この記事では、SBI証券でたまたま見つけてしまった、分配金利回り40%近い「GS 日本株・プラス(通貨分散コース)」について書いています。

高配当の誘惑に勝てず、ついフラフラと手を出してしまった私の投資戦略(というか、ただのスリル体験記?)を、ファンドの内容と一緒にまとめました。
GS 日本株・プラスとは?
SBI証券で二度見どころか三度見してしまった投資信託。
それが「GS 日本株・プラス(通貨分散コース)」です
表示されていた分配金利回りは、驚愕の39.6%。

少し前にはじめたトルコリラ投資の時にも書きましたが、世の中「うまい話には裏がある」のが一般的なので、この数字を見た瞬間、「これ、絶対買ってはいけないやつだろ...」という危険な匂いがプンプンしてきました。
一括投資で元金が2倍になる期間を簡単に計算できる「72の法則」を使ってみると、72÷39.6=1.8181…、なんと約2年で資産が倍になる計算です。
「2年で倍」なんて数字を叩き出すこのファンド。
かなりリスクを感じる投資信託ですが、最近は堅実な積立投資ばかりで正直、退屈...。
心の中に住んでいるギャンブラーが「たまにはスリルを味わおうぜ」と囁いた結果、サテライト枠で毒見投資をすることに決めました。

「2年で倍」なんて数字を叩き出すこのファンド。
一言でいえば「日本株の成長」に「為替の収益」をトッピングした、ゴールドマン・サックス(GS)が運用する投資信託です。
TOPIXを上回る成果を目指しながら、同時に「為替取引」も活用するという二段構え。
日本株だけでなく、さらに外貨の金利差まで狙いに行く欲張りな組み合わせです。
構成銘柄とセクター比率
まずは、土台となる日本株銘柄を見てみます。
現時点で最新の目論見書(2024.2.10)をチェックすると、コースごとに組み入れ上位が微妙に違っています。(※赤字はコース共通銘柄)
| 通貨分散コース(上位10銘柄) | 米ドルコース(上位10銘柄) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 銘柄名 | 業種 | 比率 | 銘柄名 | 業種 | 比率 | |
| 1 | トヨタ自動車 | 輸送用機器 | 2.4% | 三菱商事 | 卸売業 | 2.3% |
| 2 | 東京海上HLDG | 保険業 | 2.2% | 本田技研工業 | 輸送用機器 | 2.2% |
| 3 | 本田技研工業 | 輸送用機器 | 2.1% | アステラス製薬 | 医薬品 | 1.8% |
| 4 | 日本電信電話 | 情報・通信業 | 1.7% | 日本たばこ産業 | 食料品 | 1.8% |
| 5 | オリックス | その他金融業 | 1.6% | 三菱電機 | 電気機器 | 1.7% |
| 6 | みずほFG | 銀行業 | 1.5% | 富士通 | 電気機器 | 1.6% |
| 7 | SCREEN HLDG | 電気機器 | 1.5% | トヨタ自動車 | 輸送用機器 | 1.6% |
| 8 | 大塚HLDG | 医薬品 | 1.5% | キヤノン | 電気機器 | 1.6% |
| 9 | 東京エレクトロン | 電気機器 | 1.5% | 大塚HLDG | 医薬品 | 1.6% |
| 10 | 日本製鉄 | 鉄鋼 | 1.5% | 三菱UFJ FG | 銀行業 | 1.6% |
どちらのコースも、トヨタやホンダといった輸出関連や、三菱商事、みずほFGなどの超大型株がズラリと並んでいて、 私の好きな銘柄がしっかり入っているので、銘柄だけで選ぶと迷います。
ちなみに、各銘柄の直近2年の株価は以下のように推移しています。



そして、もう一つの大きな特徴である「為替取引」です。
選べる2種類の通貨コース
「GS 日本株・プラス」には2つのコースが用意されています。
- 米ドルコース(年4回分配): シンプルに「円を売って、米ドルを買う」というもの。こちらは3ヵ月ごとの決算です。
- 通貨分散コース(毎月分配): 「円を売って、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドルなど6通貨を均等に買う」というコースで、毎月10日に決算があり、チャリンチャリンと分配金が入るタイプです。

| 項目 | 通貨分散コース | 米ドルコース |
|---|---|---|
| 設定日 | 2006.06.14 | 2014.01.24 |
| 決算頻度 | 年12回(毎月) | 年4回(2、5、8、11月) |
| 決算日 | 10日 | 10日 |
| 信託報酬(年率) | 1.65% | 1.639% |
| 分配金利回り | 39.6% | 38.48% |
どちらも40%弱という、危険な匂いがプンプンする利回りですが、私は複数複数通貨に分散できる「通貨分散コース」に突撃することにしました。
分配金利回りの推移
この魅力的な(というか恐ろしい)利回りですが、調べてみると2023年7月から突然跳ね上がっているんです。

公式に「なぜ増やしたか」という発表は見当たりませんでしたが、チャートを遡ってみるとなんとなくわかった気がします。
2023年5月〜6月にかけて、TOPIXも為替(円安)も一気にぶち上がったタイミングでした。

どうやら、この市場の変化が分配金に反映されたようです。
過去には2006年頃にも分配金が大きく変化した時期があり、良くも悪くも「市況にめちゃくちゃ敏感なファンド」だと言えます。

為替とTOPIXさえ注視しておけば、この「劇薬」も乗りこなせるのでは?
そんな期待(と一抹の不安)を胸に、投資を開始することにしました。
実際の投資と今後の観察点
この「利回り40%」という劇薬「GS 日本株・プラス」への投資で私が選んだのは「通貨分散コース」です。
選んだ理由はシンプルで、私のポートフォリオが米国(米ドル)に偏りすぎているので、少しでも多通貨に分散したかったこと。
そして、組み入れ上位銘柄に自分の好きな企業が多かったからです。
正直なところ、少し前に手を出した「トルコリラ円」に比べれば、日本株と主要6通貨の組み合わせなんて、政治的リスクが少ない分、めちゃくちゃ「安全?」「安心?」に感じてしまう。
※完全に感覚がバグってる自覚はありますんので、投資は自己責任でお願いしますね(笑)。
私の具体的な「攻め方」
今回はサテライト投資なので、SBI証券で投資します。

まずは、いきなり大金は投じず、20,000口を注文。

以降は、過去の毎月分配型投信で培った必勝(?)パターン通り、毎月の決算日に3,000円ずつ積立投資を行い、着々と口数を増やしていく予定です。

「退屈だからスリルを求める」って、投資の世界では一番やっちゃいけないですよね(笑)。
でも、手堅い積立画面を見て「無」になるより、この怪しい銘柄の推移を見て一喜一憂する方が、生きている実感が湧いてしまいます。
では、また機会があれば、どこかで結果を報告します。
