最近、SNSでよく見る米国株指数「FANG+」、私がこれまで好んで投資をしてきた「S&P500」や「NASDAQ100」より高パフォーマンスだと話題になっているので、新NISAのつみたて投資枠で投資する銘柄の一つに組み入れることにしました。
投資信託「iFreeNEXT FANG+インデックス」です。
現在、投資をはじめて1ヶ月しか経っていませんが評価損益が9%を超え、同じように新NISAのつみたて投資枠で投資をする「S&P500」「NASDAQ100」より高いパフォーマンスをたたき出しています。
私は新NISAのつみたて投資枠で3つの指数へのインデックス投資を同じ額と時期にはじめました。
そこで、定期的に運用成績の比較をしたいと思い、ブログ記事を書くことにしました。
この記事では、S&P500やNASDAQ100を上回るパフォーマンスだと話題になっているFANG+について、iFreeNEXT FANG+インデックスの投資についてや他の指数との運用比較などを紹介します。
では、始めたばかりで今後はどうなるかわかりませんが、自分の備忘録を兼ねてまとめます。
FANG+インデックスとは
すでにご存知の方も多いと思いますが、最初に「FANG+」指数と代表的な米国株式インデックス指数の比較をまとめたいと思います。
FANG+の「FANG(ファング)」とは、米国のテクノロジー関連の大手企業であるFacebook(フェイスブック)、Amazon(アマゾン)、Netflix(ネットフリックス)、Google(グーグル)の4社の頭文字を取った略語で、これにApple、Microsoftなどの6銘柄をプラスした合計10社で構成される指数(インデックス)が「FANG+」です。
米国株式市場には約3,000社の企業が上場していますが、FANG+指数を構成する銘柄10社の時価総額だけで市場全体の約25%を占めています。
これらの企業が米国市場を引っ張っていることがよく分かります。
ちなみに、2024年1月時点でのFANG+の構成銘柄は以下の10社です。
- Facebook(フェイスブック)
- Amazon(アマゾン)
- Netflix(ネットフリックス)
- Google(グーグル)
- Apple(アップル)
- Microsoft(マイクロソフト)
- Nvidia(エヌビディア)
- Tesla(テスラ)
- Snowflake(スノーフレイク)
- Broadcom(ブロードコム)
基本的にはFANG+指数の構成銘柄は四半期ごとに各銘柄が均等(10%)になるようにリバランスされますが、リバランスは構成銘柄の価格変動や市場の状況に応じて行われ必ずしも年間4回とは限らない様です。
他指数との構成銘柄比較
では、FANG+指数と米国の代表する他の指数(インデックス)の上位10社にどんな違いがあるのかについても比較してみます。
FANG+インデックス、S&P500インデックス、NASDAQ100インデックスを構成する上位10銘柄を一覧でまとめると、2024年1月時点では以下となっています。
コード | 銘柄 | FANG+ | S&P500 | NASDAQ100 |
---|---|---|---|---|
META | Facebook(Meta Platforms) | ○ | ○ | ○ |
AMZN | Amazon | ○ | ○ | ○ |
NFLX | Netflix | ○ | ||
GOOGL | Google(Alphabet)※Class A | ○ | ○ | ○ |
AAPL | Apple | ○ | ○ | ○ |
MSFT | Microsoft | ○ | ○ | ○ |
NVDA | Nvidia | ○ | ○ | ○ |
TSLA | Tesla | ○ | ○ | ○ |
SNOW | Snowflake | ○ | ||
AVGO | Broadcom | ○ | ○ | |
GOOG | Google(Alphabet)※Class C | ○ | ○ | |
BRK.B | Berkshire Hathaway ※Class B | ○ | ||
UNH | UnitedHealth | ○ | ||
PEP | PepsiCo | ○ |
S&P500とFANG+では7社、NASDAQ100とFANG+では8社が同じ上位銘柄です。
それぞれの指数で占める上位銘柄のウェイトはS&P500だと指数全体の約30%、NASDAQ100だと指数全体の40%以上となります。
FANG+は10社で構成される指数なので、比率は100%です。
信託報酬や純資産額を比較
