前回、肛門科の初診で腹をくくり「切ります!」と即答した私。

そこからなんとわずか2週間後に手術&入院が決定しました。
あまりにも急展開だったため、心の準備も物の準備もまったく追いつかないまま怒涛の入院準備へ突入することに...

今回は、仕事の調整から「トランクス不可」などの意外な持ち物罠、そして入院初日に挑んだ「恐怖の大腸内視鏡検査」のリアルな体験談をお届けします。
痔の手術〜仕事復帰まで1ヶ月半!有休消化と仕事の引き継ぎ
入院が決まって真っ先に取りかかったのが、会社への有給休暇申請と仕事の引き継ぎでした。
医療技術は年々進歩していますので変わるかもしれませんが、参考に私の当時の術後スケジュール(愛知県の痔で有名な「家田病院」にて受診)を紹介します。
- 手術をした年:2009年5月
- 入院期間:8日間
- 術後の療養期間:約4週間
- 仕事復帰までの期間:約1か月半
正直、退院直後の仕事復帰は絶対にムリ!
まず知りたかったのが、有給などの申請をするため、復帰できるまでの期間。
「退院したらすぐ仕事に戻れるでしょ?」と思っている方もいるかもしれませんが、お医者様から「気合入れて復帰すればできないことは無いが、すぐの復帰はかなりツライからやめた方がいい」と釘を刺されました。
復帰できるまでの期間などについては「家田病院-よくある質問」に書かれています。
実際に経験して痛感しましたが、術後1週間は「長時間座る」「長時間立つ」という行為自体がムリでした。
1時間も同じ姿勢でいると、お尻がビリビリと痛みはじめます。
さらに、傷口が塞がるまでは女性用ナプキンのような滲出液(体液)パッドを装着して生活しなければなりません。
会社で1日に何度もパッドを交換するのも、精神的にかなりキツいのが現実です。
幸い私は有給休暇がしっかり余っていたので、お医者さんの指示通り「4週間の有休」を申請しました。
完全に痛みが引いた状態(完全体に近い状態)で復帰できたので、結果的に大正解でした。長期間休みづらく、GWや年末年始などの長期連休を絡めて手術する人も多いとのこと。
【持ち物リスト】いぼ痔の入院生活で本当に必要だったもの
これまで「入院」も「手術」も経験したことがない健康体だった私、何を持っていけばいいか分からず大荷物に...
痔が再発することは無いと思いますが、今後、歳を取ってくると他の病気で入院生活をすることもあるかもしれないので、備忘録も兼ねて、必要だった持ち物をまとめました。
衣料品・履物類
入院する季節により変わるかもしれませんが、私が入院した時期は初夏だったこともあり、比較的軽い荷物で済みました。
- 入院生活で着る服(Tシャツ、短パン)
- 院内生活用の履物(脱ぎ履きしやすいもの)
- 羽織るもの1枚(病室の空調対策)
- 退院用の服・洗濯物を入れる袋
- 下着
家田病院では、洗濯機が設置されていたので、入院中に自分で洗濯をするなら日数分は不要ですが、選択が面倒だし、術後の状況もわからなかったので、私は入院日数分(8セット)準備して入院しました。
注意:トランクス派は全滅!ボクサーパンツを買え!
痔で入院する方に絶対知っておいてほしいのが、「下着でトランクスを履けない!」という点です。
術後はお尻にパッド(生理用品のようなもの)を当てて生活するため、トランクスだとパッドが固定できずズレてしまいます。そのため、ボクサーパンツのようなタイプにする必要があります。
当時トランクス派だった私は、大慌てでボクサーパンツを10枚まとめ買いしました。(余談ですが、これを機にボクサーパンツのフィット感にハマり、今でもボクサー派です笑)
日用品、洗面用具
日用品、洗面用具は、当たり前の持ち物ばかりでした。
- ティッシュ ※ウェットティッシュもあるとイイ
- タオル・バスタオル
- 石鹸・シャンプー・歯ブラシセット
- 髭剃り(シェーバー)・クシ
- リップ・ハンドクリーム・ハンガー
他にも、綿棒、目薬、爪切りなどをよく利用しているなら、持ち物に追加したほうがよさそう。
時間つぶし&快適グッズ
入院してわかりましたが、術後の入院生活は、想像以上に暇との戦いです。
- 小銭(※自動販売機用)
- 暇つぶし用品(パソコン・漫画・本など)
- スマホ・イヤホン・充電器
アドバイス
手術直後〜麻酔が切れるまでの数時間は、目に負担をかける行為(スマホ、テレビ、読書など)を禁止されました。
麻酔が切れるまでの暇を紛らわせるために、「音楽やラジオが聴ける環境(イヤホン)」だけは準備しておくといいです。
昼過ぎに手術をして、寝る頃に麻酔が切れはじめましたので、数時間、我慢することになります。ほんと、イヤホンを持って行って良かったです。
【裏ワザ?】浣腸が嫌なら「大腸検査」の同時申し込みがおすすめ!?
じつは、せっかくの機会なので「大腸内視鏡検査」も同時に申し込むことにしました。
実はこれ、大正解の選択だったんです。
あとからわかったことですが、通常、痔の手術前には「浣腸」が必要になります。しかし、私の場合は手術の前日に大腸検査を行ったおかげで、お腹の中は完全に空っぽ!
