世界中に投資できる「eMAXIS Slim 全世界株式」の3ファンドを比較!

NISA 投資信託
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「eMAXIS Slim 全世界株式」は、世界中の株式市場に簡単に投資できるため、多くの投資家から人気があります。

その中でも特に注目されているのが、通称「オルカン」と呼ばれる「eMAXIS Slim 全世界株式(オール カントリー)」で、私も「つみたてNISA」で投資しています。

この記事では、「eMAXIS Slim 全世界株式」に3種類のファンドがあること、基本情報の比較、投資国・地域の違い、そしてどのような投資家に向いているのかを紹介します。

2024年からは新しいNISAも始まります。

現行のNISAとは別枠となるため、新しいNISAで投資する銘柄選びの参考になれば幸いです。

 

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3種類のeMAXIS Slim 全世界株式

「eMAXIS Slim 全世界株式」という投資信託は、三菱UFJ国際投信が運用するファンドで、世界中の株式市場に投資することができます。

このファンドには、日本を除く全世界の株式に投資する「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」、3つの地域に均等に投資する「eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)」、そして日本を含む全世界に投資することができる「eMAXIS Slim 全世界株式(オール カントリー)」の3種類があります。

それぞれの商品の基本情報は以下の通りです。

基準価格や純資産額などについて

以下は、2023年5月2日時点の楽天証券の情報を元に、基準価格や純資産額をまとめました。

eMAXIS Slim 全世界株式
除く日本 3地域均等型 オール カントリー
設定日(運用開始日) 2018.03.19 2018.04.03 2018.10.31
信託報酬 0.1144% 0.1144% 0.1144%
純資産 2442.63億円 72.65億円 10496.68億円
基準価額 18,178円 14,959円 18,019円
設定来高値 ※2023.05.02 18,178円 14,959円 18,019円
設定来安値 ※2020.03.24 8,007円 7,873円 8,102円
買付ランキング(件数) 7位 42位 3位
純資産ランキング 41位 853位 4位
リターン年率(6ヵ月) 15.23 16.22 15.42
リターン年率(1年) 8.07 6.92 8.11
リターン年率(3年) 23.11 18.03 22.57
リターン年率(5年) 12.48 7.67

純資産額や買付ランキングから判断すると、運用開始の一番新しい「オール カントリー」が最も人気の高いファンドのようです。

国・地域比率について

各ファンドの国・地域の分類について見ると、全世界への投資と言っても「除く日本」「オール カントリー」に関しては、ほぼ先進国への投資が中心であることがわかります。

eMAXIS Slim 全世界株式
除く日本 3地域均等型 オール カントリー
日本 33.3% 5.4%
先進国 88.2% 33.3% 83.5%
新興国 11.8% 33.3% 11.1%

さらに、それぞれの国・地域別構成比率を見ると、「除く日本」「オール カントリー」はアメリカに偏った投資が行われています。

eMAXIS Slim 全世界株式
除く日本 3地域均等型 オール カントリー
日本 日本 33.3% 5.4%
先進国 アメリカ 65.5% 24.7% 62.0%
イギリス 3.9% 1.5% 3.7%
カナダ 3.3% 1.3% 3.1%
フランス 2.8% 1.1% 2.7%
スイス 2.7% 1.0% ※その他
その他 10.0% 3.8% 12.0%
新興国 中国 3.7% 10.4% 3.5%
インド 1.8% 5.1% 1.7%
台湾 1.6% 4.6% 1.5%
韓国 ※その他 3.6% ※その他
ブラジル ※その他 1.9% ※その他
その他 4.6% 7.7% 4.4%

組入上位銘柄10社を見ても明らかです。

組入上位銘柄について

組入上位銘柄について、eMAXIS Slim 全世界株式の「除く日本」と「オール カントリー」の上位3社を見ても、Apple、Microsoft、Amazonなどが上位に入っています。

eMAXIS Slim 全世界株式
除く日本とオール カントリー 3地域均等型
銘柄 国・地域 比率 ※除く日本 比率 ※オルカン 銘柄 国・地域 比率
1 APPLE INC 米国 4.7% 4.5% APPLE INC 米国 1.8%
2 MICROSOFT CORP 米国 3.1% 3.0% TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC 台湾 1.7%
3 AMAZON.COM INC 米国 1.8% 1.7% トヨタ自動車 日本 1.3%
4 TESLA INC 米国 1.1% 1.1% MICROSOFT CORP 米国 1.2%
5 ALPHABET INC-CL A 米国 1.1% 1.0% SAMSUNG ELECTRONICS CO LT 韓国 1.1%
6 ALPHABET INC-CL C 米国 1.0% 1.0% TENCENT HOLDINGS LTD 香港 0.9%
7 UNITEDHEALTH GROUP INC 米国 1.0% 0.9% ソニーグループ 日本 0.8%
8 EXXON MOBIL CORP 米国 0.9% 0.8% ALIBABA GROUP HOLDING LTD 香港 0.7%
9 JOHNSON & JOHNSON 米国 0.9% 0.8% AMAZON.COM INC 米国 0.7%
10 BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B 米国 0.7% 0.7% キーエンス 日本 0.7%

