インド投資の魅力とは?私が注目するポイントと投資方法のまとめ

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なぜ今、多くの投資家がインドへ注目しているのか?

それは、インドは急速に成長し、政府が行っている経済改革やインフラ整備などの取り組みも進んでいることです。

また、若く、多様性に富み、質の高い人材が豊富なことも魅力の一つです。

これらの要素が注目を集め、インドへの投資先としての価値が高まっています。

本記事ではそんな「インドへ投資する魅力」「インドへ投資するには?」など紹介します。

ちなみに最近はインドだけでなく、新興国へ興味が大きくあり以下のような本を読んだので、チョットだけ紹介します。

↑こちらの本は、グローバル投資について書かれている本で、ポートフォリオのリバランスなどは個人的には参考になり、オプション取引など知らない商品を知れた一冊でした。

また、

↑こちらの本は、新興国とは~現在の情勢など書かれており、新興国へ投資を増やそうとしている私には良い一冊でした。

どちらの本も最近(※2022年12月、2023年1月)発売された本で情報も新しく、その点も購入してよかったポイントです。

 

では、本の紹介はこれくらいにしてインドへ投資する魅力を書いていきます。

※本記事は備忘録も兼ねており随時更新

 

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なぜインドへの投資なのか?

1980年代の頃は日本経済が急速に発展し時価総額が世界一だった時代もありましたが1990年代初頭のバブル崩壊以降、日本経済の成長鈍化、企業の業績低迷、日本の人口減少、高齢化...と、日本は海外の投資家から関心の低い国になったようです。

というか海外だけではなく国内も?

最近は会社でも「投資」の話題になると日本株の話はほとんどなく、米国株や全世界の投資信託の話題ばかり...

直近であれば米国一択ですが、数年後を見据えて投資をするなら...と考えたときに思い浮かんだ投資先が「インドへの投資」です。

インドは急速に成長している市場で、人口増加や人材の質の高さ、政策改革の進展など魅力的な要素が多く存在します。

 

インドの人口が2023年に世界一位

インドは現在、世界第2位の人口を抱える国ですが、その人口は急速に増加しています。

2022年7月に国連が発表した情報では、現在、世界トップである中国の人口が14億2600万人であるのに対し、世界第2位のインドは14億1200万人です。

来年(※2023年)にはインドが中国を抜き、世界最多になると推計しています。

インドの人口はその後も増加を続け、2050年には16億6800万人に。

これに対して中国の人口は2030年頃をピークに、その後は減少傾向になると予測されています。

 

現在、世界人口は約80億人なので、およそ1/6はインド人ということになります。

私の海外投資入門本「お金が増える 米国株超楽ちん投資術」でも書いてありましたが、人口増加は経済発展の要素の一つです。

人口の増加に伴いインドの市場規模は拡大し、消費市場としての役割も大きくなると予想されるため世界的にも影響は大きいです。

 

ちなみにインド以外の国で人口増加している国は、2019年の情報になるが以下のような国がある。

2019年から2050年にかけ、最も大幅な人口増加が起きると見られるのはインド、ナイジェリア、パキスタン、コンゴ民主共和国、エチオピア、タンザニア連合共和国、インドネシア、エジプト、米国(予測される人口増が多い順)の9カ国です。

国際連合広報センター:世界人口推計2019年版 より

経済の発展する条件のすべてが「人口」というわけではありませんが、日本・中国などの人口が減っている国へ投資をするより、米国・インドといった人口の増加する国へ投資した方が、経済成長する可能性がると思います。

日本と中国の人口について

  • 日本の人口は減少傾向。
  • 中国についても、1979年から導入していた人口抑制策「一人っ子政策」を2015年に廃止したが、出生数の減少が続き、近く人口減少に転じるとの予測が出ている。

またインドは人口だけでなく人口構成(人材)にも注目です。

 

