このブログ記事では、米国テック大手10社に均等投資する「FANG+指数」について、自分の投資メモとしてまとめています。

FANG+指数の概要や特徴、S&P500やNASDAQ100との銘柄・セクター構成の違いなど、まとめています。
FANG+指数の概要
「FANG+(ファングプラス)」は、簡単に言えば「米国を代表するテック企業10社に約10%ずつ均等に投資する」という、余計な分散を一切削ぎ落とした少数精鋭の超攻撃的な指数です。
最大の特徴は、その圧倒的な「集中度」にあります。
アメリカの株式市場には約3,000社が上場していますが、この指数を構成するわずか10社の時価総額だけで市場全体の25%以上を占めるほどです。
まさに、現代社会において人々の生活に絶大な影響力を持つ、次世代テクノロジーの支配者たちを凝縮したパッケージといえます。
指数の名前は、Facebook(現在のMeta Platforms)、Amazon、Netflix、Google頭文字からなる造語「FANG」に由来し、そこにApple、Microsoftなどの6社を加えた合計10社で構成されています。
銘柄入替とリバランス
FANG+への投資を考えるうえで知っておきたいのが、高いパフォーマンスを支えている「銘柄の入れ替えルール」です。
10銘柄のうち、「FAANMG」と呼ばれる主要6銘柄(Meta、Amazon、Netflix、Google、Apple、Microsoft)はほぼ固定されていますが、残り4銘柄については3ヶ月に一度(3・6・9・12月)、時価総額、売買高、PSR(株価売上高倍率)、売上高成長率の厳しい基準をもとに見直しが行われます。
具体的には、3の倍数月の第2金曜日に見直しが発表され、翌週の第3金曜日の取引終了後に反映されます。
2025年12月時点でFANG+を構成する10社は以下です。
- Meta Platforms(メタ)
- Amazon(アマゾン)
- Netflix(ネットフリックス)
- Google(グーグル)
- Apple(アップル)
- Microsoft(マイクロソフト)
- Nvidia(エヌビディア)
- Broadcom(ブロードコム)
- CrowdStrike(クラウドストライク)
- Palantir(パランティア)
直近の動きを振り返ると、2024年9月の見直しでは「クラウドストライク」と「サービスナウ」が加わる一方で「テスラ」と「スノーフレイク」が外れるという大きな入替がありました。
そして、2025年12月には陰りが見えた「サービスナウ」に代わって、AIプラットフォームで注目される「パランティア」が新規採用。
このように、勢いのなくなった銘柄は潔く入れ替え、常に強い10社へ10%ずつ全力投球するシステムが、他の指数を圧倒するリターンの源泉となっています。
FANG+と主要指数を比較
FANG+を、王道の「S&P500」や「NASDAQ100」と比較すると、かなり特徴的だとわかります。
構成銘柄の差
FANG+指数の構成銘柄は「S&P500」や「NASDAQ100」にも含まれる企業で、上位10銘柄を比較すると顔ぶれの多くが共通していることがわかります。※2025年12月時点
| コード | 銘柄 | FANG+ | S&P500 | NASDAQ100 |
|---|---|---|---|---|
| META | Facebook(Meta Platforms) | ○ | ○ | ○ |
| AMZN | Amazon | ○ | ○ | ○ |
| NFLX | Netflix | ○ | ||
| GOOGL | Google(Alphabet)※Class A | ○ | ○ | ○ |
| AAPL | Apple | ○ | ○ | ○ |
| MSFT | Microsoft | ○ | ○ | ○ |
| NVDA | Nvidia | ○ | ○ | ○ |
| AVGO | Broadcom | ○ | ○ | ○ |
| CRWD | CrowdStrike | ○ | ||
| PLTR | Palantir | ○ | ○ | |
| TSLA | Tesla | ○ | ○ | |
| GOOG | Google(Alphabet)※Class C | ○ | ○ | |
| BRK.B | Berkshire Hathaway ※Class B | ○ |
上記の主要指数すべてに共通する銘柄はなんと7社(太字)。
米国を代表するビッグテック企業が核となっている点は共通していますが、決定的な違いはその「密度」にあります。
セクター比率の差
