過去にFXで痛い思いをしてから、十数年間、為替投資に手を出さないようにしていました。
しかし、ある日ふと目にした外貨建てMMF「トルコリラ」の冗談のような高金利に、つい遊び心がくすぐられてしまい、試しに「本当に大損するのかな?」という思いもあって、遊びで投資することにしました。
この記事では、外貨建てMMF「トルコリラ」の投資体験から、金利40%前後が続いた状況の中で本当に大損をしたのか、実際にどのような結果になったのか、などを紹介します。
トルコリラMMFの概要
トルコリラMMFは、トルコリラ建ての短期国債や債券で運用される外貨建ての投資信託です。
最大の魅力は、何と言っても高金利なことです。
私が投資をしていた時期のトルコリラMMFの金利は、年利40%を超える利回りがありました。
しかし、トルコリラは通貨価値の変動が激しく、為替リスクも非常に高いです。
特に、通貨価値が下がると大きな損失が発生する可能性があります。
外貨建てMMFは、円高時に購入して円安時に売却すれば為替差益が狙えますが、トルコリラのように値動きが激しい通貨だと、そのタイミングを見極めるのは難しいです。
MMFはFXのように借金を抱えるリスクはありませんが、為替手数料や信託報酬がかかります。
トルコリラMMFのきっかけ
トルコリラMMFに投資したきっかけは、偶然目にした高金利でした。
この利回りを見てつい「72の法則」で計算してみたんです。
税金を考えずに計算をすると72÷40.264≒1.788となり、約2年で資産が2倍になるという結果に。
ただ、トルコリラは通貨価値が下がりやすいことでも知られています。
通貨価値の下落が高金利を上回るのか?それを、遊び心で試すことにしました。
実際に得られた収益と損失の詳細
結論としては、高金利は「おいしい話」ではなく、むしろ「まやかし」でした。
では、経緯などを記載していきます。
トルコリラ円への投資開始
初めてトルコリラ円に投資したのは2024年4月5日。
きっかけは、X(Twitter)のポストをしたことからです。
損するとわかっていても、たまに遊びで投資したくなることないですか😅今、私の中で馬鹿みたいに利回りの高い #トルコリラ円 がその状態です🥳私はFXはやりませんので、近々 #外貨建てMMF でトルコリラを買いそうです😱#うまい話には裏がある#甘い話には罠がある
— 週末限定主夫@レバナス民 (@weekend_papa) April 3, 2024
投稿したその夜に投資熱が高まり、1万円だけ注文しました。
外貨建てMMF「トルコリラ/円」の締め切りは10:30なので、実際に約定したのは翌々日。
為替手数料で約4%のマイナスを抱えて投資がスタートです。
今後は、ナンピン買いや金利の再投資でどうなるかです。
MMF「トルコリラ円」初金利
外貨建てMMF「トルコリラ」投資を始めてから1か月が経ち、初めて金利を受け取りました。
4月5日に投資した分と4月24日に投資した分で分配金の受け取りや再投資については別々になるんだ~という感じです。
現在の投資状況は、金利の再投資により5,474口増え、保有数は508,591口に。
今週のトルコリラ円は週初の4.75から週末には4.86まで急伸し、トルコ4月消費者信頼感指数と景気期待指数の改善が明るい兆しを見せています。
具体的には、4月の消費者信頼感指数は前月の79.4から80.5に上昇し、景気期待指数も74.9から78.1に上昇しました。
トルコリラの上昇は、2日前はドル円が155円台でしたが158円まで急上昇し、約34年ぶりの高値圏となっているのも影響している様です。
外貨建てMMFによる4月末時点でのトルコリラ円投資の状況は、以下の通りです。
- 取得総額:24,998円
- 保有数量:508,591口
- 円評価額:24,463円
- 評価損益:-966円
- 為替レート:4.8637(※2024/04/27 06:00)
ドル円が急落でリラ円も下落
4月26日から始まった10連休(GW)も残りわずか。
休み中はビットコインやドル円の値動きが激しくて、今日も朝起きてビックリしました。
ビットコイン(BTC/JPY)は900万円台から800万円台に急落、ドル円も寝る前は157円台だったのに、起きたら153円台に。
このドル円の急落はトルコリラ円にも影響し、29日に買い注文を出していた外貨建てMMF「トルコリラ」が下落前の高値で約定。
結果として、平均取得為替レートが上がってしまいました。
あと1日遅く注文していれば安く買えたと思うと、ちょっと悔しいです。
資金も底をつきかけているので、しばらくは大人しくしようと思います。
投資1か月、予想外のリラ上昇
お遊びで始めたトルコリラの投資、運用益はまだマイナスですが、予想外にリラ高です。
チャートはいい感じです。
あと一週間もすれば2回目の金利受け取り日、プラ転することを期待!
リラ安は終わったのか?
トルコリラの通貨安は終わったのか?