インドの若く多様な人口構成

インドは世界で最も多様な国の1つです。

インドには、ヒンディー語、英語、ベンガル語、テルグ語、マラーティー語、タミル語、グジャラート語、ウルドゥー語など22以上の公用語があり、信仰する宗教もヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教、シク教、仏教、ジャイナ教、ゾロアスター教など多岐にわたります。

人々が話す言語、信仰する宗教、文化、習慣、食べ物など、多くの側面で多様性を誇っています。

 

また、インドは若年層が多いことから多くの若い人々が労働市場に参入しています。

インドの平均年齢(中央値)は、2022年時点だと27.9歳と若く、生産や消費の担い手である年齢の人口(※15歳から64歳)が、この先2050年ごろまで増加すると予想されています。

ちなみに中国の平均年齢(中央値)は38.5歳、日本は48.7歳です。

アラフィフ世代の私が平均年齢(中央値)...この数値を見ると、この先の日本はかなり不安です。

 

それとは違い、インドは若い年代の労働人口増加により賃金収入の増加、個人消費の拡大という好循環が続く予想があり、これからのインド(2020年~2055年)は、過去の日本(1965~2000年)や現在の中国(1995年~2030年)のように更なる経済成長を期待できます。

若年層が多いことは新しい技術やアイデアの発展にもつながります。

特にデジタル分野では若年層の力を活用することが、今後のインド経済の成長を支える重要な要素の1つとなるでしょう。

 

メイク・イン・インディア政策

国の産業構造は第一次産業(農業)から第二次産業(工業・製造業)へ、そして最後に第三次産業(サービス業)へと成長し雇用が移行していくのが一般的ですが、インドは欧米向けのITサービス(第三次産業)輸出国として発展してきました。

そのため、インドは第二次産業(工業・製造業)の分野において技術や設備の更新が遅れや生産性の低さという点で特に遅れを取っており、メイク・イン・インディア政策により第二次産業の発展を促進させようとしています。

現在、インド政府は「メイク・イン・インディア(インドでものづくりを)」をスローガンに掲げ、外国企業を誘致して国内に生産拠点を設けることで、雇用創出や技術力の向上を狙っています。

アップル(※iPhone)の製造拠点を一部、中国からインドに移すニュースは記憶に新しいです。

 

GDPに占める製造業の割合を15%から25%に引き上げる目標を掲げることで、新たな雇用の創出、貿易赤字の縮小、輸出が拡大し、インド経済の発展に寄与しています。

 

2010年以降のインドのGDP推移

以下は2020年以降のインドのGDP推移と上昇率です。

年度 GDP(兆USD) 上昇率(%)
2010 1.68 8.5
2011 1.82 5.2
2012 1.83 5.5
2013 1.86 6.4
2014 2.04 7.4
2015 2.10 8.0
2016 2.29 8.3
2017 2.65 6.8
2018 2.70 6.5
2019 2.83 3.7
2020 2.67 -6.6
2021 3.18 8.7

参考情報

2017年以降はやや低下し、2019年は3.7%にとどまりましたが、2010年から2016年までを計算すると、平均して7%を超える高い成長率が続いています。2020年は新型コロナウイルスの影響によりGDPが前年比で6.6%減少しましたが、2021年はマイナス成長を余儀なくされた前年度からV字回復を果たし、8.7%という高い成長率となっています。

ちなみに、2021年の日本と米国の成長率は?というと、米国が5.67、日本は1.66なので、インドのGDPはかなり高い成長率だとわかります。

メイク・イン・インディア政策による第二次産業の発展はさらに大きな経済成長を秘めています。

インドの経済成長期はまだ初期段階だと考えられていますので、今後、人口増加や中間所得層の増加による経済加速でGDPの増加が期待されています。

では、そんな魅力的なインドへ投資するにはどんな方法があるのか?

 

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インドへ投資する方法とは?

