驚くほどの高金利である外貨建てMMF「トルコリラ」のまとめ

トルコ 投資信託
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高金利通貨に投資してみたいと思ったことはありませんか?

オーストラリアドルやニュージーランドドルといった先進国の高金利通貨、新興国ではメキシコペソやトルコリラ、南アフリカランドが高金利通貨として知られています。

そんな高金利通貨の中の一つ「トルコリラ」についてです。

最近のトルコリラの利回りは、冗談のように驚くほど高いです。

もちろん、うまい話には裏があり、それなりの理由もあります。

この記事では、現在、年利40%を超える利回りの外貨建てMMF「トルコリラ」について、私が投資をして学んだことをまとめました。

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外貨建てMMFとは

外貨建てMMFは、格付けの高い外貨建ての短期証券や国債などを中心に運用する、安全性の高い投資信託の一種です。

売買手数料は発生しませんが、為替手数料や保有期間中の信託報酬が発生です。

私の外貨建てMMFの活用法【円高時、円安時、税金、高利回り】
特定口座(源泉徴収あり)を使って米国株投資をしていても、配当金や外貨決済により確定申告を漏らす可能性がある!ということを知り「外貨建てMMF」を利用することにしました。この記事では円高から円安になるとき、円安から円高になるときなどにどうなるかなどまとめました。

私が活用しているネット証券「SBI証券」「楽天証券」でもこの外貨建てMMFは扱われており、2024年9月15日現在、選べる通貨は「米ドル」「トルコリラ」「南アフリカランド」の3つです。

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通貨「トルコリラ」について

トルコは地理的な位置や歴史的な背景、そして投資的にも興味深い国です。

東ヨーロッパと西アジアをつなぐ位置にあり、歴史的に多くの国や民族がこの地で興亡を繰り返してきました。

東西に広がる国土には山々や高原、美しい沿岸地域が広がり、多様な文化と歴史から観光業を支えています。

トルコリラ投資をはじめたのでトルコ共和国について調べてみた!
歴史、地理、世界史などに興味を持たず、トルコという言葉を聞いて頭に浮かぶものといったらトルコアイスとトルコライスくらい。そんな私が外貨建てMMFで「トルコリラ円」へ投資をして大丈夫か?と思い、トルコという国、経済などを調べてみました。

一方、トルコ経済は通貨安やインフレ上昇といった課題を抱えています。

トルコリラは高金利通貨として投資家に人気ですが、その価値は急速に下落していることから損をする投資家もも少なくないです。

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トルコリラで大損する理由

トルコリラへの投資で大損する主な理由は、通貨価値の急激な下落と高レバレッジのリスクだと思います。

通貨価値が10年で10分の1

2015年頃、トルコリラは1トルコリラ=約50円でしたが、2024年5月には1トルコリラ=4円台後半まで下落しています。

つまり、10年で通貨価値が10分の1になったということです。

直近5年の推移を見ても、価値は下降を続けています。

トルコリラの今後の見通し

高い金利に惹かれて投資を始めたものの、通貨価値の下落が金利の受け取りを上回る結果となり、大きな損失を出してしまうのが実情でしょう。

高レバレッジのロスカット

さらに、投資方法の失敗も大きな要因の一つだと思います。

私は現在FX取引をしていませんが、過去には少額の資金にレバレッジをかけてトルコリラのような高金利通貨で投資していました。

トルコリラのように、政治的な不安定さや経済政策の変動で価格が激しく変動する通貨に高レバレッジをかけると、突然の大きな変動でロスカットされ、大きな損失を被る可能性が高いです。

過去の「トルコショック」や「トルコ中銀総裁更迭」などの出来事からも、トルコリラが大きく急落することは珍しくありません。

高レバレッジで投資し、結果的に「含み益→借金」「督促に頭を悩ませる」といった状況に陥った体験談をブログやSNSで見ることも多く、私自身も過去にFXで大きな借金を抱えそうになりました。

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トルコリラMMF投資のきっかけ

そんな、過去に為替取引で大きな借金を作りそうになった経験のある私がトルコリラ投資を始めた理由は、ちょっとした暇つぶしと高金利の魅力に惹かれたからです。

私の最近の投資は、コアもサテライトも積立が中心で、あまり刺激がありませんでした。

そんな時に目にしたのが、通貨価値の下落リスクと高金利を意識して投資しないと大失敗しそうな「トルコリラ」でした。

現在のトルコリラの利回りは冗談のような数字で、外貨建てMMFでは年利40%以上です。

遊び感覚で始めるにはピッタリです。

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リスクを理解しつつ少額でなら、本当に大損するのかを試すのには良い機会だと思いました。

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トルコリラMMFで学んだこと

では最後に、トルコリラMMFを投資に選んだ理由や投資で学んだことを、備忘録を兼ねてまとめて終わりたいと思います。

私がFXではなく外貨建てMMFを選んで投資したのは、リーマンショックの際にFXで大きな損失を経験し、それがトラウマになっているからです。

外貨建てMMFは投資信託の一種なので、FXのように投資額以上の損失を被ることはありません。

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しかし、FXと比べるとリスクが低い外貨建てMMFでも、トルコリラのような高金利通貨ではそれなりのリスクが伴います。

2024年4月2日時点の外貨建てMMF「トルコリラ」の利回りは40.264%です。

有名な法則「72の法則」を使って40.264%の利回りで計算してみると72÷40.264≒1.788で、なんと2年未満で2倍に増える計算です。

しかし、現実はそんな「うまい話」はありません。

もしそれが本当なら、みんな投資していますし、多くの人が儲かっているはずです。

実際、私がトルコリラMMFに投資した結果も、損失に終わりました。

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利益を出すのが難しい理由

トルコリラMMFで投資をし、高金利通貨で利益を出すのが難しい理由がいくつかわかりました。

  • 分配金の税金
  • 為替レートの差

まず、分配金の税金です。

以下のように、証券会社で表示されている利回りは税引き前の数値です。

そのため、トルコリラで40%以上の利回りがあっても、税金(20.315%)を差し引くと、実際の税引き後の利回りは30%程度まで下がります。

次に、購入時と売却時の為替レート差です。

米ドルと比べて高金利の通貨では、購入時と売却時のレートの差が大きいのも利益を上げるのが難しい要因です。

トルコリラの買付レートと売却レート

たとえば、1万トルコリラを買ってスグに売るとどうなるか。

1万トルコリラを買うには、1トルコリラあたり4.38円(※買付参考レート)かかり、43,800円の日本円が必要です。

しかし、売る場合のレートは3.92円(※売却参考レート)なので、39,200円しか戻ってきません。

つまり、投資を始めた瞬間から約10%のマイナススタートになるのです。

米ドルならレート差が小さく、ドルを米国株を買うなどで使えるため問題は少ないですが、トルコリラは「SBI証券」や「楽天証券」でトルコ株を買うことができないため、円に戻すしかありません。

結果として、通貨価値が下落し続けるトルコリラでMMF投資を通じて資産を増やすのは非常に難しい、という結論に至りました。

ではまた。