少額投資非課税制度「つみたてNISA」は利用しないと損!と思い投資を始めて1年が経過。

本記事は私がつみたてNISAへ投資するために調べたこと、経験談、Twitterなどで話題になったことなどをまとめた記事になります。※随時更新中
最近は、他の投資と比べ、期間が長くなれば長くなるほど「つみたてNISA」の魅力を感じるようになっているので、まとめ記事をつくることにしました。
本記事は、大きく3つにわけて紹介します。
- つみたてNISAとは
- つみたてNISAの投資体験談
- つみたてNISAの期間満了時
これから「つみたてNISA」での投資を考えている方の参考になれば幸いです。
つみたてNISAとは?
まずは、どこでも書いていある「つみたてNISAとは?」から...
知っている!って方は、目次で飛ばしてくださいね。
では、つみたてNISAとは?から。

つみたてNISAとは、通常、投資で得た利益(※分配金や譲渡益)には約20%の税金がかかりますが、それらをゼロ(非課税)にすることができる、個人投資家向けの優遇制度(※少額投資非課税制度)です
テレビを見た方もいると思いますが「非課税制度」と言っているにも関わらず「課税する!」なんて発言をテレビでしようものなら大炎上です↓
簡単に言うと、NISA課税に反対なら、立憲民主党や江田憲司さんに投票しちゃダメってこと。立民や江田さんへの投票は、NISA課税容認になる。NISAの口座数は1710万、累計投資額は24兆円ある(金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査」より )。個人投資家の皆さんは注意してほしい😃 https://t.co/UlQpl6fLa4
— ひがくぼきみお🇺🇦 (@higakubo) October 29, 2021
金融庁のHPにも「つみたてNISAとは・・・非課税制度です」ってはっきり書いてあるのに選挙直前にこの発言...
ま、関係ないことなので話を戻します。
非課税で投資できるなんて最高!どんどん投資するぞ!と思いたくなる「つみたてNISA」ですが、そんな無制限に美味しい話ではありません。
他の投資と比べるとチョットだけ制限があります。
つみたてNISA投資の3つの制限
では、つみたてNISAで自由に投資できない制限のことについて書いていきます。
制限には大きく3つの制限があります。
制限①:利用する口座(※NISA口座)
まず一つ目の制限が「口座の制限」です。
他の投資(※FX、国内株式、米国株式など)を行う場合、複数の証券会社で口座を開設することができますが、つみたてNISAで使う口座「NISA口座」は一人1口座しか開設できない!という制限があります。
実際、私も証券口座は2つ(※楽天証券、SBI証券)口座を開設していますが、NISA口座を開設しているのは楽天証券のみです。
一応、NISA口座を開設する金融機関の変更を行うことも出来ますが、これにも制限があります。
金融機関の変更は1年単位で変更可能です。
また、NISA口座のことでもう少し補足するなら「つみたてNISA」と「一般NISA」の制度は同時に利用することが出来ないため、こちらの制度変更についても年単位での変更制限があります。
変更手続きなども面倒なので、よく考えて口座開設した方が良いです。
私もSBI証券にすればよかったと、少し後悔していますので...

制限②:投資非課税枠の上限額と期間
二つ目の制限は「投資できる金額と期間の制限」です。
つみたてNISAで非課税投資ができるのは、現時点、以下の制限内での投資に限ります。
非課税投資枠 | 毎年40万円が上限 ※非課税投資枠は20年間で最大800万円 |
---|---|
非課税期間 | 最長20年間 |
投資可能期間 | 2018年~ |
期間と金額を最大限活用した場合、非課税投資枠は800万円(※毎年40万円×20年)となる例について、以下で補足します。
■最大20年の考え方(※2018年~2037年の例)
2018年~2037年の最大20年間で投資ができる場合、もし、2019年から「つみたてNISA」の投資を開始するなら非課税投資枠は「最長20年-1年」となり、760万円(※毎年40万円×19年)の投資ができるという考え方です。
さらに2020年から「つみたてNISA」の投資を開始したとすると、2037年までの非課税投資枠は「最長20年-2年」となり720万円(※毎年40万円×18年)となります。
非課税投資枠は2037年に近づくにつれ40万円ずつ減っていくため、制度を最大限に活用したい人は早くはじめる方が良い!ということになります。
※現在は制度が見直されて期間が延びているため、いま(2022年)からはじめれば最長20年間の非課税投資をすることが可能です
今後も制度が見直されるかもしれませんが現時点では2042年までなので、少額投資非課税制度を最大限に活用するなら、早い段階で始めた方がメリットも大きくなります。
③国が定めた基準の商品のみ対象
最後(三つ目)の制限が「投資できる対象商品の制限」です。
つみたてNISAで投資できる対象(商品)は、国(※金融庁)が定めた基準をクリアした投資信託、ETFのみが対象となっています。
国が定めている基準をクリアした商品とはどんな商品なのか?を簡単に言うと、低コスト(※手数料が低水準)で長期保有を目的に厳選され、複雑な商品設計がない商品となります。
国が定めている基準をクリアした商品
以下のようなものになります。
- 販売手数料はゼロ(ノーロード)
- 信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定
- 顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
- 信託契約期間が無期限または20年以上であること
- 分配頻度が毎月でないこと
- ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと
制約がある!
と考えてしまうと不自由に思えますが、逆に考えればリスクの少ない厳選された商品への投資ができるということなので、投資初心者でも安心して利用(投資)できる!とも言えます。
つみたてNISA投資の5つの魅力
では、多少の制限があっても投資をしたい!と思う「つみたてNISAのメリット(魅力)」について書いていきます。
魅力①:非課税(税金がゼロ)であること
つみたてNISAで投資する一番の魅力は、やっぱり「非課税」ってことです。
最初の方でも少し書きましたが、投資では売買で得た利益(分配金・配当金)に対して20.315%の税金がかかります。
たとえば100万円の利益があったとすると、約20万円(※203,150)は税金として減ってしまいます。
それが「つみたてNISA(※少額投資非課税制度)」なら非課税に!
100万円の利益だったら全額、税金がかからず手に入ります。
私のような低所得者にはデカい!
魅力②:投資対象が厳選されていて安心
こちらも最初の方でも少し書きましたが、投資する対象(商品)が「国の定めた基準をクリアした投資信託・ETFのみ」なので、投資初心者がFX、国内株式、米国株などに手を出して投資するより、高い確率で資産を増やせると思います。

