最近、私は市場の動向から「TMF」は今が買い時だと思い、投資をはじめました。
昨年までは私の保有するレバレッジ型投資が軒並み大きな損失でしたが、ここ最近の円安と米国株式の急騰により大きな利益をもたらしています。
レバレッジ型の投資信託は上昇し始めると一気に急上昇するので、追加投資する踏ん切りがつかなくなってしまいます。
以下の銘柄がそうです。
プラ転の喜びを感じながら追加投資できず、買いたい病が出始めて新たな投資先を探していました。
そんなとき、現在の株価と金利の上昇トレンドに加え、将来の利下げの可能性も高まっていることから、債券に魅力を感じるようになりました。
そこで出会ったのが「Direxionデイリー20年超米国債ブル3倍ETF(TMF)」です。
この記事では、私が新たに投資を始めた「Direxionデイリー20年超米国債ブル3倍ETF(TMF)」について、銘柄の特徴や買い時だと思った理由などを紹介します。
ただし、レバレッジ型の投資はリスクが高いため、オススメできる投資ではありませんので、あくまで参考情報としてご覧ください。
米国債ETF「TMF」とは
ティッカーコード「TMF」は、Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(DIREXION DAILY 20+ YEAR TREASURY BULL 3X SHARES)の略称です。
このETFは、残存期間が20年超の米国債で構成されており、指数の300%のパフォーマンス(3倍)を目指す、私が好んで投資するレバレッジ型の投資商品になります。
20年超の国債指数が上昇すれば、その上昇の3倍で値動きする可能性がある一方、逆に国債指数が下落すれば3倍のペースで下落する、リスクが高い投資です。
TMFの価格が変動する要因
債券の価格変動は、いくつかの要因が関係しています。
まず、市場金利が挙げられます。
債券価格と市場金利は、微妙なバランスを保つ子供の遊具(シーソー)のような関係があり、市場金利が上昇すると債券価格は下落し、逆に市場金利が下がると債券価格は上昇します。
たとえば、金利2%の「債券A」を保有しているとします。
もし、市場金利が3%に上がると、一般的に「債券A」の金利は市場金利より低くなるため魅力が薄れ、その結果として債券価格は下がります。
逆に市場金利が低下すると、発行時の金利が変わらない「債券A」が魅力的になり、その結果、債券価格は上昇します。
この他にも、為替相場や景気、株価の変動も債券価格に影響を与える要因です。
景気が回復する時期や好況期には、消費が拡大し企業の売上や利益も増加します。
このような時には、株式や不動産(REIT)などのリスクが高い投資が人気となり、一方、債券への関心が薄れる傾向があります。
一方、景気が低迷すると、安全な選択肢への投資関心が高まります。
ここからは、TMFの基本情報を紹介します。
基本情報と直近騰落率
以下は、2023.07.07時点でSBI証券に記載されていたTMFの基本情報です。
運用会社 | Direxion |
---|---|
上場取引所 | NYSE Arca |
投資地域・資産クラス | アメリカ・債券 |
設定日 | 2009/04/16 |
年間経費率 | 0.90% |
52週高値 | 14.4800 |
52週安値 | 6.1500 |
基準価額 | 7.01 |
純資産総額(百万) | 2,166.22 |
騰落率(1年) | -39.22 |
さらに、騰落率(1年)以外でのパフォーマンスも紹介します。
期間 | 騰落率 | |
---|---|---|
2023.07.07時点 | 2023.08.10時点 | |
1カ月 | -4.32% | -6.54% |
3カ月 | -20.91 % | -17.98% |
6カ月 | -15.65 % | -23.87% |
9カ月 | -10.87% | -0.97% |
1年 | -39.25 % | -50.27% |
2年 | -72.69 % | -76.18% |
3年 | -80.55 % | -84.91% |
5年 | -60.23 % | -62.47% |
年初来 | -0.98 % | -13.10% |
設定来 | -33.02 % | -41.22% |
また、TMFには定期的な収益を期待できる分配金もありますので、紹介します。
