AIの全自動投資で儲かる?SBIラップとバランス型投信の成績比較!

SBIラップ運用(投資信託)

SBIラップとeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)で成績比較!

儲かる投資なのか?儲からない投資なのか?

最近、新規で投資する際には控えめな資金でシミュレーションを行い、その実績を検証してから本格的に投資するようにしています。

 

現在は「クラウドバンク(CrowdBank)」でシミュレーションを進行中ですが、SBI証券のSBIラップという投資商品にも興味を持ちました。

SBIラップはSBI証券の総合口座を持っていれば投資できる商品で、AIが全自動で8種類の投資対象ファンドの配分を変更し、分散投資ができます。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

しかしながら、AIによる全自動投資の精度について多少の疑問を感じています。

 

そこで、今回は「SBIラップ」とバランス型投資信託の一番人気である「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の毎月の運用成績を比較し、SBIラップのパフォーマンスを検証することにしました。

本記事では、SBI証券「SBIラップ」と三菱UFJ国際投信「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の毎月の運用実績比較と、SBIラップの構成比率の推移をまとめて検証しています。

スグには結果が出ないと思いますが、自分としての結論が出るまではまとめて行きたいと思いますので、よかったら参考に。

 

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SBIラップとバランス投信を比較

現在、SBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のどちらに投資すべきか悩んでいます。

両者とも様々な資産クラスに分散投資できる投資信託ですが、それぞれの特徴や運用成績を比較検討して、最適な方を見極めたいと思います。

投資対象と投資割合の比較

SBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)はどちらも8つの資産に分散投資していますが、それぞれの投資割合は異なります。

以下が投資対象と投資割合の比較表です。

SBIラップeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
株式米国株式(毎月変更)国内株式(12.5%)
先進国株式(毎月変更)先進国株式(12.5%)
新興国株式(毎月変更)新興国株式(12.5%)
債券米国債券(毎月変更)国内債券(12.5%)
米国ハイイールド債券(毎月変更)先進国債券(12.5%)
新興国債券(毎月変更)新興国債権(12.5%)
その他米国不動産(毎月変更)国内不動産(12.5%)
金(毎月変更)先進国不動産(12.5%)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は8つの資産に固定比率で投資していますが、SBIラップは毎月AIによるダイナミックな投資配分変更を行っています。

また、投資対象についてもSBIラップは「米国」関連のファンドが多いのに対し、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は「日本国内」関連のファンドが多い点や、SBIラップが「金」を投資対象にしている点も大きな違いです。

個人的には「日本より米国」だし「安全資産の金」も投資対象には含めたいと思っているので、SBIラップの投資対象の方に魅力を感じます。

 

基本情報とコストの比較

SBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の基本情報やコスト面なども比較してみます。

SBIラップeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
純資産額サービス開始7ヶ月で200億円を突破1,733.46億円(※2023/01/18時点)
最低投資金額1万円~100円~
積立月1回1万円以上、1,000円単位一回(※日、週、月)100円以上、1円単位
管理費用0.955%0.154%

また、SBI証券で投資するときにはポイント還元もコストに反映したい点です。

SBIラップは「平均保有金額に応じて1,000万円未満であれば0.10%、1,000万円以上になると0.20%」、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)だと「平均保有金額に応じて年率0.05%」のポイント還元がうけられます。

以上のように、コスト面ではeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)が優れていますが、あとは運用成績次第だと思っています。

 

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運用成績の比較

では、運用成績のまとめます。

シミュレーションにおいて金額の大小はあまり関係ありません。

そこで、それぞれ一万円を同時期(※2023/1/20時点)から投資を始めた場合の利益率をメインにまとめます。

※投資額が10倍なら損益も10倍!

年月SBIラップeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
資産残高評価損益評価損益率資産残高評価損益評価損益率
2023年01月20日-230円-2.32%9823円-177円-1.77%
2023年02月07日10,126円+128円+1.29%10,220円+220円+2.20%
2023年03月05日10,118円+72円+0.72%10,169.45円+169.22円+1.69%

ん?何かおかしい↑

資産残高を見るとSBIラップの画面に表示されている資産残高と評価損益の合計が入金額と合わないことに気づいて調べてみると、以下のように判明!