では、投資判断するにあたり信託報酬や純資産額(規模)も大きなポイントなので、同じ運用会社「大和アセットマネジメント」のインデックスファンドで比較をしてみます。
※以下は2024年1月時点
大和アセットマネジメントのファンド | 信託報酬 | 純資産額 | 基準価格 |
---|---|---|---|
iFree S&P500インデックス | 0.198% | 1540.87億円 | 28,227円 |
iFreeNEXT FANG+インデックス | 0.7755% | 644.7億円 | 44,335円 |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 0.495% | 888.92億円 | 29,925円 |
ファンドの運用開始としては一覧の上から順番にS&P500が「2017.08.31」、FANG+が「2018.01.31」、NASDAQ100が「2018.08.31」となっていて、FANG+は2番目に運用を開始したにも関わらず信託報酬と基準価格の高さでこれまで人気がなかったのか、他の2つのインデックスに比べ純資産額が少なめです。
※以下は基準日:2024/03/29時点の状況
大和アセットマネジメントのファンド | 信託報酬 | 純資産額 | 基準価格 |
---|---|---|---|
iFree S&P500インデックス | 0.198% | 2,035.36億円 | 31,762円 |
iFreeNEXT FANG+インデックス | 0.7755% | 1,497.84億円 | 51,414円 |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 0.495% | 1,081.85億円 | 32,887円 |
しかし、2ヶ月前と比べ、FANG+の純資産額が急増しています。
S&P500インデックスの純資産額を超えるのも時間の問題かもです。
リスクやリターンを比較
2024年1月時点での過去のリターンも見てみましょう。
以下はFANG+インデックス、S&P500インデックス、NASDAQ100インデックスの3つのパフォーマンスを比較したグラフです。
指数(インデックス)を構成する銘柄の中で米国市場を牽引する企業の比率が高い順に、パフォーマンスも高くなっているのがわかるグラフです。
今後も継続して高いパフォーマンスを維持できるかはわかりませんが、定期的な構成銘柄の入れ替えや定期的なリバランスにより、私はこのまま維持されると信じています。
リスクとリターンを見やすく表にもまとめます。
ファンド | 1年リスク | 3年リスク | 5年リスク |
---|---|---|---|
iFree S&P500インデックス | 15.29 | 17.59 | 20.66 |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 18.96 | 22.34 | 23.52 |
iFreeNEXT FANG+インデックス | 27.13 | 30.01 | 31.24 |
FANG+はS&P500やNASDAQ100に比べてインデックスを構成する銘柄数が少ないため、リスクが大きい指数であるとわかります。
ただ、これまでNASDAQ100が最強と思って投資をしてきましたが、FANG+のリターンがかなり魅力的です。
ファンド | 1年リターン | 3年リターン | 5年リターン |
---|---|---|---|
iFree S&P500インデックス | 42.89 | 22.47 | 21.20 |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 73.47 | 22.17 | 28.08 |
iFreeNEXT FANG+インデックス | 114.65 | 22.58 | 35.88 |
すべての期間でFANG+のリターン(収益)は、他の指数を大きく上回っています。
これらの情報から、私はFANG+インデックスへの投資をはじめることにしました。
FANG+の運用実績比較
ここからは新NISAのつみたて投資枠で投資をはじめた「iFreeNEXT FANG+インデックス」の運用実績と、他の2指数との運用差などを定期的に紹介したいと思います。
投資開始2週間で早くも差
2024年1月4日、新NISAが開始するのに合わせて「iFreeNEXT FANG+インデックス」への投資をはじめました。
ただ、将来的に継続して高パフォーマンスをたたき出してくれるのか不安もあり、FANG+インデックス、S&P500インデックス、NASDAQ100インデックスの3つへ積立額をそれぞれ毎日500円、月に換算すると約1万円で投資をすることにしました。
