このブログ記事では、2025年末にバークシャー・ハサウェイのCEOを退任した投資の神様、ウォーレン・バフェット氏が推奨する「S&P500」に、あえて「金(ゴールド)」をプラスした「Tracers S&P500ゴールドプラス(ゴルプラ)」について、自分の投資メモとしてまとめています。

ゴルプラの概要や特徴、私が投資を決めた経緯や理由などをまとめています。
ゴルプラの概要
Tracers S&P500ゴールドプラス(ゴルプラ)は、S&P500指数に100%投資しながら、同時に金にも100%投資する(合計200%)ファンドです。
ゴールドプラスシリーズのひとつです。

バフェット氏が妻に宛てた「遺産の90%をS&P500に投資せよ」という言葉は、米国経済がこれからも成長し続けると信じているからです。
でも、現物投資でS&P500を100%持てば、他の資産を持つ余力はなくなります。
そこで、レバレッジを使ってバフェット氏が勧める「S&P500を100%保有」したまま、同時に「100%分の金」という守りも持つことを実現したのがゴルプラです。
通常、株と金を50%ずつ持つと株の伸びる力は半分になりますが、レバレッジによって100:100にすることで「株の伸びる力はそのままに、守りを限界まで増やす」という発想で作られています。
「レバナス」との決定的な違い
同じレバレッジでも、NASDAQ100に2倍のレバレッジをかける「レバナス」などとはタイプが異なります。
レバナスなどは「攻めを2倍」にするため、下落時にも2倍のダメージを受けることとなり、回復に時間を要します。
「攻めを2倍」にしている分、下落の時は牙をむき、かなり怖い商品です。
それに対してゴルプラは、株と相関の低い「金」にレバレッジをかけます。
株がダメな時に金が支えることで、資産全体の大幅な減少を防ぎます。
つまり、ゴルプラのレバレッジは「リターンを増やすため」ではなく「暴落を相殺する(耐える)ため」に使われている点が、私の気に入った評価ポイントです。

S&P500とゴルプラを比較検証
指数の中身はゴルプラと同じS&P500の王道の投資信託「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と比較してみました。
基本情報と中身の違い
| 項目 | eMAXIS Slim S&P500 | S&P500ゴールドプラス |
|---|---|---|
| 信託報酬 | 0.0814% | 0.1991% |
| 運用開始 | 2018.07.03 | 2022.08.31 |
| 資産構成 | 米国株100% | 米国株100% + 金100% |
| レバレッジ | なし | あり(実質200%) |
| 新NISA | つみたて・成長投資枠可 | 対象外(一般口座・特定口座のみ) |
信託報酬はeMAXIS Slimが圧倒的に安いですが、レバレッジ投信で0.1%台というゴルプラの信託報酬は低コストであると感じます。
運用開始からのリターン比較
ゴルプラの運用が開始された2022年8月末から現在(2026年初頭)までの成績を比較すると、最近の金価格の上昇もあって大きな差が出ています。

- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):+102.67%
- ゴルプラ:+341.27%
この差は、S&P500の堅調な成長に加え、2025年に金価格が国内小売価格で1グラム2万円、さらに2026年1月には3万円に迫る歴史的高騰を見せたことが要因です。
中身は同じS&P500でありながら、「攻め(株)をを維持しつつ、金の上昇を100%乗せる」という200%の戦略が、見事に機能しました。
S&P500の過去10年リターン
バフェット氏が推奨するS&P500の過去10年成績を振り返ると、米国株の強さがわかります。
| 年 | 年間リターン(%) |
|---|---|
| 2015 | 1.4% |
| 2016 | 12.0% |
| 2017 | 21.8% |
| 2018 | -4.4% |
| 2019 | 31.5% |
| 2020 | 18.4% |
| 2021 | 28.7% |
| 2022 | -18.1% |
| 2023 | 26.3% |
| 2024 | 25.0% |
| 2025 | 17.9% |
2022年のように株式市場が-18.1%と落ち込む局面で、株式と相関の低い「金」がどれだけダメージを軽減し、次の上昇への踏み台になってくれるか。
これこそが、レバレッジをかけつつも大崩れを防ぐゴルプラの本領発揮どころです。
他ファンドとのパフォーマンス比較
では、私が過去に投資してきた他ファンドともパフォーマンス比較してみます。
2025年10月10日時点の年初来リターンを並べると、ゴルプラ系ファンドが他を大きく突き放していることがわかります。
| ファンド名 | 参考指数 | 年初来リターン |
|---|---|---|
| Tracers S&P500ゴールドプラス | S&P500+Gold×2倍 | +56.85% |
| Tracers NASDAQ100ゴールドプラス | NASDAQ100+Gold×2倍 | +53.95% |
| iFreeレバレッジ NASDAQ100 | S&P500指数 | +25.23% |
| iFreeNEXT FANG+インデックス | FANG+指数 | +18.94% |
| iFreeレバレッジ S&P500 | S&P500指数 | +18.50% |
| 米国大型テクノロジー株式ファンド | – | +13.10% |
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | S&P500指数 | +10.89% |
2025年は、米国株の力強い上昇に加えて、インフレ懸念や地政学的リスクから金(ゴールド)が歴史的な急騰を見せた年でした。
これに2倍のレバレッジをかけたゴルプラ(ゴルナス)は、その相乗効果を最大限に享受し、FANG+のような集中投資型インデックスさえも上回る成績を出しています。
FANG+と比べてどうなの?
まずは、私のイチオシ、FANG+との比較です。
- FANG+:選りすぐりのハイテク10社への「集中投資」
- ゴルプラ:S&P500(500社)と金への「分散レバレッジ投資」
- ゴルナス:NASDAQ100(100社)と金への「分散レバレッジ投資」
FANG+のファンドは「iFreeNEXT FANG+インデックス」です。
Tracers NASDAQ100ゴールドプラス(ゴルナス)は運用期間が短いので正確な比較はできませんが、過去3年の推移で見ると、FANG+は個別企業の決算や規制リスクに左右されやすく、値動きが激しくなりがちです。