年4回の分配金がある
TMFは、年4回(3月、6月、9月、12月)の分配金が支払われる予定となっています。
2023年6月21日時点の直近の分配金は0.04763米ドルです。
年間を通じて、合計で4回の分配金が支払われるため、分配金利回りは2.31%です。
以上が、TMFに関する基本情報と分配金に関する情報となります。
では、私がどうしてTMFへの投資を考えたのか、その背景を少しだけお話したいと思います。
TMFを買い時と判断した理由
TMFへの投資を考えたきっかけは、市場の動向と私の投資戦略にあります。
去年までの投資は、正直言って厳しいものでした。
特に大きな損失を被った銘柄では50%以上ものマイナスが見られました。
しかし、最近の円安と米国株式の急騰により、特にレバレッジ型の投資に驚異的な上昇がみられ、結果として全体の9割の投資銘柄がプラスに転じました。
その一部の銘柄がこちらです。
これらの銘柄は、一時は投資をしている人は「ヤバイ!」とか「死亡!」とか言われたこともありましたが、それでも投資を続けた結果、現在では大きな利益を生み出しています。
残る1割の銘柄も少しマイナスですが、今年に入ってからは全体的に順調です。
このように、レバレッジ型の投資銘柄が大きな利益をもたらしたことで、基準価格が上昇したことから最近は買い付けを控えているので、新たな投資先を探し始めました。
その中で私が注目したのが、債券ETFです。
これまで株式に比べて値動きが小さい債券には注目してこなかったのですが、レバレッジがかかれば十分な値動きを期待できると判断し、米国債を含む債券市場に興味を持ち始めました。
また、米国株式に偏っているポートフォリオに組み入れることで、資産の一方的な減少を予防できると考えたのです。
そんな債券投資の中で、目に留まったのがティッカーコード「TMF」である3倍ETFです。
現在の株価と金利の上昇トレンドに加えて、将来的な利下げの可能性が高まっていることを考えると、いまが債券ETFを買うタイミングと判断しました。
TMFの投資タイミングと状況
では、ここからは私のTMF(Direxionデイリー20年超米国債ブル3倍ETF)への投資状況について、変化や株価推移と一緒に紹介したいと思います。
TMFへの投資を開始
私の初めてのTMFへの投資は、2023年7月6日に始まりました。
少し前に私が保有する「DPST」の10株が1株に併合され、その際に生じた端数が口座に入金され、ドルを使っての購入です。
この時の為替相場は1ドル=144円だったので、約4,000円分です。
これまでのレバレッジ投資の経験から、少し早い参入だと感じつつも、基準価格から-5%の指値注文を出し、基本的にはナンピン(難平)買いで口数を増やす、いつもの買い方で投資です。
実際の購入履歴は以下の通りです。
約定日 | 約定単価 | 約定金額 | 約定数量 |
---|---|---|---|
23/07/06 | 7.4000 USD | 29.74 USD | 4 |
23/07/11 | 6.9600 USD | 10,891 円 | 11 |
23/07/28 | 7.2000 USD | 20,217 円 | 20 |
これにより、7月末時点での合計保有口数は35となりました。
特に、2023年7月9日には投資開始から3日目で急落し、7ドルを切る価格にまで下落しました。
ただ、これまでのレバレッジ投資の経験から50%以上のマイナスを経験しており、今回のマイナスにはまだまだ余裕があり、想定内です。
投資1ヶ月で-10%越え
FOMCの利上げや米国債の格下げにより、一時はプラスに転じましたが、8月3日には基準価格が6.04まで下落しました。
8月13日時点の保有状況は、現在値が6.18 USD、取得単価が7.19 USDで、損益率は10%を越えるマイナスです。
保有数量 | 現在値 | 取得単価 | 外貨建評価損益率 | 円換算評価損益率 |
---|---|---|---|---|
35 | 6.18 USD | 7.19 USD | -14.05 % | -12.13 % |
評価損益率がマイナス10%を超えたことから、そろそろ買い増しするタイミングだと考えています。
損失-20%でナンピン買い
投資を開始してから2ヶ月が経過しました。
投資を始めた7月頃は1ドルが140円前後だった為替相場が、現在では149円台にまで上昇しています。
