損切がヘタで、いつの間にか売却できないほどの含み損を抱えることの多い私ですが、その中でも最大の爆損塩漬け株になった銘柄があります。
その銘柄は、自動車保険を扱う会社「Root Inc (ROOT)」です。
このRoot Incという会社に興味を持ったのは、これまでの自動車保険業界では顧客の人口統計をもとに価格設定をしていましたが、Root Incは個々の行動データ(ブレーキ、ターンの速度、時刻、走行距離、運転ルート)を基にリスクを分析し、優れたドライバーには手頃な価格で保険を提供する今後成長しそうな革新的な保険会社と感じたからです。
そして、投資をはじめました。
しかし、投資をはじめて半年で株価が半分にまで下落し、さらに3ヶ月後には投資開始時の3分の1まで下落しました。
最終的には含み損90%になるまで損切りできず、大きな損失となりました。
そこで、自分への戒めも兼ねて大きな損失を出した米国株「ROOT」の記事を書くことにしました。
この記事では、Root Inc (ROOT)に関する情報や、私が投資を開始してから売却までの経緯などを紹介しています。
「失敗は成功のもと」という言葉どおり、今回の失敗がこれからの投資に繋げられればと思います。
それでは、Root Inc (ROOT)株のことから簡単に説明していきます。
米国株「ROOT」とは
米国株「Root Inc (NASDAQ:ROOT)」は、従来の自動車保険業界の人口統計による価格設定とは異なり、個々の行動データ(ブレーキ、ターンの速度、時刻、走行距離、運転ルート)を基にリスクを分析し、優れたドライバーには手頃な価格で自動車保険を提供する、公平性を重視した会社です。
- 企業HP:https://ir.joinroot.com/
- Twitter:Twitter:@RootInsurance
ROOTが取り扱う自動車保険市場は、2019年の保険料で3,700億ドルを超える巨大な市場です。
Root Incは2015年に会社が設立され、2020年10月28日に1株あたり27.00ドルで上場しました。
タックスロス・セリング標的
上場後のROOTは、たった1ヶ月で18ドルを割り込むまで下落していきました。
そして2020年12月には更に大きく下落し、IPO初値から約47%の株価となっています。
この12月の大きな下落は、タックスロス・セリングの標的になった様です。
タックスロス・セリング
節税(※含み損が出ている株式を売って損を出し所得税などの税金の支払いを少なくする)のために行なう売却で、アメリカの投資信託や個人投資家が安い株をさらに売り叩く動きのこと。
タックスロス・セリングされやすい銘柄としては、今年IPOされた銘柄で初値から上昇せずに下落していった株が標的になりやすく、時期としては10月~12月に行われ、殆どの投資家はクリスマス頃をメドに完了することが多いとのこと。
しかし、12月後半にはタックスロス・セリングの売りが一巡したことによる買戻しと思われる動きがみられ、この買戻しの動きをタイミングに私も投資を開始しました。
米国株「ROOT」の投資実績
では、2020年10月に1株当たり27ドルでデビューしたROOT株の投資を紹介します。
投資法は「ナンピン買い」
私の投資法は平均取得単価を下げて投資するナンピン買いです。
一時は、私の保有する銘柄の中でツーバガー(ダブルバガー)候補となったROOTでしたが、2022年1月22日時点では1株1.9ドルまで下落し、評価損益はマイナス74.15%になっています。
直近でROOTが約20%も下落した理由は、解雇発表だった様です。
以下の記事によると、クレームと販売部門を合理化してインフレ圧力に対処するため、従業員の20%に相当する330人を解雇することが発表され、これにより株価が約20%下落しました。
これまでの投資実績は以下です。
現在、保有数は250株です。
ROOT株は、米国株投資の中で10%程度の比率しか占めていませんが、他の米国株の含み益を食いつぶしているせいで、米国株全体の損益が20%もマイナスになっています。
18:1の株式併合
2022年8月、ついに米国株「ROOT」が株式併合されることとなりました。
保有していた250株のROOT株は、併合により13株になりました。
マイナス90%の損失で売却
ROOT株は株式併合後も下落を続けた結果、損失が90%を超えてしまい、私の米国株投資は散々な状況になっています。
損切りができずに塩漬け状態だったROOT株、売却する決断をしました。
売却に踏み切った理由は、今年は他の投資でプラスになっており、損益通算することでROOT株の損失を軽減できると考えたからです。
これで、約2年にわたる塩漬け投資に終止符を打つことができました。
そして、売却前の損益額と売却後の税金などの取り扱いについても、これまでの投資で損益通算を理解できていなかったため、備忘録として残します。
売買及び配当により、売却前には16,269円の税金が徴収されていました。
売却後は、譲渡損益額の源泉徴収税額14,862円のみが相殺され、残りの税金は配当・分配金で相殺されることとなる様で、還付予定額として表示されました。
譲渡損益額の源泉徴収税額14,862円は、国内受渡日に証券口座に入金されました。
還付予定額として表示されていた金額は、年が変わって早々に証券口座へ入金されました。
お年玉みたいです。
これで、損失が90%を超えた塩漬け米国株「ROOT」の投資は終了です。
売却したお金で再投資したのは、ビットコイン関連銘柄です。
現在はマイナス投資ですが、将来的にビットコインの価格が上昇することを期待しています。
今後は、この失敗を教訓に損切がもう少し出来るようになりたいと思っています。
ではまた。