魅力③:少ない資金で投資ができる
そして、魅力の3つ目が「少ない資金で投資をはじめられる」という点です。
利用する金融機関によって金額の違いはありますが、毎月100円~積立をすることができる(※SBI証券や楽天証券で可能)金融機関もあるため、元手の少ない人(資金の少ない人)でも投資を始めることが出来ます。
投資経験のない初心者が「お金を増やせる」という経験をするのにもピッタリな投資です。
FXや株のように借金を背負うことになることもありませんので...
また、投資額のことでもう少し補足をすると、つみたてNISAは100円以上1円単位で金額を設定(変更)することができるため、はじめに決めた積立金額では厳しい!という状況になった時は、簡単に金額を変更することができます。
無理なく投資を続けるられるのも魅力です。
魅力④:面倒くさがり屋に向いている
そして、魅力の4つ目が「つみたてNISAの投資は、ほぼ放置でOK」という点です。
投資といえば、ドラマや映画などで複数の画面を見ながら毎日、株式の情報を確認しながら買い注文と売り注文を出し...という感じで「手間がかかる!」と思う人が多いですが、つみたてNISAでの投資は、ほとんど手間がかかりません。
つみたてNISAは「ドル・コスト平均法」という、価格の変動に対して常に一定金額を定期的に購入する方法なので、最初に積み立てる「金額」「タイミング」だけを設定したら、あとは勝手に金額が引き落とされ投資されていきます。
ドル・コスト平均法の補足
ドル・コスト平均法とは、投資金額を一定にすることで、価格が低いときには購入量(口数)が多く、価格が高いときには購入量(口数)が少なくなり、平均購入単価を抑えることが期待できるものです
だから、私も「つみたてNISA」の投資実績を確認するのは数ヶ月に1度くらいで、注意している点と言えば、積立投資されるときの資金を切らさないことだけです。
魅力⑤:相場に一喜一憂しなくてよい
そして最後の魅力(5つ目の魅力)が「相場に一喜一憂しなくてよい」ことです。
ほとんどの投資商品で「相場の上げ下げ」には一喜一憂しますが、つみたてNISAでの投資は相場の変化に振り回されることはありません。
通常の投資では相場が下がった時はピンチですが、長期投資が目的の「つみたてNISA」は、相場が下がった時がチャンスとなります。
つみたてNISAの購入口数の考え方
- 基準価格が高い時は少ない口数を購入
- 基準価格が低い時はたくさんの口数を購入
基準価格が安いときに多くの口数を増やし、最終的に売却するときに基準価格が高くなっていればその分リターンが大きくなるということです。
売却時:購入口数×1口あたりの基準価格
私の投資商品の一つに「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」があり、一度 体験するまでは気になりましたが、相場下落の恩恵を受けてからは、安心して投資ができるようになりました。

いまでは、さらに確認する機会が減りました。
つみたてNISAでの投資は、最終的に売却する数年~数十年後に価格が高ければよいので、直近での「価格下落」は気にしなくてよく、価格が多少下がっても精神的に優しい投資です。
では、つみたてNISAの紹介はこれくらいにして、続いて投資実績などを紹介します。
つみたてNISAの投資体験談
お金さえあれば上限ギリギリで投資したいところですが、妻に内緒の投資(※小遣いでコッソリ投資)の身なので、私の隠し口座での投資は、かなり少額投資です。
はじめての投資額は100円からでした↓
そして、1ヶ月目~3ヶ月目の頃↓