各指数のセクター比率を見ると、FANG+がいかに「一点突破」の構成であるかが一目瞭然です。※2025年12月時点
| セクター | FANG+ | S&P500 | NASDAQ100 |
|---|---|---|---|
| 情報技術 | 60% | 34.6% | 54.9% |
| コミュニケーション・サービス | 30% | 10.7% | 15.8% |
| 一般消費財・サービス | 10% | 10.3% | 12.8% |
| 金融 | 13.1% | 0.3% | |
| ヘルスケア | 9.8% | 5.0% | |
| 資本財・サービス | 8.0% | 3.7% | |
| 生活必需品 | 4.9% | 4.5% | |
| エネルギー | 2.8% | 0.5% | |
| 公共事業 | 2.4% | 1.4% | |
| 不動産 | 1.9% | 0.2% | |
| 素材 | 1.7% | 1.0% |
S&P500やNASDAQ100では、金融、ヘルスケア、生活必需品といった幅広いセクターが含まれているため、リスク分散の面で優れています。
対してFANG+は、情報技術(IT)とコミュニケーション・サービスだけで全体の9割を占めます。
具体的には、エヌビディア、クラウドストライク、ブロードコム、パランティア、アップル、マイクロソフトの情報技術勢6社、メタ(旧フェイスブック)、グーグル(アルファベット)、ネットフリックスのコミュニケーション・サービス勢が3社。
残り1割が、一般消費財・サービスのアマゾンという、極端な配分です。
FANG+は、1社あたりの影響力が10%と極めて大きく、爆発的な成長銘柄が含まれているときの押し上げ効果は凄まじいですが、その反面、1社の不祥事や業績不振がダイレクトに響く「ハイリスク・ハイリターン」の典型です。
FANG+への投資判断
我が家では、家族全員が「S&P500」をメインに運用しています。
米国株の王道であるS&P500の過去10年の年平均リターンは約15%。
この数字でシミュレーションすると、毎月1万円を30年積み立てるだけで将来の資産は約7,000万円にも膨らむ計算です。
これだけでも十分すぎる結果です。
しかし、定年まで残り10〜15年という自分の状況を考えたとき、私は「もう少しリスクを取ってでも、さらにリターンを狙いたい」と考え、新NISAのつみたて投資枠に「攻めのスパイス」として加えました。
分散の少なさをどう考えるか?
資産運用の王道といえば「長期・積立・分散」ですが、その点で見ると、FANG+の「10銘柄」という構成は正直かなり尖っています。
一般的に、分散数は20~30銘柄がちょうどいいと言われています。
ある研究では「30銘柄を超えたあたりから分散効果が薄れてくる」なんて結果もありますし、私が以前読んだ本でも「個人的には25銘柄前後に分散投資するのがいい」と紹介されていました。
これと比較すると、FANG+の分散は1/3程度なので、かなりハイリスクな部類に入ります。
具体的に、分散数に対する「1社あたりの影響力」を比べてみるとこんな感じです。
| 分散数 | 1社の影響 | 投資信託の例 |
|---|---|---|
| 1 | 100% | – |
| 10 | 10% | iFreeNEXT FANG+インデックス |
| 20 | 5% | 一歩先いく US テック・トップ20インデックス |
| 25 | 4% | |
| 30 | 3.3% | |
| 50 | 2% | |
| 100 | 1% | iFreeNEXT NASDAQ100インデックス |
| 500 | 0.2% | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
厳密に言えば、S&P500などは時価総額に応じて比率を決める「時価総額加重型」なので、単純に銘柄数で割った数字にはなりませんが、分散数が少なければ1社の不祥事や業績不振が全体に与えるインパクトが大きくなるのは避けられません。
もし1社が倒産なんてことになった場合、S&P500なら軽傷で済みますが、FANG+だと一気に10%が吹き飛ぶ計算です。
ただ、この分散の少なさは裏を返せば、他の低成長な銘柄に足を引っ張られないという大きなメリットでもあります。
他の指数では得られない圧倒的なパフォーマンスを期待できるのは、FANG+の魅力です。
私も新NISAのスタートを機に、この爆発力をつみたて投資枠で活かしたいと考え、「iFreeNEXT FANG+インデックス」をポートフォリオにスパイスとして採用しました。