ただ、国・地域構成比率と組入上位銘柄を見ると、全世界への分散投資という観点で考えると、個人的には「3地域均等型」が理想に近いと感じます。

eMAXIS Slim 全世界株式の選択法

では、それぞれのeMAXIS Slim全世界株式は、どのような人に向いているのでしょうか。

「除く日本」向きな人

まず、「除く日本」向きな人というのは、日本への不安感を持っていたり、既に他の商品で日本への投資を行っていたりする人たちです。

日本が世界の時価総額ランキングの上位に位置していたバブル景気期以降、経済成長に不安を感じている人も多く、そうした人たちにとっては、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)が魅力的な選択肢となるでしょう。

2022年09月時点のeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の国・地域別構成比率

「3地域均等型」向きな人

次に、「3地域均等型」向きな人について考えてみましょう。

このファンドは、日本への投資比率を高めたい人にとって魅力的です。

日本は高い技術力や安定した政治・社会環境など、他国にはない強みを持っているため、再び世界の経済大国となる可能性を感じている人にとっては、日本への投資は外せないでしょう。

また、他の2つのファンドと比べ、アメリカへの投資比率も低いため、アメリカへの投資比率を下げたい人にとってもeMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)は魅力的な選択肢となるでしょう。

2022年09月時点のeMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の国・地域別構成比率

「オール カントリー」向きな人

最後に、「オール カントリー」向きな人について考えてみましょう。

eMAXIS Slim全世界株式(オール カントリー)とeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の大きな違いは、日本株が含まれるかどうかです。

日本が経済成長していくと考えるなら、eMAXIS Slim 全世界株式(オール カントリー)を、その未来が見えなければ、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)を選択するということになるでしょう。

2022年09月時点のeMAXIS Slim 全世界株式(オール カントリー)の国・地域別構成比率

では、私は現在投資している「eMAXIS Slim全世界株式」についてと、今後の投資について紹介したいと思います。

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emaxis slim 全世界株式への投資

現在、私はつみたてNISAで「eMAXIS Slim全世界株式(オール カントリー)」への投資をしています。

現在の「つみたてNISA」投資実績

つみたてNISAで投資をはじめた投資信託では一番最後に始めたこともあり、他の投資信託に比べると口数が少なく、利益は現時点で8%程度です。

2023年05月のeMAXIS Slim 全世界株式(オール カントリー)

3月の最終週まではプラスマイナスゼロ付近でふらふらしていましたが、その後は上昇傾向が続いています。

2024年の「新しいNISA」での投資

また、2024年からはじまる新しいNISAについても考えています。

当初は、全世界株式投資を除外しようと考えていましたが、本記事を書いていたら「eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)」に魅力を感じ始めています。

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私は現在、日本株式への投資をほとんどしていないため、新しいNISAが始まるまでの数ヶ月で、「3地域均等型」での投資をゆっくりと検討したいと思います。

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ただし、バブル期のように世界の株式市場の時価総額の半分を占めるほどにはならないだろうと思いますので、私にとって「eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)」は、ちょうどいい比率で日本へ投資できるファンドだと考えています。

 

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eMAXIS Slim 全世界株式のまとめ

つみたてNISAをはじめたころは、米国株の勉強もし始めた頃で、勢いのない日本の株式市場に嫌気がさして積立設定を見直していました。

その頃読んだ本によると、1980年代のバブルの頃の日本は世界の株式市場の時価総額の半分を占めるほどでしたが、現在では6%にまで低下していることを知りました。

そして、同じくらいの時期に、日経平均の最高値更新が1990年8月1日以来、約31年ぶりに達成されたところでした。

それから数年、投資を続けて少しは経験を積んだことで、人の意見ではなく自分で選んで投資できるようになりました。

今回紹介した「eMAXIS Slim 全世界株式」には、3種類あります。

他にも似たようなファンドが多数あり、迷うこともあるでしょう。

しかし、最終的には、自分が一番納得して、良いと思う投資先に投資することが重要です。

新しいNISAが始まるまであと半年、ゆっくりと検討したいと思います。

 

では最後に、私が使用している証券会社とおすすめの1社を紹介して終わります。

1位 2位 3位
会社名 SBI証券 楽天証券 松井証券
取扱投信本数 2,684本 2,627本 1,677本
最低投資金額 100円 100円 100円
積立コース 毎月
毎週
毎日
複数日
隔月
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ではまた。

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