対してゴルプラは、株が不調な場面でも金が支え、逆に両方が上昇する局面ではレバレッジが火を噴くため、結果、直近のチャートではゴルプラが安定して優勢を保っています。

M7と比べてどうなの?
続いて、さらに企業数を絞った「マグニフィセント7(M7)」との比較です。
M7のファンドは、愛称がそのままマグニフィセント・セブンという「米国大型テクノロジー株式ファンド」です。
2025年の後半、成長鈍化が意識されたM7に対し、現物資産として価値を高めた金を持つゴルプラは、分散とヘッジ効果が見事に機能し、リターンの差をさらに広げる結果となりました。
以下は過去3か月と過去1年で比較した結果です。

単独指数レバと比べてどうなの?
最後は「レバナス(NASDAQ100の2倍)」などの単独レバレッジ投信との比較です。
以下は過去3か月と過去3年の推移です。


レバナスなどは、相場が横ばいや乱高下する「レンジ相場」では、価格が削られる「逓減(ていげん)リスク」が弱点でした。
しかし、ゴルプラは金がクッションになることでこのリスクを中和し、結果として単独レバレッジ型を大きく上回るリターンを出しています。
ゴルプラへの投資判断
定年退職まで、あと約10年。
手堅く老後資金を準備する「新NISA口座」とは違って、特定口座での投資は、私が「老後に思いっきり遊ぶための資金」です。
だからこそ、守りに入らずリターンをしっかり狙いたい!
かといって、ハイリスクすぎて「定年時に遊ぶお金がゼロ」なんてことになったら、あまりに寂しい老後になってしまう。
そんな「攻めたいけど、大崩れはさせたくない」というワガママな願いを叶えてくれそうだったのが、このゴルプラでした。
投資を決めた理由
米国株の成長を100%追いかけながら、金でガッチリとガードを固める戦略。
残り10年という限られた時間で効率よく資産を伸ばしたい私にとって、めちゃくちゃ魅力的な商品に見えました。
そこで、2024年10月25日から毎月6,000円のコツコツ積立をスタート。

- 運用スタイル:基本的には値動きを細かく追わず、ほったらかし
- 積立計画:月6,000円(年間72,000円)、10年続けば積立額は72万円
- 希望目標額:老後の遊び金目標1,000万円のうち、3分の1(約300万円)に育ってほしい
実際の投資と今後の観察点
投資を始めて約1年、Vポイントでの投資やスポット買いもちょこちょこ足しているので、今の投資額は96,969円になりました。
そして、2026年1月24日時点のリターンは、なんと「+70,476円(+72.26%)」!
ここ1年は金が爆上がりしたこともあり、楽天証券で「ファンド1年リターン」を並び替えてみたら、ゴルプラがまさかのトップ10入りを果たしていました。

さらに2026年1月現在、純資産も1,400億円を突破しており、償還リスクもほぼ気にしなくていい規模になっています。
もし年初に一括投資をしていたら、1年で約90%のリターンだった計算になります。
株の伸びに金の上昇がまるまる乗っかる恩恵を、いま肌で感じているところです。
ただ、浮かれてばかりもいられません。
今後の観察ポイントは、やっぱり株と金が一緒に売られちゃう「ダブルパンチ」の場面です。
そこも定期的にチェックしつつ、定年後の楽しみをニヤニヤしながら育てていこうと思います。
ちなみに、気が向いたら実績をnoteで書こうと思いますので、よろしければ覗いてみてください。

