と複利の差 |
---|---|---|---|
30年目 | 34,000,000円 | 100,626,569円 | 66,626,569円 |
単利では元金1,000万円を30年運用しても1億円なんて程遠いですが、複利で運用すると1,000万円でも1億円を超えました。
30歳までに1,000万円を貯められれば、現在の定年年齢までに1億円達成!です。
単利と複利の年数ごとの利息
では、複利が利息額がどのように増えていくのか、もう少し詳しく書いてみたいと思います。
比較として単利と一緒に比べていきます。
元金1,000万円を30年間、利回り8%で運用すると、単利は元本の8%である800,000円が30年間一律で増えていくのに対し、複利は元利の8%が30年間増えていきます。
元本とは
収益を生み出すための元手となるお金のこと
元利とは
元金と利息の合計金額
年数 | 単利 | 複利 | |||
---|---|---|---|---|---|
元本 | 利息 | 元利 | 利息 | ||
1年目 | 10,000,000 | 800,000 | 10,800,000 | 800,000 | |
2年目 | 11,664,000 | 864,000 | |||
3年目 | 12,597,120 | 933,120 | |||
4年目 | 13,604,890 | 1,007,770 | |||
5年目 | 14,693,281 | 1,088,391 | |||
6年目 | 15,868,743 | 1,175,462 | |||
7年目 | 17,138,243 | 1,269,500 | |||
8年目 | 18,509,302 | 1,371,059 | |||
9年目 | 19,990,046 | 1,480,744 | |||
10年目 | 21,589,250 | 1,599,204 | |||
11年目 | 23,316,390 | 1,727,140 | |||
12年目 | 25,181,701 | 1,865,311 | |||
13年目 | 27,196,237 | 2,014,536 | |||
14年目 | 29,371,936 | 2,175,699 | |||
15年目 | 31,721,691 | 2,349,755 | |||
16年目 | 34,259,426 | 2,537,735 | |||
17年目 | 37,000,181 | 2,740,755 | |||
18年目 | 39,960,195 | 2,960,014 | |||
19年目 | 43,157,011 | 3,196,816 | |||
20年目 | 46,609,571 | 3,452,560 | |||
21年目 | 50,338,337 | 3,728,766 | |||
22年目 | 54,365,404 | 4,027,067 | |||
23年目 | 58,714,636 | 4,349,232 | |||
24年目 | 63,411,807 | 4,697,171 | |||
25年目 | 68,484,752 | 5,072,945 | |||
26年目 | 73,963,532 | 5,478,780 | |||
27年目 | 79,880,615 | 5,917,083 | |||
28年目 | 86,271,064 | 6,390,449 | |||
29年目 | 93,172,749 | 6,901,685 | |||
30年目 | 100,626,569 | 7,453,820 |
複利の利息、
10年すれば単利の約2倍!
20年すると単利の約4.3倍!
30年すると単利の約9.3倍!
なんと、1千万円の元本で投資をはじめて、30年後には1年で利息が約745万円付くことになります。
2021年の日本全体の平均年収は436万円なので、先の表で言えば、24年目の約6,000万円を8%で運用したときと同じです。
複利の長期効果(まとめ)
人生100年時代!
定年後の老後は30年以上続くことになります。
老後の生活資金、平均的な老夫婦の場合だと毎月約5万円が不足しているという試算があり、旅行や趣味などを楽しむゆとりのある老後生活を送るなら毎月14万円が不足するらしい。
- 5万円×12ヶ月×30年間=1,800万円
- 14万円×12ヶ月×30年間=約5,040万円
私は平均的な老夫婦より少しだけゆとりのある生活ができれば良いので、年間9万円の資産を目標に残りの10年、資産運用したいと思います。
- 9万円×12ヶ月×30年間=約3,240万円
上記は夫婦の老後資金ですが、妻に内緒の資産構築の記事もよかったら↓



ではまた。