この記事では、2025年末に登場した三井住友トラスト・アセットマネジメントの新シリーズ「SMT モメンタムファンド(トレンドランキング)」シリーズについてまとめた記事です。

主要指数がGAFAMに偏る中、米国株なのにGAFAMゼロ、日本株は30年ぶりの目覚め? 今勢いがある21銘柄を勝手に入れ替えてくれる「究極の順張り」。そんな米国と日本の「SMT モメンタムファンド」にエントリーを決めた理由を書いています。
SMT モメンタムファンドの概要
このシリーズの戦略は極めてシンプルで、「今、勢いのある株だけに乗っかる」という、徹底した順張り(モメンタム)戦略です。
現在、米国・日本・欧州・中国の4つの地域別ラインナップが提供されています。
- SMT 米国株式モメンタムファンド(愛称:トレンドランキング・米国株)
- SMT 日本株式モメンタムファンド(愛称:トレンドランキング・日本株)
- SMT 欧州株式モメンタムファンド(愛称:トレンドランキング・欧州株)
- SMT 中国株式モメンタムファンド(愛称:トレンドランキング・中国株)
このファンドの最大の特徴は、銘柄選定方法にあります。
- 選定基準:短期(6ヶ月)・中期(12ヶ月)・長期(36ヶ月)の各期間で株価上昇率が高い銘柄を各7社ずつ抽出(合計21銘柄)
- リバランス:年4回、勢いがなくなった銘柄を除外し、旬の銘柄に入れ替え
信託報酬は年0.77%なので、eMAXIS Slimなどの低コストインデックス(0.1%前後)に比べると高く見えますが、21銘柄を自分で監視して四半期ごとにリバランスをする手間を考えると、アクティブ運用としては妥当なラインだと判断しています。
米国と日本の構成銘柄について
今回は、私が投資する「米国」と「日本」に焦点を当てます。
2026年2月時点の組入状況を見ると、国ごとに「勢い」のあるセクターが鮮明になっています。
組入上位業種
| 米国株式モメンタムファンド | 日本株式モメンタムファンド | |||
|---|---|---|---|---|
| 業種 | 比率 | 業種 | 比率 | |
| 1 | 半導体・半導体製造装置 | 22.64% | 電気機器 | 28.58% |
| 2 | テクノロジー・ハードウェアおよび機器 | 21.97% | 機械 | 17.20% |
| 3 | ソフトウェア・サービス | 17.10% | 非鉄金属 | 14.70% |
| 4 | 資本財 | 13.43% | 建設業 | 13.54% |
| 5 | 金融サービス | 4.33% | ガラス・土石製品 | 5.03% |
| 6 | 一般消費財・サービス流通・小売り | 4.26% | 医薬品 | 4.31% |
| 7 | 素材 | 4.25% | 銀行業 | 4.27% |
| 8 | 医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス | 4.09% | 輸送用機器 | 4.26% |
| 9 | – | – | その他製品 | 4.11% |
| 10 | – | – | – | – |
組入上位銘柄
| 米国株式モメンタムファンド | 日本株式モメンタムファンド | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 銘柄 | モメンタム | 比率 | 銘柄 | モメンタム | 比率 | |
| 1 | MICRON TECHNOLOGY | 短期 | 4.96% | 芝浦メカトロニクス | 中期 | 5.18% |
| 2 | ROCKET LAB CORP | 長期 | 4.78% | キオクシアホールディングス | 短期 | 5.14% |
| 3 | LUMENTUM HOLDINGS INC | 短期 | 4.59% | SWCC | 長期 | 5.09% |
| 4 | CIENA CORP | 短期 | 4.58% | 日東紡績 | 長期 | 5.03% |
| 5 | NVIDIA CORP | 長期 | 4.47% | 三井金属 | 短期 | 4.83% |
| 6 | LAM RESEARCH CORP | 中期 | 4.47% | 古野電気 | 短期 | 4.81% |
| 7 | WESTERN DIGITAL CORP | 短期 | 4.43% | イビデン | 中期 | 4.79% |
| 8 | BROADCOM INC | 中期 | 4.41% | フジクラ | 中期 | 4.77% |
| 9 | CLOUDFLARE INC | 中期 | 4.38% | 関電工 | 長期 | 4.68% |
| 10 | VERTIV HOLDINGS CO | 長期 | 4.38% | 五洋建設 | 中期 | 4.66% |
米国版は、エヌビディア(NVIDIA)やマイクロン(Micron)といった半導体の中核銘柄に混じって、ロケットラボ(Rocket Lab)のような宇宙関連が食い込んでいるのが今のトレンドを象徴しています。
対して日本版は、キオクシアやフジクラ、関電工など、半導体復活と国内のインフラ再整備(データセンター需要等)に関連した銘柄が「今の勝ち組」として抽出されています。
トレンドランキングへの投資判断
結論から言えば、今回は「検証枠として少額エントリー」することにしました。
全力投入するにはまだ未知数ですが、眺めているだけではもったいない。
そう思わせる理由が2つあります。
投資を決めた理由
一番の決め手は、保有している他のファンドとの「被らなさ」です。
GAFAM不在の「第3の選択肢」
現在、私がNISA口座で積立している「FANG+」「メガ10」「マグニフィセント・セブン」などは、良くも悪くもGAFAM(Google、Apple、Facebook(Meta)、Amazon、Microsoft)の支配力が強すぎます。
もし巨大IT企業がコケれば共倒れ...という不安が常にありました。
ところが、この「米国株式モメンタムファンド」には、2026年2月現在、驚いたことにGAFAMが1社も入っていません。

王道を外しながら、今この瞬間に買われている21銘柄だけで勝負する。
この極端な集中投資が、既存ポートフォリオの有効な分散になると判断しました。
日本株への「食わず嫌い」を卒業
また、日本株式モメンタムファンド(日本版)についても、自分の中では大きな転換点でした。
正直、「失われた30年」のイメージが強すぎて、日本株なんて...とずっと敬遠してきました。
しかし、2026年に入ってからの底堅い動きを見ていると、長すぎた冬がようやく終わった実感が湧いてきました。
加えて、アメリカではトランプ氏が再び大統領の座につき、向こうの政策がどう転ぶか読みきれない不透明さが出てきた。
そうなると、消去法的ではなく、ポジティブな選択肢として「動いている日本株」が魅力的に見えてきたわけです。
実際の投資と今後の観察点
2026年2月現在、設定来のパフォーマンスは他の人気投信と比べても順調です。

私の「相乗り作戦」は今のところ成功しています。
今後のチェックポイントは、四半期ごとのリバランスです。
勢いがなくなった銘柄をいかに冷徹に「クビ」にでき、そして、次に跳ねるセクターをいち早く拾えるかをウォッチしていこうと思います。