この為替相場があるにも関わらず、TMFの状況は約30%の損失となっています。
そこで、そろそろナンピンする買い時だと思い、TMFの追加購入を行いました。
約定日 | 約定単価 | 約定金額 | 約定数量 |
---|---|---|---|
23/09/27 | 4.7500 USD | 11,225 円 | 15 |
これにより、9月末時点での合計保有口数は50となりました。
現在の保有状況は、価格が下落を続け、直近最安値(本日)は4.74まで価格が下がりました。
評価損益率が-20%を越えていますが、以前のレバナス投資の経験を考えると、私的にはまだまだ耐えられる損失です。
保有数量 | 現在値 | 取得単価 | 外貨建評価損益率 | 円換算評価損益率 |
---|---|---|---|---|
50 | 4.80 USD | 6.46 USD | -25.70 % | -23.37 % |
今後は、損失が大きくなったときか、利下げの始まる兆しが見られたときに、口数を増やす予定です。
追加利上げの可能性で買い増し
昨年の楽天レバナスの様に、年末前に仕込んで年始で爆上げ!を期待し、FRBが年内にもう一度追加利上げを行う可能性が出ている今が買い時だと思い、TMFの追加をしました。
米消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、FRBが年内にもう一度追加利上げを実施する可能性がでて、私の保有銘柄が大きく下落📉したので、少しだけ #BITF と #TMF を追加購入しました。
昨年の #レバナス のように、年末に仕込んで、年初からの爆上げを期待して、年末まで今年も仕込みます💰👍
— 週末限定主夫@レバナス民 (@weekend_papa) October 12, 2023
約定日 | 約定単価 | 約定金額 | 約定数量 |
---|---|---|---|
23/10/13 | 4.4300 USD | 6,677 円 | 10 |
これにより、10月末時点での合計保有口数は60となりました。
株式併合で保有数が十分の一
2023年12月4日、私が保有する3倍ETF「LABU」と「TMF」がそれぞれ20:1と10:1で株式併合され、その結果、TMFの保有口数が60から6に減りました。
TMFの株式併合は予測外です。
過去の経験から、株式併合が行われた後は株価が下落することが多かったので、今回の併合もかなり嫌な予感がしています。
下げ止まり感で買い増し
株式併合後、嫌な予感がいい意味で裏切られ、TMFとLABUの株価は大きく上昇しました。
そのことで買いづらくなり買い控えしていましたが、年始からの約3週間で下落が続き、下げ止まり感も感じ始めたので、買いチャンスだと思いTMFを追加しました。
約定日 | 約定単価 | 約定金額 | 約定数量 |
---|---|---|---|
24/01/25 | 53.3380 USD | 31,751 円 | 4 |
これにより、1月末時点での合計保有口数は10となりました。
ちなみに今月は、月初に配当金が入金されました。
TMFの直近分配金(米ドル)は0.49729で保有数の6が対象だったので、米国源泉徴収税率10%および日本での源泉徴収税20.315%を差し引いた金額2.17米ドルの入金です。
米国債ETF「TMF」(まとめ)
米国株式に偏った投資をしている現状と、たまたま入った「DPST」の株式併合による端数ドル、現在の金利の上昇と将来的な利下げの可能性が高まっていることから、債券ETFを買うタイミングだと判断して投資を開始しました。
これまでのレバレッジ投資では50%近いマイナスを何度も経験しましたが、どれも好きで投資を始め、いずれ上がると信じて持ち続けた結果、運よくすべての銘柄でプラスのリターンです。
今回の投資も、興味がある銘柄なので、長い目で大きなリターンを期待して投資を開始しました。
レバレッジ型の投資は、特にリスクが高い投資となるため、無くなってもイイというくらいの気持ちになれる余裕資金で投資をしましょう。
では最後に、私の投資口座の使い分けなどを紹介して終わります。
私は2つの証券口座を開設しています。
楽天証券では新NISA口座の投資を行い、SBI証券ではレバレッジ銘柄への投資を主に行います。
そのため、今回のTMFの投資はSBI証券です。
ではまた。