私も13年前までヘビースモーカーでした。
でも、今は禁煙(卒煙)に成功し、タバコを吸いたいと思わない生活を送っています。
禁煙の秘訣は、禁煙を始めると必ず訪れる「3」の時期をいかに乗り切るかが、禁煙を成功させるポイントだと体験談から思います。
この記事では、私の禁煙体験談をもとに、それぞれの「3」の時期をどう乗り越えたかをを紹介します。
私とタバコの出会い
タバコには興味がありましたが、父親が家の中でタバコを吸っていたこともあり、服に臭いが着くのが小さいころから嫌でした。
そんなことから、興味はあったけれど、タバコは吸わずに20歳を迎えていたんです。
あの頃は、今では考えられないような「タバコ環境」でしたよね。
- 病院で吸える
- 電車の中で吸える
- 歩道には灰皿が設置されていた
吸えない場所なんて、ほとんどなかったです。
そんな中、私がタバコと出会ったのは、専門学校に通っていた時のアルバイト先。
そこにはタバコを吸う後輩がいて、「一度吸ってみる?」という一言が、まさかのタバコ人生の入り口でした。
その一本が、まさに「吸い始めのきっかけ」です。
周りもほとんど吸っていたので、休憩中にみんなが吸っているのを見て「なんとなく吸ってみようかな」と思ったんです。
意外と味も嫌いじゃなかったことも、ハマった理由の一つかもしれません。
禁煙前の私は食事よりタバコ
禁煙する前の私はギャンブルも大好きでした。
休日になると、朝からパチンコ屋に並んで好きな台をゲットしたら、一日中パチンコ(スロット)を打っていました。
食事もせずに...
毎日のタバコの本数は1箱ちょっとが平均でしたが、パチンコ屋では1日で2~3箱吸っていました。
「当たればタバコ1本」「当たらなければイライラしてタバコ1本」って感じで、タバコとギャンブルがセットになっていました。
あの頃は「食事は我慢できるけど、タバコは我慢できない!」って感じでした。
そんな私でしたが、禁煙をすることに。
禁煙を考えた理由
私は過去に数回、禁煙を試みたことがあります。
理由は色々ありましたが、主なものは以下のようなことです。
- 太りたいと思っていた
- タバコが吸える場所が減ってきて、灰皿を探すのが面倒になり始めた
- タバコの値上げ
ただ、最長で3日しか続かず、結局すぐに逆戻りの繰り返しでした。
じゃあ、なんで今、タバコをやめられたのか?
実は、これまでの理由とはちょっと違って、特に大した理由じゃないんです。
私のじいさんが80歳ちょっと前にタバコをヤメ、父親も60歳ちょっと前に禁煙したからです。
この話を聞いて、じいさんの80歳からマイナス20歳が父親の禁煙、だったら、私は父親の禁煙した60歳よりさらに20歳若く!という、なんとも単純な理由で、37歳のころに次の誕生日を迎えるタイミングで禁煙することを決意しました。
でも、いきなり「パタッ」とやめるのは難しいと思ったので、まずは減煙からスタート。
誕生日を迎えるまでに、少しずつ減らしていこうと決めました。
禁煙する前に準備したこと
結果的に、私は誕生日の1週間前が最後の喫煙になりました。
まずは、減煙するにあたり、絶対にタバコを我慢できない場所ってどこなのか?とか、減らせるとしたらどこなのか?を考えてみたんです。
すると、1日でタバコを吸う場所と本数は以下のような感じだったんです。
- 朝起きて家を出るまで:2本
- 出勤で車を運転する時:3本
- 会社に着いた時:2本
- 10時と昼と3時の休憩:7本
- 帰宅で車を運転する時:3本
- 夕食、晩酌の喫煙:4本
他にも仕事中に眠気覚ましやイライラ解消で吸ったりすることもあったので、トータルすると一日で吸うタバコの本数は1箱ちょっと。
それで、まずは「ここなら我慢できるかも」という場所から1本ずつ減らすことにしました。
車の中での喫煙を今週は1本減らし、次の週は家での朝晩を1本減らそう...そんな感じです。
ただ、一番の難関は「会社にいるとき」と「食事の後の一服」でした。
ここはどうしても我慢できなかったので、後回しです。
そんな風に減らしていったら、誕生日を迎える前には自然と吸わなくなっていました。
もちろん、我慢ができないときのために、禁煙グッズをいくつか買いましたが...