結果として、「浣腸」なしで手術に挑むことができました。
皆さんは、「浣腸か、1.5リットルの下剤か」どちらが良いかわかりませんが、私は断然1.5リットルの下剤を選びます。
浣腸のあの強い腹痛が苦手な方は、大腸検査も同時に申し込みするといいかもしれませんよ。
ただし「最後の晩餐」が絶望の検査食になる大きな落とし穴も!
ただ、ひとつだけ予想外の悲劇がありました。それが入院前夜の「食事制限」です。
「明日から8日間も病院食になる!最後に美味しいものをガッツリ食べておこう!」と意気込んでいたのですが、大腸検査を控えた私の前に現れたのは、味の薄いスープ、雑炊、そして小さなビスケットのみ...検査食が「最後の晩餐」となってしまいました。
「え、これだけ...!?」と目を疑うほど量が少なく、お腹はまったく満たされません。
ひもじさのあまり、入院前夜は空腹でなかなか寝付けませんでした。
「浣腸なし」をとるか、「最後の晩餐」をとるか...大腸検査を同時に申し込む方は、前夜のひもじさは覚悟しておいてくださいね(笑)
入院初日!1.5Lの下剤「ニフレック」と恐怖の大腸検査レポ
空腹に耐え抜いて迎えた入院初日。
朝一で片道1時間半の病院へ到着すると受付が完了したらスグに個室へ案内され、荷物をほどく間もなく大腸検査の準備(下剤)が始まりました。
1.5リットルの下剤(ニフレック)との死闘!
渡されたのは「ニフレック」という下剤。
15分おきに200㎖ずつ、計7回に分けて1.5リットルを飲み干さなければなりません。
もともと下剤が効きにくい体質なのか、4回目(800ml)を過ぎたあたりでやっと便意が...看護師さんから「下剤が効かずに出切らなかったら浣腸ね!」と優しく(?)脅されたため、必死で病棟の廊下を徘徊し、外までタバコを吸いに行ったりしました。
※私が入院した時は、喫煙所がありました
なんとか2時間後に、看護婦さんよりOKをもらいました。
大腸検査室の最終チェックでまさかの不合格!?
「これでやっと検査だ!」と安堵し、大腸検査室に移動すると検査用の穴あきパンツに着替えさせられました。
しかし、そこでまさかの最終チェック(看護師さんの厳しい目視確認)が待っていました。
病室で甘目の判定でOKをもらっていたのが裏目に...ここではまさかの不合格判定。
検査室前のトイレに何度も駆け込み、出し切ってはチェックを受けるという地獄のループに突入することになりました。
鎮静剤のパワーに感動!気づいたら検査が終わっていた
何度もやり直してようやく最終チェックをクリアし、いよいよ検査室へ。
初めての大腸検査ということもあり、心臓はバクバクで緊張していました。
そんな中、事前の「検査確認書」にあった「鎮静剤を使用するか?」という問いかけ。
チキン(弱虫)な私は、迷わず「鎮静剤を使用する」にチェックを入れていました。
点滴を打たれながら検査台に横たわり、緊張がピークに達したその時、
看護婦さん:「じゃあ、鎮静剤入れますね~」
という声を聞いた直後...次に目を覚ました時には
検査が終わっていました。
鎮静剤の唯一のデメリットは「1時間の放置タイム」
苦痛をゼロにしてくれる夢のような鎮静剤ですが、ひとつだけデメリットもありました。
それは、薬が切れるまでの約1時間はベッドの上で安静にしておかなければならないということ。
何もないベッドの上でボーッと1時間過ごすのは地味に退屈でしたが、あの検査の恐怖や痛みを回避できるなら安いものです。
安静時間が終わった後に検査結果だったのですが、お医者さんから「キレイな腸ですよ〜、問題なし!」と言ってもらえ、長かった大腸検査の試練は無事に幕を閉じました。
周りの知人に聞いても「一番キツいのは下剤を飲むこと(大腸検査自体は楽勝)」という意見が大半。
私は事前に調べたネットの情報(腸内で検査の管があたって痛い!とか)に踊らされてビビりすぎていただけだったのかもしれません。
【初日終了】家田病院の食事と手術前夜のリアル
検査終了した後は少し時間があったので、とりあえず荷物をほどいたりしていると夕飯の時間に...「病院食=マズい」というイメージがありましたが、普通に美味しかったです。→家田病院-食事へのこだわり
- 大盛りご飯
- お吸い物(お麩入り)
- 白身魚の煮付け
- 田楽豆腐
- みかんの缶詰
前夜のひもじい検査食から一変、久しぶりのまともな食事に感動...と思いきや、日中に飲んだ下剤のせいでお腹がずっとグルグル鳴っており、トイレに行っても出ないという微妙に不快な夕食タイムとなりました。
こんな感じで、慌ただしい入院初日は終了。
まとめ:準備万端!次はいよいよ「手術&術後編」へ
急な入院決定から仕事の調整、持ち物準備、前夜の空腹地獄、そして初日の大腸検査と、怒涛の勢いで過ぎ去った入院初日でした。
お腹の中もキレイになり、あとはいよいよ手術に挑むだけです。
次回は、いよいよ「恐怖の手術本番と、麻酔が切れた後の激痛との闘い」についてです。


