退屈な投資への刺激と、たまには馬鹿な投資をしたいという思いから始めた外貨建てMMFによるトルコリラ円投資、そろそろ一ヶ月が経とうとしています。
トルコリラ円といえば、2015年ごろは1トルコリラ=50円くらいだったのに、2024年5月現在では1トルコリラ=4円台後半まで下落し続けています。
10年で10分の1...まるでジェットコースターの様です。
トルコリラは通貨価値だけでなく利回りも驚くような内容で、最初の投資時にSBI証券で表示されていたのは40.264%、冗談かと思いましたが、たった1ヶ月でさらに3%近く上がっています。
危険な香りしかしませんが、いまのところ大きな損失は出ていません。
そんな危険な匂いがプンプンするトルコリラ、最近はニュースで「トルコリラ買い推奨」とか「トルコの格付けを引き上げ」といった記事を見かけることもあり、もしかすると本当に買い時なのかもと錯覚しそうになります。
そんなことから、自分の許容範囲内で追加注文しました。
ただ、買い推奨という言葉はにわかに信じがたい。
そこで、自分への戒めとしてこの記事を書くことにしました。
この記事は、過去のトルコリラの状況から「トルコリラ円の投資で失敗する理由」や「トルコリラ円の投資で成功する方法はあるのか」といった内容を書いています。
トルコリラへの投資は、私が投資している銘柄の中で唯一、家族や友人に勧められない投資です。
そんな、失敗する可能性大の投資ですが、興味のある方は。
では、何でトルコリラ円投資がこんなに失敗談が多いのか、様々な記事を読んで私が感じた内容から書いていきます。
リラ円投資で失敗する理由
トルコリラ円の投資で失敗している人が多い理由はいくつかあります。
まず、トルコリラ円の通貨価値が下落し続けている点をリスクとして理解していない点だと思います。
通貨価値が10年で10分の1
2015年ごろのトルコリラは1トルコリラ=50円くらいでしたが、2024年5月現在では1トルコリラ=4円台後半まで下落しており、10年で価値が10分の1になっています。
直近5年の推移を見ても下落し続けていることが明らかです。
それなのに、なぜトルコリラは人気なのか?
それは、高金利通貨として知られており、その魅力に惹かれて投資する人が多いからです。
しかし、高金利は利息で資産を増やすことが出来ますが、通貨価値の下落による損失(キャピタルロス)が利息収入を上回る可能性があります。
そのリスクを理解していない点がトルコリラの投資で失敗する理由の一つなのでしょう。
また、投資方法も失敗する大きな要因だと思います。
高レバレッジのロスカット
私は外貨建てMMFでトルコリラへの投資をしているのでリスクが限られますが、多くの人はFXで少額の資金をもとにレバレッジをかけて投資しているのが一般的ではないでしょうか。
トルコリラのように、政治的な不安定さや経済政策の変更などで激しく価格変動する通貨へのレバレッジ投資は、大きな損失を出してしまう可能性が高いです。
過去の出来事「トルコショック」「トルコ中銀総裁更迭」などをみれば、トルコリラが大きく急落することは珍しくありません。
高レバレッジで投資し、結果的に「含み益→借金」「督促に頭を悩ませる」といった状況に陥った体験談をブログやSNSで多く見ます。
では、そんなトルコリラ投資に成功する方法はないのか?
リラ円投資で成功する方法
トルコリラ円の投資で成功するためには、まずはトルコリラ投資に失敗する理由を理解し、ポイントを押さえて投資をすることでしょう。
まず、トルコリラは高金利通貨であるため、スワップポイントを狙った投資が一般的です。
FXの「スワップポイント」は、外貨建てMMFであれば「金利」にあたります。
証拠金を担保にして行うFX取引ではレバレッジを効かせることで大きな利益を得ることができますが、強制ロスカットされて借金を背負うようなレバレッジをかけないことでしょう。
また、トルコの経済状況や政治情勢も分析することが重要です。
最近は、エルドアン大統領の政策変更によりトルコリラは上昇傾向にありますが、まだ現状では下降トレンドが続く可能性が高いとされています。
トルコリラ円の今後の見通しについては、上値の目標は4.80円、下値の目標は4.50円とされている様で、トルコリラ円の取引において重要な心理的節目となっています。
しかし、政治の世界は常に変わりやすいと思っています。
トルコリラ円も転換期を迎え、上昇トレンドに転じる可能性があります。
当たるも八卦当たらぬも八卦
トルコリラ円の投資は、宝くじのように楽しむものなのかもしれませんね。
私はトルコリラ円の投資をSBI証券で行っています。
SBI証券は先月、トルコリラ円の為替スプレッドが引き下げられ、お得に投資できる様になりました。
ではまた。