あと、絶対に今回は失敗しない!という気持ちで、残っていたタバコは同僚に配り、使っていたジッポは妻に買ってもらったので捨てられず、そのために隠してもらいました。
灰皿は捨てました。
こんな感じで、自分の周りからタバコに関するものは排除するのは絶対だと思います。
禁煙の成功は「3」の攻略
では、私が禁煙(卒煙)できた体験談を書いていきます。
私が禁煙(卒煙)に成功した秘訣、それはズバリ「3」のつく時期をどう乗り越えるかです。
禁煙を始めてから強烈にタバコを吸いたくなる衝動が襲ってくるタイミング、それが「3時間」「3日」「3週間」、そして「3ヶ月」でした。
この時期はニコチンが「切れる」「抜ける」タイミングにあたったり、禁煙が継続できていることに対して「自分にご褒美として一本くらい...」と、気が緩みやすい時期でした。
そこで、それぞれの「3」の時期をどのように乗り越えたのか、私の体験談です。
禁煙3時間
禁煙を始めて3時間が経つ頃、最後に吸ったタバコのニコチンが切れて猛烈に吸いたくなる感覚に襲われました。
私にとって禁煙の中で一番辛い時間帯でした。
この時間は禁煙の中で一番苦しく、この時期を乗り越えるために私が行っていた事は以下のです。
- タバコが吸える環境には近づかない
- コーヒーを飲んで気を紛らわす
- ネットでタバコ肺の画像を見て自己暗示
コンビニや喫煙所には近づかず、お昼休みなどではパソコンでタバコの害に関する画像を見たりして「吸ったらこうなる」と自己暗示しながら過ごしました。
ただ、どうしても会社だと吸う人も多く、喫煙所は情報収集や誘いを断れないこともありました。
そこで、禁煙3時間のころ意外でも、そんな場に行くこともあるだろうと思って、電子タバコを購入しました。
電子タバコは一時的な代替品としてかなり役に立ちました。
ニコチンは入っていないので気分だけですが、吸いたい衝動が少し和らぎました。
ただ、電子タバコを長く使い続けるのはおすすめしません。
このようにして、禁煙で一番つらい時期は乗り越えました。
禁煙3日目
禁煙を始めて3日目になると、体内のニコチンがほぼ完全に抜けきる頃です。
このタイミングで、禁煙による禁断症状の第2波がやってきます。
ただ、この頃から身体に嬉しい変化も感じられるようになります。
私の場合は、喉の不快感が軽減し、たんが絡む感じがなくなりました。
ただ、まだ禁煙した日数が浅く、タバコの味や習慣が恋しくなる時期です。
人によっては、禁煙開始後1日目くらいから禁断症状が強く出ることもあるようです。
基本的には、禁煙3時間の頃と同じ生活をして耐え、私の場合は禁煙最長記録を更新していたので、「3日も我慢できた俺、すごいじゃん!」と自分を褒めてモチベーションを上げていました。
そして、この時期の頃からタバコを忘れる工夫もしていました。
私は「脳を騙す」ことを意識して、タバコ以外のことに集中するようにしました。
禁煙グッズではありませんが、高額なガンプラ(ガンダムのプラモデル)を買って、作ってました。
これが意外と効果があり、組み立てに集中することでタバコのことを考える暇がなくなりました。
ちなみに、完成したガンプラは子供が小さかったのでオモチャになり、結果的にすぐ壊されましたが...(´∩`。)グスン
もし、私と同じようにガンプラを買うなら、MG(マスターグレード)がおすすめです。
作るのに数日から数週間かかるので、安いガンプラを何個も買うより結果的にコスパが良いですし、クオリティも高いです。
禁煙3週間
禁煙を始めて3週間が経つ頃、禁断症状がある程度落ち着き、少し気が緩む時期です。
この時期は油断しやすく、私はちょうど飲み会シーズンだったので、危険でした。
「酔った勢いでタバコを吸ってしまい、禁煙失敗!」なんてことが起こりがちなので、参加しなくても良い飲み会には参加しないのも一つの手だと思います。
