SNSやブログで話題となっているアメリカの株価指数「FANG+」。
新しいNISAが始まったので、つみたて投資枠で投資するファンドの一つとして選びました。
投資ファンドは「iFreeNEXT FANG+インデックス」です。
この記事では、楽天証券のNISA口座で投資を始めた「iFreeNEXT FANG+インデックス」の概要や運用成績について、家族が投資に興味を持ったときの説明用も兼ねてまとめています。
iFreeNEXT FANG+について
まず、FANG+とはアメリカのテクノロジー関連の大手企業10社で構成される株価指数です。
この10社の時価総額を合わせると、市場全体の約25%を占める規模です。
一般的に、分散投資の観点からは20〜30銘柄が最適だと言われており、FANG+はその範囲の半分以下の10銘柄で構成されているため、リスクが高い投資と言えます。
そんなFANG+指数に投資できるファンドの一つが「iFreeNEXT FANG+インデックス」です。
※以下は2024年12月09時点の情報
信託報酬や純資産額
私が投資を判断する際、信託報酬や純資産額(ファンドの規模)は重要なポイントです。
以下に、人気のインデックスファンドと比較してみました。
ファンド名 | 信託報酬 | 純資産額 | 基準価格 |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% | 61521.61億円 | 32,972円 |
iFreeNEXT FANG+インデックス | 0.7755% | 3535.37億円 | 66,358円 |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 0.495% | 1587.72億円 | 38,293円 |
ファンドの運用開始日は、S&P500が2017年8月31日、FANG+が2018年1月31日、NASDAQ100が2018年8月31日です。
FANG+は2番目に運用が始まりましたが、信託報酬や基準価格が高かったことも影響してか、他の2つのインデックスファンドに比べて人気がなく、そのため純資産額が少なめでした。
しかし、2024年1月に新NISAが開始されてからは、iFreeNEXT FANG+インデックスの純資産額が急増し、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスを上回る規模となっています。
リスクとリターン
直近1年のパフォーマンスを楽天証券で銘柄比較すると、以下のような結果になっています。
FANG+は、今年急成長したエヌビディアやメタ(旧フェイスブック)などの企業に特化しているため、他のセクターや企業の低成長に影響されることなく、かなり高いリターンとなりました。
リスクとリターンのデータを表にまとめましたので、参考にしてください。
投資信託でいう「リスク」は、”危険”という意味ではなく、基準価額の値動きの大きさです。
分散銘柄数が少ないファンドほど値が大きくなっており、FANG+は特に銘柄が少ないため、価格の振れ幅が大きいことがわかります。
ファンド | 1年リスク | 3年リスク | 5年リスク |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 15.53 | 18.42 | 21.06 |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 20.52 | 23.38 | 24.28 |
iFreeNEXT FANG+インデックス | 25.70 | 30.60 | 31.92 |
リターンに関しては、FANG+が他の2つに比べ、非常に高いです。
ファンド | 1年リターン | 3年リターン | 5年リターン |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 40.32 | 21.37 | 22.87 |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 40.29 | 20.86 | 28.39 |
iFreeNEXT FANG+インデックス | 65.38 | 31.20 | 42.67 |
楽天証券でNISAで投資できるファンドに絞って過去5年のリターンを確認した結果、1302ファンド中で「iFreeNEXT FANG+インデックス」がトップ(1位)、「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」が7位、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が27位となっています。
FANG+インデックスは、1年リターン、3年リターンでもトップ5に入っており、パフォーマンスがかなり高いです。
また、NISAで投資できるファンドに絞らず5年リターンを見ても、iFreeNEXT FANG+インデックスはトップ(1位)ファンドです。
FANG+運用実績と他との比較
ここからは、2024年1月4日の新NISA開始に合わせて投資を始めた「iFreeNEXT FANG+インデックス」の運用実績を紹介していきます。
また、他の2指数(S&P500インデックス、NASDAQ100インデックス)との運用差も定期的にチェックしていきたいと思います。
投資開始2週間で早くも差
新NISAが開始され、私は「iFreeNEXT FANG+インデックス」への投資をはじめました。
ただ、将来的に高パフォーマンスをたたき出してくれるのか不安もあり、FANG+インデックス、S&P500インデックス、NASDAQ100インデックスの3つに、それぞれ毎日500円(月約1万円)で積立することに決めました。
結果として、投資を開始してからまだ2週間しか経っていませんが、各ファンドのパフォーマンスにはすでに差が見られます。
ファンド | 保有数量 | 平均取得価額 | 基準価額 | 評価損益 |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 3,202口 | 24,584.63円 | 25,369円 | +3.19% |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 1,731口 | 28,885.04円 | 29,925円 | +3.60% |
iFreeNEXT FANG+インデックス | 1,170口 | 42,735.04円 | 44,335円 | +3.74% |
楽天証券で新NISA開始時に積立不具合が発生し、S&P500への投資が少し多くなった影響がありますが、先に述べた「リスクとリターン」のグラフで確認できた通り、GAFAMやマグニフィセント・セブンに代表される時価総額の大きい企業が多くを占めるファンドほど、運用効率が良い結果を出しています。
旧NISAのころ、私はS&P500へ1日100円から積立投資をスタートしました。
最終的に月々600円に増額し、2020年12月2日から2023年12月25日までの約3年間投資を行った結果、現在のリターンは+30%となっています。
S&P500で30%のリターンとなっているので、FANG+インデックスが今後どう成長するのか、非常に楽しみです。
投資1ヶ月で運用益9%越え
投資を始めてから早々に高いパフォーマンスが出ていた「iFreeNEXT FANG+インデックス」。
1ヶ月を過ぎた段階では、その差がさらに大きくなっています。
S&P500やNASDAQ100のパフォーマンスも5%を超える運用益を記録しており決して悪くはないのですが、FANG+のパフォーマンスは良すぎます。
なんと、投資を開始してたった1ヶ月で運用益が9%を超えています。
S&P500に抜かれる
年始からのアップルやテスラの下落、そして最近のエヌビディアの一服感が影響しているのでしょうか、FANG+のパフォーマンスをS&P500が上回る結果となっています。
最近、Yahoo掲示板などでもFANG+のリターンに満足できず、売却する方も見かけますが、私は短期的なパフォーマンスに関係なく、長期的な投資としては絶対にFANG+の方が高いリターンを得られると信じています。
目先のパフォーマンスに左右されず、私は長期の視点で継続していくつもりです。
また、最近のアップルやテスラの下落を受けて、新たに投資を始めました。
具体的には、以下の単一株ETFへのレバレッジ投資です。
一時的な下落だと思うので、短期的なリターンにかなり期待です。
1年経過したFANG+投資状況
今年の投資も無事に終了です。
楽天証券のNISA口座でFANG+に投資を始めて1年が経ちました。
他の主要指数への投資と比較してみた結果、パフォーマンスは以下のようになっています。
一括投資をしていたら、今年は一度も他の指数にパフォーマンスで負けることなく、FANG+インデックスの独走でした。
その結果、今年のコア投資の運用成績は以下で終了できました。
ファンド | 保有数量 | 平均取得価額 | 基準価額 | 評価損益 |
---|---|---|---|---|
iFreeNEXT FANG+インデックス | 21,443 口 | 55,029.61 円 | 72,352 円 | +31.47 % |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 41,301 口 | 29,266.12 円 | 34,182 円 | +16.79 % |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 34,503 口 | 34,199.92 円 | 40,455 円 | +18.28 % |
来年のFANG+への投資、増額することにしました。
ちなみに、レバレッジ型のFANG+とのリターン比較などについては別の記事で書いていますので、興味があればこちらを。