かつての自分も若者!
当時、世間の「おやじ」をどんな風に思い、どんなところが嫌いだったのか?
そんなことを考えると「嫌われないおやじ」になれると思っている。
今回は、私が思う「今の世の中」「嫌いなおやじの行動」について書いてみたいと思います。
中間管理職世代が一番つらい
近年は、昔の常識が通用しない世の中になった。
こんな風に思い始めたのも「ゆとり世代」と呼ばれる子たちが入社してくるようになった頃からだ。
ただ誤解しないでほしい。
私の先ほどの発言は「ゆとり世代」のことを悪く言っているわけではない。
ゆとり世代の子たちが会社に入って来たことで昔の悪い習慣が変わり、プラスな面も多くある。
無駄なこと(納得のいかないこと)などは減り、時間も有効活用されていると感じる。
そんな今の世の中、一番苦しい環境で生きているのは中間世代(40歳)くらいのオヤジでないだろうか?
昔の世代と新しい世代の間でどちらとも上手くやり、時代の変化にも対応していかなければならないのだから...。
時間の考え方が大きく変化
昔は「プライベートより仕事優先!」「早く帰るのは悪!」という風潮があったが、最近の考え方は違う。
仕事はプライベート楽しむための手段!
である。
私は若い考えを持っている方だと思うので、逆にプライベートより仕事優先!という考え方には昔からついていけない。
いまだに、そんな昔の考え方をする上司が多くて困る。
そんな無能な上司は「残業してよく働いている!」とか「あいつは帰りが早いな!」と、作業の内容ではなく作業に費やした時間で評価するので、残業をした人ほど「頑張った評価」され出世する。
ダメ上司の部署は、みんなダラダラと残業して能力が低い!
ほんと、今の時代に合っていない!
それと違い、プライベートも重要と考える上司の部署は「時間内でいかに仕事を終わらせるか」を考え、集中して働いている人が多い。この考えは、ゆとり世代にもマッチしている。
少し前に一緒に仕事をした若い子は、週末(金曜日)に予定があったため、週末までの4日間で足りない時間を残業し、全ての仕事を完璧に終わらせていた。ゆとり世代を悪く言う人もいるが、彼らは「プライベートを重要視」している分、プライベートの時間をなくさないための努力がすごい。
使い方(動かし方)次第で「旧世代の人よりゆとり世代の方が優秀では?」と、感じることが最近は多い。
今も昔も「嫌われる上司」は同じ
こんなに世の中が変化しても、変わらない考えを持っている上司。
では、昔も今も変わらない「嫌われる上司」「イヤな上司」の行動や言動について書いていきたいと思う。
私も過去に思っていたが、おやじ世代が嫌われる行動は、以下の様なものではないだろうか?
- 常識だ!発言をする
- 自慢をする
- 上から目線である
- 言い訳をする
- プライドが高くブランド物を付けたがる
- 無理に誘う
昔も今も同じ様なものだ。
嫌われ行動①:常識だ!発言
「常識だ!」と発言しているオヤジは、早く「昔の常識は今の非常識」である事と「自分の常識は他人の常識ではない」という2つのことを知った方がよい。
私が昔から嫌いな言葉に「〇〇を何で知らないの?常識だろう!」とか「こんなこと出来て当たり前!」という言葉がある。これらは、自分が経験したから「常識」や「当たり前」になっているだけで皆が知っていることではない。
この言葉を聞いた時は「お前も知らないことあるだろう!」と、いつも心の中でつぶやいている。
そもそも常識とは何なのか?
出世して会社変えていきたい人もいれば、人の下で働き、誰かをサポートしていきたい人もいる。
興味があることも、目標にしていることも違うので、自分の常識なんて他人と合うはずがない!
嫌われ行動②:何かにつけて自慢
バブル世代のオヤジ自慢なんて、どうでもいい!
その年のワインは○○だからおいしいんだ!
昔、○百万の車に乗ってた!
若い頃は〇人と同時に付き合ってた!
こんな話は今の子たち、イヤ、昔からほとんどの人が聞きたくない話だと思っている。
興味のある人の話なら聞いてみたいと思うかもしれないが、興味もないオヤジの昔話なんて、どうでもいい!
「今のあなたは昔とは全然違うよ」と、いつも心の中で思っている。
また今の若い子は、車・女性・お金などへの興味も、昔と比べてかなり少ない。
そんな話も、嫌がられるかも...。
嫌われ行動③:発言が上から目線
世間知らずだね!
○○はこうやってやるんだよ!
こんな上から目線で、馬鹿にしたような発言ばかりする上司も嫌われる。
たいてい、自信満々に経験値で発言してくる上司の言葉は、調べてみると「やり方が古い!」ことが多い。
時代は昔とくらべ大きく変化している。
ネットがない時代の「狭い世界」の知識と比べ、今はネットを検索すれば「世界中の情報」が集まる。過去の知識で自信満々に上から物を言うのはオススメできない。
俺はこんな感じでやってたよ!
くらいの、やんわりとした表現で発言するくらいがちょうどいい。
今の時代、発言次第ではハラスメントにもなりかねませんし...。
ハラスメントになるかも?と悩む前に「良好な関係」を築くことが重要だと私は思う。
嫌われ行動④:非を認めない
昔の人は特に、自分の非を認めない人が多い気がする。
ニュースになる大企業の不祥事会見がイイ例だと思います。
不祥事を隠していた会社は、隠さず発表した会社より長期にたたかれ、大問題となりますよね。
それと同じです。
早めに自分に非があるなら認め、早く解決する様にした方が良いと思っている。
昔の人は「失敗=出世出来ない」の図式があるのか、すぐ隠したがる。
また非を認めずに「〇〇さんが...」といったように、人のせいにしたりするのもよく聞く。
こんな事をするから「人望を得られなくなり頼られなくなる!」ということが、なぜわからないのか?と思う。
嫌われ行動⑤:ブランド物を強要
私はロスジェネ世代なので、嫌というほど言われた言葉がこれ。
〇〇万以上のいい時計をしろ!
〇〇万円以上の高いスーツを着ろ!
バブル世代の上司に、入社した頃によく言われていた。
そのころから「社会人ならブランド物を身に着けろ!」という言葉が嫌いだ。
物の価値(※使いやすさ)や、人の好みを無視し「ブランド物ではない!」という理由で馬鹿にされてきた発言。
その当時は、結婚して年収数百万程度のサラリーマンが何十万もする時計をしている姿にうーん...と思っていた。
年齢相応・ランク相応の物をつけないとカッコ悪い!
自分の価値に見合ったものをつけるべきである!
そんな私もイイ歳になったので、それなりの物をつけるようにはなった。
嫌われ行動⑥:無理に誘う
最後は、いろんな「お誘い」。
今日は飲みに行くぞ!
そんな誘い方は「プライベート重視」の今の時代、ありえない誘い方だと思っている。
生活の中心が会社だった昔ならまだしも...
最近の若い子は、プライベートの時間に上司と飲むのは大事な時間をつぶすことになる。
誘うなら「今度一回飲みに行きたいね。」みたいなことを雑談で振っておき、顔色を伺ってから数週間後に「そういえば?」みたいな感じで誘うくらいが丁度いい。
お金は出すから!とかいう問題ではない。
今の若い子は、お金より時間!
最後に
最近の若い子は「昔とは違う価値観」で生活しているため、我々が「嫌だ!」と思っていた以上に感じているだろう。
そんな彼らとつき合っていくには、好かれる努力をしすぎず、一定の距離間を守ることが重要だと思う。
過去の嫌な上司を反面教師にすることで、嫌われないオヤジに近づけると思います。
ではまた。