現在の所、残念ながら日本からインド株式市場に上場しているインド株式は直接購入できない。

理由は「政府による規制」「金融システムの整備」などの理由です。

 

しかし、インド株式へ投資する方法がないわけではない。

  • ADR(米国預託証券)
  • 投資信託
  • ETF

ADRを利用すれば、直接インド株式を購入できなくても、実質的な株主となれます。

ADRとは

American Depositary Receipt の略で、日本語では米国預託証券のこと。
米国以外の国で設立された企業が発行した株式を裏づけとして米国で発行される有価証券のことで厳密には株式とは言えないが、裏づけとなる株式から生じる経済的権利の全てを含む有価証券であるため、株式を保有するのとほぼ同じものである

投資信託とは

投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品のことである

ETFとは

Exchange Traded Fund の略で、日本語では上場投資信託のこと。
特徴は、株価指数など特定の指標への連動を目指す投資信託であり、かつ、上場しているため株式のように売買できる

では実際にどんな銘柄の投資商品があるのか?を紹介します。

 

ADR(米国預託証券)

私が利用しているネット証券(※SBI証券、楽天証券)から買うことのできるADR(米国預託証券)を紹介すると以下のような銘柄があります。

銘柄名 市場 会社概要
HDB:HDFC銀行 NYSE 企業や中高所得者向け金融サービスに重点するインド中央銀行から分離独立した商業銀行
IBN:ICICI 銀行 NYSE 投資銀行、生損保等のサービスも展開するインド国内2位の商業銀行
INFY:インフォシス テクノロジー NYSE インドの大手ソフトウェア受託開発企業
RDY:ドクターレディー NYSE 多くの特許を持ち製品を世界中に輸出するインドの代表的製薬メーカー
SIFY:シフィ・テクノロジーズ NASDAQ ポータルサイト運営、Eコマース、ネットカフェ、ケーブルTVなどのインドの代表的ネット企業
TTM:タタ モータース NYSE 商用車で高シェアを誇るインドの自動車メーカー
VEDL:ベダンタ NYSE 石油や鉄鉱石などの開発を世界的に手掛けるインドの総合資源会社
WIT:ウィプロ NYSE インドを代表する総合ITサービス及びコンピュータ関連技術企業
WNS:WNSホールディングス NYSE データ・音声・ビジネス・トランスフォーメーションサービスを提供する会社

5番目に紹介した「シフィ・テクノロジーズ」は、私も投資したことがある銘柄です。

 

投資信託

インドへ単独で投資できる投資信託は現在(※2023/2/26)、以下のようなファンドがあります。

◆楽天証券

楽天証券で買い付けランキング上位の5ファンドは以下になります。

ファンド(銘柄) 基準価額 管理費用 純資産 買付ランキング
高成長インド・中型株式ファンド 9,933円 2.0505% 938.72億円 41位
イーストスプリング・インド消費関連ファンド 15,671円 1.9497% 464.9億円 104位
新生・UTIインドファンド 29,801円 1.954% 444.48億円 106位
iTrustインド株式 14,508円 1.4998% 52.17億円 126位
ドイチェ・インド株式ファンド 23,102円 1.975% 109.24億円 183位

 

◆SBI証券

SBI証券で買い付けランキング上位の5ファンドは以下になります。

ファンド(銘柄) 基準価額 管理費用 純資産 買付ランキング
イーストスプリング・インド・コア株式ファンド 9,250円 0.9905% 36.72億円 35位
新生・UTIインドファンド 29,801円 1.954% 444.48億円 44位
高成長インド・中型株式ファンド 9,933円 2.0505% 938.72億円 66位
イーストスプリング・インド消費関連ファンド 15,671円 1.9497% 464.9億円 90位
iTrustインド株式 14,508円 1.4998% 52.17億円 115位

ちなみにイーストスプリング・インド・コア株式ファンド(愛称:+αインド)は、それまでインドへ投資できるファンドの信託報酬が平均すると1.5%~2%というのが一般的でしたが、1%以下という他に比べてかなり信託報酬の低い投資信託が2022/07/29に誕生し、私もさっそく購入しました↓

