「〇〇万円貯まる貯金箱」は、貯金するためのアイテムとして、また、目標達成へのモチベーションを高めるために人気のあった商品です。
私自身も、数年前までは小銭貯金をしていたので家にはいくつもの貯金箱があり、まだまだ大量の小銭が残っています。
しかし、キャッシュレス決済が普及する現代において、小銭を持つことはマイナスでしかありません。

今回の記事では、使い道が限られる一円玉や五円玉を大量に持つこととなる小銭貯金のリスク、持ってしまった一円玉などの小銭の使い道、キャッシュレス決済での小銭貯金など、私の体験談を紹介します。
まず、小銭を持つことのリスクについて考えてみたいと思います。
大量の一円玉を持つことのリスク
昔は、小銭を貯金箱にため、大量の小銭を銀行や郵便局で換金(預金)することがお金を増やす手段の一つでしたが、現代においては大量の小銭を持つことはリスクです。
小銭を貯めることは、思わぬ出費につながることがあります。
小銭の換金は手数料でマイナス
一つ目のリスクは、換金手数料です。
かつては、一円玉や五円玉などを貯めて銀行や郵便局へ持っていき、お金を増やすのが手段の一つでしたが、現在では手数料が発生する様になり、思わぬ出費につながることがあります。
ゆうちょ銀行の小銭(硬貨)の換金手数料
たとえば、ゆうちょ銀行ではATMでの一回の預け入れ上限枚数が100枚であり、手続き毎に手数料がかかります。
硬貨枚数 | 料金 |
---|---|
1~25枚 | 110円 |
26~50枚 | 220円 |
51~100枚 | 330円 |
※2022年1月8日時点の「ゆうちょ銀行の硬貨の取り扱いにかかる手数料」より
また、窓口になるとATMと比べて一定の枚数までは手数料が無料になったり、取り扱える枚数が多くなりますが、枚数に応じて手数料が上がっていきます。
硬貨枚数 | 料金 |
---|---|
1~50枚 | 無料 |
51~100枚 | 550円 |
101~500枚 | 825円 |
501~1,000枚 | 1,100円 |
大量の一円玉を小銭貯金していて換金するとなれば、手数料によって収支がマイナスになることもあります。
500円玉での小銭貯金であれば我慢できる手数料かもしれませんが、大量の一円玉を小銭貯金していて換金するとなれば、手数料でマイナスになりかねません。
大量の一円玉の換金例
- 1円玉51枚:51円の換金のために550円の手数料
- 1円玉500枚:500円の換金のために825円の手数料
- 1円玉1,000枚:1,000円の換金のために1,100円の手数料
一円玉や五円玉などの少額硬貨の比率が高ければ高いほど、手元に残るお金が換金手数料で少なくなるということです。
※最新の情報はゆうちょ銀行のHPで確認
小銭貯金には、換金手数料以外にもリスクがあります
大量の硬貨は尋常じゃない重さ
大量の硬貨を貯めると、尋常ではない重さになるため、換金するために銀行や郵便局へ持っていくのも一苦労です。
日本の硬貨が大量にあると、どの程度重くなるのか?
種類ごとにそれぞれ1000枚ずつ貯めた時の重さを見てみると以下のようになります。
種類 | 1枚の重量 | 1000枚ずつ貯めた時の金額と重さ |
---|---|---|
1円硬貨 | 1g | 1,000円分(合計重量1,000g=1kg) |
5円硬貨 | 3.75g | 5,000円分(合計重量3,750g=3.75kg) |
10円硬貨 | 4.5g | 10,000円分(合計重量4,500g=4.5kg) |
50円硬貨 | 4g | 50,000円分(合計重量4,000g=4kg) |
100円硬貨 | 4.8g | 100,000円分(合計重量4,800g=4.8kg) |
500円硬貨 | 7.1g | 500,000円分(合計重量7,100g=7.1kg) |
上記の計算から500円硬貨だけで貯める「50万円貯まる貯金箱」は、一杯になると7キロを超える重さになります。
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お金に対する衛生面のリスク
また、小銭は何度も手から手へと渡されるため、細菌やウイルスが付着している可能性が気になったり、小銭を扱う際に手が汚れることもあります。
最近では、実際には感染の可能性は低いとされているが、新型コロナウイルスの感染経路として「硬貨や紙幣」を気にして人も多いのではないでしょうか?
現在では小銭を持ったり、貯金することにメリットはほとんどありません。
では、大量に貯めてしまった小銭はどうやって消費するのが良いのでしょうか?
大量に貯まった小銭の消費方法
100円玉や500円玉は手数料がかかっても換金することができますが、1円玉は1,000枚換金するのに1,100円の手数料を払ってしまうのでは意味がありません。
そこで、私が思いつく限りの小銭貯金の活用法(小銭を減らす方法)をご紹介します。
ただし、当然ですが、違法な方法は除きます。
10円玉以上の貨幣の使い道
まずは、10円以上の貨幣を使う方法から紹介します。
10円玉以上の貨幣は、一円玉、五円玉に比べ、比較的簡単に消費することができます。
手数料が無料の枚数で換金する
1円玉を例に取ると、50枚分で50円しか換金できません。
そのため、1,000枚の1円玉を換金するには20回も窓口に行く必要がありますので、手間と時間を考えると、あまりおすすめできません。
しかし、高額な貨幣であれば換金するのも1つの方法です。
ゆうちょ銀行では、50枚までの小銭の換金手数料が無料となっていますので、50枚ずつ換金すると手数料をかけずに換金できます。
自動販売機やコインロッカーで利用する
10円以上の貨幣なら自動販売機で使用することができます。
また、100円玉なら「コインロッカー」「駐車料金の支払い」「コインランドリー」など、様々な箇所で使用できます。
小さなお子さんがいるなら、ゲームセンターで利用するのも1つの方法です。
10円以上の貨幣はコインケースで持ち歩く様にすれば、気に入った財布の型崩れや寿命を延ばすことができ、紙幣と硬貨をそれぞれ必要なときに取り出しやすくなります。
一円玉、五円玉の使い道
10円玉以上の貨幣に比べ、一円玉や五円玉の消費は厄介です。
これらの硬貨は使用できる場所が限られてきます。
商品購入時に地道に使用する
商品購入時に使う方法が一つの使い道です。
日本の法律によれば、一度に使える貨幣の枚数は20枚までで、それ以上の枚数で支払う場合は相手側(店側)の了解が必要で、相手側が20枚以上の硬貨を拒否できることになっています。
「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」の第7条によれば、「貨幣は、額面価格の二十倍までを限り、法貨として通用する。」と定められています。
ただし、商品購入時に1,000枚の1円玉を使用する場合、50回の買い物で使いきることができますが、この方法で使うには財布に常に小銭をジャラジャラ入れて持ち歩く必要があるというデメリットがあります。
したがって、カード払いを好む人にはお勧めできません。
義援金として寄付する
小銭貯金の使い道としてお勧めなのが、地震や災害で被災した人々や地域に寄付する義援金として寄付する方法です。
なぜなら、義援金には換金手数料がかからないからです。
例えば、ゆうちょ銀行の場合、硬貨取扱料金の補足事項には「義援金の払込みのみの場合は対象外です」と記載されており、手数料がかからないというメリットがあります。
ゆうちょ銀行が現在取り扱っている義援金については、以下から確認することができます
ただし、ゆうちょ銀行以外の金融機関での手数料については確認が必要です。
小銭の寄付は社会貢献にもつながり、自分自身も気持ちよく消費することができます。
お参りでの賽銭に使う
また、年始のお参りでの賽銭にも利用することができます。
ただし、神社も換金手数料がかかるため、1円玉ばかりだと神社にとって負担となっているそうです。
お参りでの賽銭には、硬貨の組み合わせによって様々な意味が込められていますので、以下のように語呂合わせで賽銭を使うのもイイかもしれません。
お賽銭 | 硬貨の組み合わせ | 意味 |
---|---|---|
5円 | 5円玉1枚 | ご縁がありますように |
10円 | 5円玉2枚 | 重ね重ね、ご縁がありますように |
11円 | 5円玉2枚 + 1円玉1枚 | いい縁がありますように |
15円 | 5円玉3枚 | 十分ご縁がありますように |
20円 | 5円玉4枚 | よいご縁がありますように |
25円 | 5円玉5枚 | 二重にご縁がありますように |
29円 | 5円玉5枚 + 1円玉4枚 | 福がありますように |
41円 | 5円玉8枚 + 1円玉1枚 | 始終いい縁がありますように |
45円 | 5円玉9枚 | 始終ご縁がありますように |
50円 | 5円玉10枚 | 五重の縁がありますように |
お賽銭で10円玉は「遠縁(10円)=ご縁を遠ざけてしまう」ということから、避けたほうが良いそうです。
これらの方法で大量の貨幣を消費できたとして、その後に増やす行動をしては元も子もありません。
小銭を溜めない生活
財布に小銭がたまると、財布が重くなり、何かと不便です。
そこで、小銭を溜めない生活を実践することで、財布の中をスッキリさせることができます。
一番おすすめなのがキャッシュレス決済です。
キャッシュレス決済をすると、おつりが小銭で返ってくることが少なくなるため、財布に小銭がたまることがありません。
自然にお金が貯まる
さらに、キャッシュレス決済を利用することで、財布の中に小銭が貯まらなくなり、小銭貯金をすることもなくなります。
代わりに、銀行の口座へお金を残せるメリットがあります。