以下は9ヶ月目です↓

そして、1年目。
いまは徐々に金額を増やし、月1万円まで積立額を増やしました。

1年を経過すると約7万円の投資で8千円近い利益が出ており、すべての商品で、ほぼマイナスになることが無くなりました。
つみたてNISAの期間満了時
では、まだまだ先の話ですが、つみたてNISAでの投資終了(※非課税期間満了時)のことについても少しだけ書きたいと思います。
非課税期間満了をむかえる「つみたてNISA」の投資には、その後、3つの選択肢があります。
投資商品を売却して現金化
まず、最も簡単な方法は「売却して現金化する」という方法です。
つみたてNISAは「積立(※つみたて)」という名前が付いていますが、20年間持っていないといけないわけではなく、1年目でも5年目でも10年目でも、いつでも売却することができます。
非課税期間ギリギリ(※20年目)のタイミングで高値で売却できれば最高ですが、ギリギリでは安値で売却をしないといけない可能性もあります。
非課税期間満了が近くなったら余裕を持って一番得な売り時を見定め、焦らずに売却するのが良い方法だと私は考えています。
新たに「つみたてNISA」で積立
そして、2つ目の選択肢。
非課税期間満了をむかえた「つみたてNISA」を現金化したら、それを元手に新しく「つみたてNISA」を購入することです。
ただ、つみたてNISAの年間投資限度額は40万円までとなりますので、40万円を超えた額については他の運用方法などを検討する必要があります。
先のことはわかりませんが、私は「つみたてNISA」で投資できない額については以下のような投資にまわして、ある程度手堅く投資したいと考えています。

課税口座(特定、一般)で運用
そして3つ目、こちらの方法は私は考えていませんが、非課税期間満了をむかえる「つみたてNISA」を売却せず、そのまま課税口座(特定、一般)で運用を継続することも可能です。
ただ、つみたてNISA口座から課税口座(※特定口座、一般口座)へ移すと、税金の考え方などが変わってきますので、以下のような点に注意しましょう。
つみたてNISA口座で利益が出ていた場合
20年間「つみたてNISA口座」で運用し、390万円の投資額に対して評価額が400万円だった場合、400万円の金額で課税口座(※特定口座、一般口座)へ移り、課税口座へ移るときの金額(※400万円)が新たな購入額となります。
もちろん、つみたてNISA口座で運用していたときの利益「10万円」は税金はかかりません。
↑これは「つみたてNISAのメリット」です。
しかし、移したあとの利益には課税されるようになります。
もし、課税口座に移った後に評価額が410万円となれば10万円の利益が出たことになり、課税口座へ移った後の利益10万円(※410万円-400万円)は課税対象となります。
つみたてNISA口座で損失が出ていた場合
続いて、損失が出ていた場合の例も説明します。
つみたてNISA口座で390万円の投資額に対して評価額が380万円となった場合、運用損失10万円として課税口座へ移り、課税口座上は移ったときの評価額(※380万円)が新たな購入額となります。
もちろん移す時には税金はかかりません。
つみたてNISAは非課税投資だし、そもそも10万円の損失が出ているので...
ただ、以下のような点には注意をしましょう。
もし、課税口座へ移ったあとに評価額が390万円に上がり「プラスマイナスゼロになったから売却しよう!」と考えることです。
つみたてNISA口座で運用していたときから考えれば利益はゼロ(※つみたてNISA口座のときに10万円の損失が出ていたため)ですが、課税口座に移ってからの利益としては10万円の利益が出ていることになるため、トータル的にはプラスマイナスゼロで利益が出ていませんが、課税口座に移ってからの利益10万円には税金がかかることを覚えておきましょう。
結果的には、税金の分だけ「損」が出るケースです。
非課税期間ギリギリ(※20年目)のタイミングで焦って考えず、満了近くになったら計画的に考えることをオススメします。←私も含め...
つみたてNISA(まとめ)
では最後に。
いまの世の中、銀行にお金を預けても金利は0.002...100万円を預けても1年で数百円です。
私はつみたてNISAでの投資をはじめて1ヶ月(※投資額6,000円足らず!)で、100万円を銀行に預けたときの利息を上回りました。

つみたてNISAは若いうちから始めた方がメリットも大きいと思いますので、まだ「つみたてNISA」を始めていない若い方、初めてみてはいかがですか?
もし証券口座をまだ開設していない!という方で「SBI証券」の口座開設の方法などを知りたい方、以下に簡単ですが紹介記事をまとめてありますので、参考にしていただければと思います。

ではまた。