私もこの時期に飲み会があり、酔った勢いでタバコを吸ってしまうのが怖かったので、あえてウーロン茶にし、周りには「明日予定があるから...」と、自然に断りました。
過去の禁煙では、飲み会で禁煙に失敗したこともあるので、何とか乗り切りました。
それ以外は、基本的に禁煙3日目の頃と同じ生活です。
違うのは、「3日我慢した俺スゲー!」が「3週間も我慢した俺スゲー!」に進化したことで、モチベーションをキープしました。
この頃も引き続き「電子タバコ」と「ガンプラ」にはお世話になっていました。
禁煙3ヶ月
禁煙を始めて3ヶ月が経つと、タバコの禁断症状はほとんど感じなくなり、我慢することも少なくなります。
また、この頃から心肺機能の回復も実感できるようになり、たまにあった胸の痛みや、階段の昇り降りが楽になった感じがします。
ただ、ここで意外な敵が登場です。
それは、月に1回ほど「タバコを吸う夢」を見るようになったことです。
最初は夢か現実かわからず混乱し、飛び起きた瞬間「吸っちゃった!?」と焦ることも。
ちなみに、私が見たタバコの夢は以下のような内容です。
- 会社帰りに歩きタバコしている夢
- 禁煙してたのを忘れて吸ってしまった夢
- 感情的になってタバコを買って吸った夢
こんな感じの夢が禁煙3年目くらいまで続きましたが、徐々に頻度が減っていきました。
3ヶ月目になると、タバコを吸いたい気持ちはほとんどなくなり、電子タバコを吸う機会もかなり減りました。
そのため、電子タバコは維持費がかかるため、この頃から禁煙パイポに切り替えました。
禁煙パイポは「とりあえず保険」として持っていただけで、実際に使ったのは1ヶ月程度。
その後は不要になり、自然と卒業しました。
禁煙3年目
禁煙を始めて3年目になると、よほどの事が無い限り「タバコを吸うことはない!」というレベルになります。
「タバコの味ってどんなだったかな?」と考えても、思い出せないくらいです。
この頃には「我慢」という感覚なく、夢にタバコが出てくることもなくなり、禁煙グッズも不要で、まさに「卒煙」の状態です。
タバコを吸わない生活が当たり前になります。
一生、禁煙は成功しない!
私は禁煙を始めてから13年が経ちました。
いまでは「タバコを吸いたい!」と思うことはほとんどありませんが、正直なところ、一本でも吸えばまた喫煙者に戻る自信があります。
禁煙すれば「もうタバコのことを考えなくなる」と思いましたが、実際には簡単にはいきません。
加熱式タバコが登場した時、「ちょっと吸ってみたいかも?」と思っちゃったんですから。
だから気づいたんです「禁煙の成功は一生訪れない!」ということに。
だからこそ、毎年「俺、また1年頑張った!」と、禁煙期間をどんどん伸ばしていくつもりです。
タバコをヤメるコツ
では最後に、禁煙に成功はありませんが、タバコをヤメる(卒煙)のコツをまとめて終わります。
タバコをやめる方法は、やっぱり「我慢」に尽きます。
いかに脳を騙して、自分をコントロールするかがカギです。
そして、我慢する時期には「禁煙グッズ」や「気分転換アイテム」をうまく使うことが、無理なく禁煙する秘訣だと、禁煙13年目の私の答えです。
近況報告
さて、禁煙から13年経った今、私は「タバコ依存症」から解放され、代わりに「筋トレ依存症」になりました。
そして、さらに「投資好き」にもなり、生活を楽しんでいます。
おかげで、浮いたタバコ代で筋トレグッズや投資に使えるお金が増えて、生活が充実してます。
また、晩酌のつまみ作りも趣味になっていて、毎週いろんなレシピを試して料理も楽しんでいます。
こんな風に、タバコの代わりに新しい楽しみを見つけることも禁煙成功のコツかもしれません。
ではまた。