最近、私は新たにバイオテクノロジー業界に投資できるETF「LABU」への投資をはじめました。
現在、米国経済はいずれリセッション(景気後退)を迎えるといわれていますが、来る来る詐欺であるかのようにいつまでたってもリセッションが来る気配はなく、最近ではソフトランディング(軟着陸)への期待も高まっています。
しかし、私はそれでもリセッション来るだろうと思い、不況に強い業種の一つとされる「バイオテクノロジー」に関連したETFである「DirexionデイリーS&Pバイオテック株ブル3倍ETF(LABU)」への投資を考えました。
LABUは、バイオテクノロジー関連の指数に対して3倍の値動きを目指すレバレッジ型のETFのため、大きなリターンを期待できる銘柄ですが、同時に大きなリスクもあります。
この記事では、私が新たに投資を始めた「LABU」というETF「DirexionデイリーS&Pバイオテック株ブル3倍ETF」について、特徴や投資を考えたキッカケ(買い時)などを紹介します。
レバレッジ型の投資信託(ETF)はリスクが高いのでオススメできませんが、興味があれば参考情報としてご覧いただければと思います。
ETF「LABU」とは?
LABUとは、Direxion デイリー S&P バイオテック株 ブル3倍 ETF(DIREXION DAILY S&P BIOTECH BULL 3X SHARES)の略称です。
バイオテックとは、バイオロジー(Biotechnology ※生物学)とテクノロジー(Technology ※技術)を組み合わせた言葉で、医療や農業、環境などの分野で人類の生活に役立つさまざまな技術を開発することを指します。
たとえば、がんやエイズの特効薬の開発、遺伝子組み換えによる植物の品種改良、汚水や土壌汚染の環境汚染の解決などがその一部です。
LABUは、そんなバイオテック企業で構成される株価指数「S&P バイオテクノロジー セレクト インダストリー指数(S&P Biotechnology Select Industry TR)」の3倍の値動きを目指して運用されるETFです。
つまり、指数が上昇すればETFの価値が3倍のペースで上昇しますが、逆に指数が下落すればETFの価値が3倍のペースで価値が下落するため注意が必要です。
基本情報と直近騰落率
以下は、2024.02.25時点でSBI証券に記載されているLABUの基本情報です。
※記事投稿以降で株式併合があり見直しました
運用会社 | Direxion |
---|---|
上場取引所 | NYSE Arca |
投資地域・資産クラス | アメリカ・株式 |
設定日 | 2015/05/28 |
年間経費率 | 0.92% |
52週高値 | 155.6000 |
52週安値 | 48.4020 |
基準価額 | 137.2500 |
純資産総額(百万米ドル) | 1,033.08 |
騰落率(1年) | -2.89% |
以下は、騰落率(1年)以外でのパフォーマンスです。
期間 | 騰落率 | |
---|---|---|
2023.07.15時点 | 2024.02.25時点 | |
1カ月 | -18.71% | 14.72% |
3カ月 | 13.90% | 90.22% |
6カ月 | -24.94% | 33.01% |
9カ月 | -12.49% | -3.53% |
1年 | -33.13% | -2.89% |
2年 | -90.27% | -61.12% |
3年 | -89.41% | -95.39% |
5年 | -94.36% | -87.12% |
年初来 | -12.19% | 4.57% |
設定来 | -96.06% | -95.94% |
また、LABUは分配金による定期的な収益もありますので、分配金についても記載します。
年4回の分配金
LABUは、年4回(3月、6月、9月、12月)に分配金が支払われる予定になっています。
2020年~2023年3月までは分配金が出ていませんでしたが、直近、2023年6月21日には分配金の支払いがありました。
日付 | 分配金 |
---|---|
2023/06/21 | 0.00868USD |
2023/09/19 | 0.00202USD |
2023/12/21 | 0.20968USD |
年間を通じて2023年は合計3回の分配金支払いがあり、分配利回りは0.17%です。
以上が、LABUに関する基本情報と分配金に関する情報になります。
では、私のLABUへの投資について、買ったタイミングや状況について紹介します。
LABUの投資タイミングと状況
バイオテクノロジーは医療や医薬品、品種改良、環境汚染の解決だけでなく、食品、化粧品などの分野でも活用されています。
そんな、幅広く生活に関係している分野なので、個人的には今後も大きく発展する業界だと思い、リスクは高いですがETF「DirexionデイリーS&Pバイオテック株ブル3倍ETF(LABU)」へ少額で投資を始めてみようと思いました。
LABUへの投資を開始
LABUへ投資を開始したのは2023年7月28日で、初回の投資実績は以下です。
エンジェルナンバー555を意識して、約定単価を「5.55 USD」で指値注文しました。
555という数字には一般的にポジティブな意味が込められていて、変化や成長、チャンスの到来などを示す意味が込められている様です。
投資した翌日、株価が前日比+0.39 (+7.14 %)の上昇をしたので、エンジェルナンバーの幸運を感じました。
投資3ヶ月で含み損50%
投資を始めてから3ヶ月が経過し、2023年10月26日現在、LABUの投資は含み損が50%を超える状況になっています。
最初はエンジェルナンバーの幸運を感じて投資を増やそうと思った時もありましたが、現在では投資熱が冷め、他の投資(TMF、レバナス)と比べて大きな損失になっています。
ナンピン買いにより平均取得価格を下げることをせず放置したことが影響しています。
株価は投資を開始してから右肩下がりで、現時点でも急激な下落が続いています。
そんな時に、大失敗です。
買うつもりが無かったのに、誤って購入!