投資を始めて約2か月、本当に大損するの?と、遊びで始めた投資だったのであまり期待していませんでしたが、最近のトルコリラ円の値動きに「もしかしてプラスになる?」という期待感が出てきました。
以前の記事では、上値が4.8円、下値が4.5円の範囲内で推移すると言われていましたが、最近は動きが変わってきたように感じます。
先日なんて、1トルコリラが5円を超えるかもというところまで上昇しました。
私のトルコリラ投資は、他の投資が積立投資ばかりで退屈で、刺激を求めて始めたこともあります。
過去のリラ安の流れから今回も大損する覚悟でいましたが、なんとプラ転しそうな雰囲気です。
もしかして、本当にリラ安は終わったのかも...と勘違いしそうです。
過去にトルコリラでは痛い目にあっているので少額で様子見投資でしたが、もう少し投資しておけばよかったと思い始めています。
とはいえ、私はトルコリラの様なリスクがある投資にはナンピン買いで投資していくのがスタイルなので、上昇相場では買いづらい。
とりあえず今週末は金利の受け取りがあるので、今後の計画はその後に考えようと思います。
金利受取り2回目でプラ転!
外貨建てMMFのトルコリラ投資を始めて2ヶ月、2回目の金利の受け取りが再投資され、21,211口が追加されました。
現時点での投資状況は以下です。
- 取得総額:39,997円(※入金額)
- 保有数量:825,077口(※金利の再投資含む)
- 円評価額:40,346円
- 評価損益:+349円
- 為替レート:4.8799(※2024/06/01 06:00)
- 年率換算利回り:42.318%(※2024/05/31)
投資を始めたときはマイナス覚悟だったので、2ヶ月でプラ転したのは想定外です。
でも、SBI証券の画面ではマイナス表示...分配金が計算に入ってないのでしょうか?
まだよく理解していない部分もありますが、わかったらまた書きますね。
ちなみに今月はトルコリラの下落はなく、金利も40%以上をキープしています。
今週のトルコは、3日に「生産者物価指数」「インフレ率」の発表が予定されています。
結果によっては大きな動きがあるかもしれないので、今後の動き次第では、買い増しする予定です。
投資3か月プラ転
少し前にトルコリラ円が4.73円まで下落したタイミングで追加し、その結果、外貨建てMMFのトルコリラ保有金額が1万トルコリラを超えました。
投資額を増やしたことで、金利の受け取りによる再投資も増加しました。
先月からの1か月でトルコリラ円が上昇し、その結果、投資額50,000円が評価額51,980円となりプラス運用継続中です。
金利も依然として40%をキープしています。
調子に乗って追加投資
トルコリラへの投資、そろそろ買い増しをやめよう!って思っているのに、調子に乗って買ってしまいました。
先日(22日)に2万円分の約定したばかりなのに、今日(24日)もさらに3万円分が約定しました。
今週だけで5万円分の追加投資となり、合計で10万円の投資です。
トルコリラ投資はまだ経験が浅いので、日本株や米国株を買うのとは違ってドキドキしています。
特に最近の値動きが気になります。
7月11日に日本の為替介入かも?という値動きがあり、その影響で一時4.76円まで下落。
今日も4.6775円まで下がっています。
ただ、最近は良いニュースもありました。
7月19日にはムーディーズがトルコの格付けを「B3」から「B1」へ2段階引き上げ。
しばらくは様子を見ながら、金利を受け取りつつ投資を続けるつもりです。
投資4か月半、ダダ下がり!
外貨建てMMF「トルコリラ」の投資を始めて4か月半、7月11日の大きな下落以降ダラダラと下げてマイナスが拡大してきました。
普通なら損切りするのが正解の状況だと思うのですが、私はトルコリラがどのくらい下落し、どれだけ損をするのかを実際に体験しないと覚えられないタイプなので、もう少し観察を続けることにしました。
他の投資がしたくなり売却!
4月に始めた外貨建てMMF「トルコリラ」、約5か月で投資を終了することにしました。
もう少し、どのくらい大損するのか見たかったのですが他に買いたい株が出てきたので、暇つぶしで始めたお遊び投資を続ける必要がなくなりました。
結果として、半年で10%以上の損失を出す結果になりました。
当初は「ゆっくり下がるだろう」と考えていましたが、7月の急落以降、トルコリラ円はさらに下がり、3円台に突入する可能性も出てきました。
40%の高金利は決しておいしい話ではなく、むしろ「まやかし」であると証明されました。
まとめ
では最後に、外貨建てMMF「トルコリラ」投資の私の考えをまとめて終わりたいと思います。
トルコリラへの投資は「本当に大損するのか?」という検証も兼ねて始めた投資、一時的にはプラスになったこともありました。
そのため、タイミング次第では短期的に資産を増やせる可能性があるかもしれません。
しかし、長期的には高金利が通貨価値の下落を上回ることは難しいという結論に至りました。
↑あくまで現時点では。
外貨建てMMF「トルコリラ」で利益を出すのが難しいと理由はいくつかあります。
- 分配金の税金
- 急激な為替変動
- 為替レートの差
まず、分配金の税金についてですが、実際に投資中に受け取った金利の合計は約4,370円でしたが、税金として約870円取られました。
利回り40%でも、税引き後の実質利回りは30%程度です。
また、トルコリラは過去のチャートからも不安定な通貨だと思うので、急激な為替変動が多く見られ、投資するタイミングが難しいのも利益を出すのが難しいと感じる点です。
そして、購入時のレートと売却時のレートの差が大きいのも利益を上げるのが難しい要因です。
これらのことから、儲かりそうもないと感じました。
ではまた。