その結果、投資を開始して2週間しか経っていませんが、さっそく、各ファンドに差が出ています。
ファンド | 保有数量 | 平均取得価額 | 基準価額 | 評価損益 |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 3,202口 | 24,584.63円 | 25,369円 | +3.19% |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 1,731口 | 28,885.04円 | 29,925円 | +3.60% |
iFreeNEXT FANG+インデックス | 1,170口 | 42,735.04円 | 44,335円 | +3.74% |
↑楽天証券では新NISA開始時に積立不具合があってS&P500への投資が少し多くなりましたが、先の「リスクとリターン」のグラフで見たパフォーマンス通りGAFAMやマグニフィセント・セブンに入る時価総額の高い企業の構成銘柄比率が高い指数ほど運用効率が良いです。
旧NISAのころはS&P500へ1日100円から積立投資を始めて最終的には600円まで増額し、2020年12月02日から2023年12月25日までの約3年投資をした結果、現在は30%のリターンになっています。
S&P500で30%...FANG+の今後が楽しみです。
投資1ヶ月で運用益9%越え
投資をはじめて早々に高いパフォーマンスが出ていたFANG+、1ヶ月を過ぎるとその差はさらに大きくなりました。
S&P500やNASDAQ100のパフォーマンスも5%を超える運用益なのでけっしてわるくありませんが、FANG+のパフォーマンスは良すぎます。
投資を開始してたった1ヶ月で9%を超えています。
S&P500に抜かれる
年始からのアップル・テスラの下落、最近のエヌビディアの一服?感からか、FANG+のパフォーマンスをS&P500が上回りました。
最近のyahoo掲示板などを見るとFANG+のリターンに満足できず売却する方もチラホラいました。
私は短期だとS&P500に負けても期投資であれば絶対にFANG+の方が高いパフォーマンスになると信じています。
もちろん、目先のパフォーマンスより長期のパフォーマンスを見て継続です。
ちなみに最近のアップル・テスラの下落で、以下の投資もはじめました!
また、大きく変化などあれば記事を更新したいと思います。
私のFANG+投資法
最後に、今回の「iFreeNEXT FANG+インデックス」への投資は、新NISAでの投資のため、私は楽天証券で投資を行っています。
投資のタイミングと金額については1日500円、月に換算して10,000円の投資です。
今回のFANG+への投資、最近よく聞く「マグニフィセント・セブン」へ投資したいと考えている人にも適した投資商品だと思っています。
マグニフィセント・セブン
マグニフィセント・セブンとは、GAFAM(グーグル ※アルファベット、アップル、フェイスブック ※現メタ・プラットフォームズ、アマゾン、マイクロソフト)と呼ばれる米国のテクノロジー大手5社に、エヌビディアとテスラを加えた7社を指し、その名前は西部劇映画「荒野の七人」に由来しています。
最後に投資銘柄の紹介をして終わります。
まず、楽天証券のNISA口座を使って家計のお金で投資している米国・インド・日本のコア投資です。
NISAつみたて投資枠
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- iFreeNEXT FANG+インデックス
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
NISA成長投資枠
- 日経平均高配当利回り株ファンド
- iFreeNEXT インド株インデックス
また、SBI証券の特定口座(源泉徴収あり)を使って妻に内緒の隠し資産で行っているリスクの高い米国株個別銘柄・レバレッジをかけた投資信託(※ETFを含む)のサテライト投資です。
リスクの高い米国株個別銘柄
レバレッジをかけた投資信託
- 20年超米国債に3倍のレバレッジ「TMF」
- バイオテクノロジー関連指数に3倍のレバレッジ「LABU」
- NASDAQ100へ2倍のレバレッジ「auAMレバレッジ NASDAQ100」
- FANG+指数へ2倍のレバレッジ「iFreeレバレッジ FANG+」
- インド株式へ2倍のレバレッジ「NZAM レバレッジ インド株式2倍ブル」
私の目標は定年までの残り10年で1,000万円の遊ぶ金を貯めることです。
ではまた。