+αインド(プラスアルファインド)は新NISAで投資できる!
SBI証券で愛称「+αインド(プラスアルファインド)」という新しい投資信託に投資を開始しました!正式名は「イーストスプリング・インド・コア株式ファンド」で、2024年から始まる新NISAでも投資可能です。

現時点(※23.3.10)で+αシリーズは楽天証券では販売していないため、買いたい方は以下のような証券会社で口座開設する必要があります。

また、同じシリーズで「ベトナム」への投資ができるファンドもあり、こちらも信託報酬は最安なので「+αインド」と合わせて「+αベトナム」でも積立投資しています。

+αベトナムは、新しいNISAの成長投資枠でも投資できる!
SBI証券で愛称「+αベトナム(プラスアルファ ベトナム)」という新しい投資信託に投資を開始しました。正式名は「イーストスプリング・ベトナム株式ファンド」で、2024年から始まる新しいNISAの成長投資枠でも投資可能です。

 

もう少しだけ補足をすると「つみたてNISA」や「iDeCo」でインドだけに投資できる投資信託ファンドは現時点では無いため、もし「つみたてNISA」や「iDeCo」でインドへ投資をしたいときは「全世界」又は「新興国」などの投資信託を選びましょう。

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eMAXIS Slim 新興国株式インデックスへの投資は10年先に期待!
新興国経済の成長が期待される中、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスへの投資を開始しました。この商品は、新興国市場への分散投資ができる魅力的なもので、他のつみたてNISA投資銘柄との比較や、新興国投資の魅力についてもまとめました。

もちろん、私はコア投資の「つみたてNISA」でもインドへ投資したいので、積立しています。

 

ETF(上場投資信託)

インドへ投資できるETFは現在(※2023/2/26)、以下のような銘柄があります。

◆楽天証券

楽天証券で買い付けできる7銘柄は以下になります。

ティッカー 名称 市場
02836 iシェアーズS&P BSEセンセックス・インディア・インデックスETF 香港市場
03015 db xトラッカーズ ニフティ50 UCITS ETF 香港市場
EPI ウィズダムツリー インド株収益ファンド NYSE Arca
GLIN ヴァンエック・ベクトル・インド小型株ETF NYSE Arca
INDI iシェアーズ MSCI インディア シンガポール
INDL Direxion デイリー MSCI インド株 ブル2倍 ETF NYSE Arca
LINR リクソーETF MSCI インディア シンガポール

◆SBI証券

SBI証券で買い付けできる7銘柄は以下になります。

ティッカー 名称 市場
02836 iシェアーズS&P BSEセンセックス・インディア・インデックスETF 香港市場
03015 db xトラッカーズ ニフティ50 UCITS ETF 香港市場
DGRE ウィズダムツリー 新興国株クオリティ配当成長ファンド NASDAQ
DGS ウィズダムツリー 新興国小型株配当型ファンド NYSE Arca
EPI ウィズダムツリー インド株収益ファンド NYSE Arca
GLIN ヴァンエック・ベクトル・インド成長リーダーETF NYSE Arca
INDL DirexionデイリーMSCIインド株ブル2倍ETF(INDL) NYSE Arca

現時点では楽天証券でもSBI証券でもETFを購入していませんが、いづれ購入する予定です。

 

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最後に

インドの経済成長期はまだ初期段階です。

今後、人口増加や中間所得層の増加による経済加速でGDPの増加が期待され、さらにメイク・イン・インディア政策により第二次産業の発展が促進させれば、中長期的に見れば成長のポテンシャルがかなり高い投資だと思っています。

私は最初はADRにて「SIFY」に投資をしていましたが、個別株での投資では資金的に苦しいと思い、投資信託で最近は投資を行っています。

以下の投資信託はインド投資ファンドの中では信託報酬も低く、一番の投資先になっています。

+αインド(プラスアルファインド)は新NISAで投資できる!
SBI証券で愛称「+αインド(プラスアルファインド)」という新しい投資信託に投資を開始しました!正式名は「イーストスプリング・インド・コア株式ファンド」で、2024年から始まる新NISAでも投資可能です。

ではまた。

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