また、キャッシュレス決済を利用するとポイント還元やキャッシュバックなどのキャンペーンを上手に利用することで、知らないうちにお金が貯まることもあります。
お金の管理も簡単になり、財布の中身もスッキリです。
小銭貯金よりお得なポイント貯金
現代社会では、小銭貯金は換金に手数料がかかったり、お金の価値が小さく面倒であることが多いため、小銭貯金にメリットがあまりないと感じる人も多いでしょう。
一方で、ポイント貯金が注目されています。
ポイント貯金は、ポイントサイトを利用したり、クレジットカードや電子マネーを利用する際に自動的にポイントを貯める貯金です。
そのポイントは、交換することで現金と同じように使うことができます。
ポイントを効率的に貯めるためには、ポイント還元率を比較して、お得なカードやアプリを選ぶことが大切ですが、ポイント詐欺には注意が必要です。
小銭貯金よりもお得で手軽なポイント貯金を意識して、賢く貯蓄しましょう!
最後に、もし、クレジットカードを作ったり口座開設をするならポイントサイト経由で行うと数千円のポイント還元が受けられるため、少し紹介して終わります。
私の一押しは以下の「ハピタス」です。
ポイントサイトの会員登録は無料で出来ますので、複数サイトに登録し、還元率を比較して利用するのがオススメの使い方です。
よかったら以下の記事も↓

また、私のポイント利用法について興味があれば、以下の記事もどうぞ。



ではまた。