他の3倍レバレッジと違い、底が見えない急落中だったので買う予定がありませんでしたが、眠い中で他レバレッジETFの注文を入れている際、誤ってLABUを購入してしまいました。
約定日 | 約定単価 | 約定金額 | 約定数量 |
---|---|---|---|
23/10/26 | 2.6950 USD | 4,075 円 | 10 |
その結果、現在の投資状況は以下の通りです。
保有数量 | 現在値 | 取得単価 | 外貨建評価損益率 | 円換算評価損益率 |
---|---|---|---|---|
30 | 2.48 USD | 4.63 USD | -46.44 % | -43.21 % |
「DPST」のように株式併合される可能性や、1ドルを下回る価格にまで下落する可能性も出てきましたが、LABUは投資額が少額なためそのまま放置し、底が見えた頃に投資をしたいと思います。
株式併合で端数調整の買い
悪い意味で予想が的中し、2023年12月4日に20:1の株式併合がされることになりました。
保有総数が30株で株式併合により端数が出てしまうので、端数調整のため追加購入です。
約定日 | 約定単価 | 約定金額 | 約定数量 |
---|---|---|---|
23/11/06 | 3.3800 USD | 5,105 円 | 10 |
この購入により保有株数が40株となり、株式併合後は2株となります。
投資5ヶ月目で含み益40%
新年が明けたので、久しぶりに投資実績を更新します
2024年1月8日、前回購入した10月27日から株価は上昇し、株式併合した基準価格で10月27日の基準価格を再計算して現在の株価と比べると、約2ヶ月で2倍以上(49.2ドル→121.5600ドル)に上昇しました。
私が保有するLABUの平均取得価格は86.40ドルなので、約40%の含み益となっています。
以下が、現在の投資状況です。
保有数量 | 現在値 | 取得単価 | 外貨建評価損益率 | 円換算評価損益率 |
---|---|---|---|---|
2 | 121.56 USD | 86.40 USD | +40.69 % | +41.89 % |
損失50%からプラ転しての利益40%!
おすすめはしませんが、レバレッジ投資はこの魅力でやめられません。
また、1月は分配金の入金(0.32ドル)もありました。
まだまだ上昇!含み益60%
2024年02月25日、LABUは年始の高値から1月中旬ごろには106ドル台まで下落しましたが、その後値を戻しており、現在は上昇トレンドが続いています。
その結果、年初1月8日から円安が進んだこともあり、円ベースの含み益は60%を超えました。
現在、利益がそれなりの金額になっていることと、米国市場がそろそろ調整に入るのではと感じていること、資金不足でマイナス中のETF(DPST、TMF)へ投資できない状況などから、LABUの売却を考えはじめています。
ツーバガー達成!
2024年02月28日、いつものように朝のコーヒータイムで昨晩の米国株式の結果を確認したら、一瞬、目を疑いました。
何と、年初から上げ始め、昨晩は17%も上昇し、一気にツーバガー達成しました。
では、また進展があればブログ更新します。
バイオテック株3倍(まとめ)
バイオテクノロジーは医療や医薬品、品種改良、環境汚染の解決だけでなく、食品、化粧品などの分野でも幅広く応用されています。
これまでのレバレッジ投資では50%近いマイナスを何度も経験しましたが、どれも好きで投資を始め、いずれ上がると信じて持ち続けた結果、運よくすべての銘柄でプラスのリターンです。
今回の投資も、興味がある銘柄なので、長い目で大きなリターンを期待して投資できればと思います。
では最後に、私の投資口座の使い分けなどを紹介して終わります。
私は2つの証券口座を開設しています。
楽天証券では新NISA口座の投資を行い、SBI証券ではレバレッジ銘柄への投資を主に行います。
そのため、今回の「LABU」はレバレッジ投資のため、SBI証券での投資です。
では、私のその他の投資も少しだけ紹介します。
まずはコア投資です。
過去の投資の失敗を繰り返さない様に、リスクの高いレバレッジ投資だけでは不安なので、私は楽天証券のNISA口座を使って米国・インド・日本へ投資をしています。
NISAつみたて投資枠
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- iFreeNEXT FANG+インデックス
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
NISA成長投資枠
- 日経平均高配当利回り株ファンド
- iFreeNEXT インド株インデックス
そして、SBI証券の特定口座(源泉徴収あり)を使った妻に内緒の隠し資産の投資、基本的には米国株個別銘柄とレバレッジをかけた投資信託(※ETFを含む)であるサテライト投資です。
リスクの高い米国株個別銘柄
レバレッジをかけた投資信託
- 20年超米国債に3倍のレバレッジ「TMF」
- NASDAQ100へ2倍のレバレッジ「auAMレバレッジ NASDAQ100」
- FANG+指数へ2倍のレバレッジ「iFreeレバレッジ FANG+」
- インド株式へ2倍のレバレッジ「NZAM レバレッジ インド株式2倍ブル」
定年までに1,000万円の遊ぶ金、目標まであと900万、レバレッジ投資で増やす予定です。
ではまた。