リバランスが実施された場合、評価損益はリバランス後からの計算となります。
そのため、資産残高と評価損益を合計しても入金額と一致しません。入金額と一致させるためには、リバランス分(実現損益)を加算する必要があります。※実現損益(譲渡損益)は、特定口座の場合は、譲渡益税明細画面にて確認できます。
また、資産残高は、前日終了時点の時価をもとに算出した各証券の評価額と現金留保分を合計した金額です。
評価損益は、証券取得価額と証券評価額の差額となります。
例えば、100万円を入金し、購入した有価証券が90万まで下がりし、そこでリバランスが行われた場合の取得価額は90万円となります。リバランスが行われ、取得価額が新たに算出されるため、その際の評価損益は、0円となり、資産残高と評価損を足しても入金額と一致しません。実現損益として、マイナス10万円を加算することで一致します。
SBIラップ:よくある質問

ざっくりいえば、SBIラップは以下のように売買が自動でされ、損益確定と税金を徴収されています。

SBIラップの税

そこで、今後は入金額の1万円を基準にして現在の評価額を損益計算し直しました。

結果は以下です。

年月SBIラップeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
資産残高資産損益資産損益率評価額評価損益評価損益率
2023年01月20日-230円-2.30%9823円-177円-1.77%
2023年02月07日10,126円+126円+1.26%10,220円+220円+2.20%
2023年03月05日10,118円+72円+1.18%10,169.45円+169.22円+1.69%
2023年04月06日10,038円+38円+0.38%10,008円+8円+0.08%
2023年05月15日10,181円+181円+1.81%10,334円+334円+3.34%

また、SBIラップの投資配分自動変更の検証も兼ねていますので、投資開始からの資産構成の推移も続けて紹介します。

 

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資産構成比率の推移

まずは投資を開始した2023年1月の推移からです。

構成比率の推移(2023年01月)

SBIラップの投資構成比

ファンド評価額比率
(ラップ専用)SBI・米国株式1,682円16.8%
(ラップ専用)SBI・先進国株式590円5.9%
(ラップ専用)SBI・新興国株式3,147円31.5%
(ラップ専用)SBI・米国債券1,129円11.3%
(ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債券623円6.2%
(ラップ専用)SBI・新興国債券564円5.6%
(ラップ専用)SBI・米国不動産198円2.0%
(ラップ専用)SBI・ゴールド1,962円19.6%
現金103円1.0%

SBIラップページの注意事項によると、「現金」とは、運用にかかる投資一任業者への報酬を支払うために投資金額の一部を留保しているもので、証券総合口座の買付余力には算入ないものらしいです。

つまり、1万円を投資しても100円程度(約1%)はコストとして投資されないことになります。

 

構成比率の推移(2023年02月)

2023年2月の推移について紹介します。

今月からは前月比率と並べて表示します。

ファンド当月前月
評価額比率評価額比率
(ラップ専用)SBI・米国株式1,768円17.5%↑1,682円16.8%
(ラップ専用)SBI・先進国株式602円5.9%590円5.9%
(ラップ専用)SBI・新興国株式3,162円31.2%↓3,147円31.5%
(ラップ専用)SBI・米国債券1,143円11.3%1,129円11.3%
(ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債券632円6.2%623円6.2%
(ラップ専用)SBI・新興国債券574円5.7%↑564円5.6%
(ラップ専用)SBI・米国不動産207円2.0%198円2.0%
(ラップ専用)SBI・ゴールド1,937円19.1%↓1,962円19.6%
現金101円1.0%103円1.0%

運用成績としては、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」に比べて悪い結果となっていますが、まだ2ヶ月目であり、あと半年から1年を見ていかないと判断できないと思っています。

なお、各ファンドの比率は多少の変更はあるものの、先月とほぼ変わらずです。

 

では、最近読んだ本を少し紹介します。

これまで米国株投資メインで行ってきましたが、グローバル投資を増やしていこうと思い、2冊購入!

今後は読んで良かった本は紹介やツイートしようと思いますので、twitterもよろしくです。

 

構成比率の推移(2023年03月)

今月も前月情報と一緒に表示して、各ファンドの評価額と比率を紹介します。

ファンド当月前月
評価額比率評価額比率
(ラップ専用)SBI・米国株式439円4.3%↓1,768円17.5%
(ラップ専用)SBI・先進国株式262円2.6%↓602円5.9%
(ラップ専用)SBI・新興国株式4,387円43.4%↑3,162円31.2%
(ラップ専用)SBI・米国債券1,543円15.3%↑1,143円11.3%
(ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債券268円2.6%↓632円6.2%
(ラップ専用)SBI・新興国債券925円9.1%↑574円5.7%
(ラップ専用)SBI・米国不動産192円1.9%↓207円2.0%
(ラップ専用)SBI・ゴールド2,008円19.8%↑1,937円19.1%
現金94円0.9%↓101円1.0%

今月は各ファンドの比率が全体的に変更されています。

特に目立つのは、米国株式が前月比で13.2%も比率が下げられ、一方で新興国株式が12.2%も比率が上げられたことです。

今月は米国株が大きく値を下げるってことなのか?

 

構成比率の推移(2023年04月)

今月も前月情報と一緒に表示して、各ファンドの評価額と比率を紹介します。

ファンド当月前月
評価額比率評価額比率
(ラップ専用)SBI・米国株式198円2.0%↓439円4.3%
(ラップ専用)SBI・先進国株式962円9.6%↑262円2.6%
(ラップ専用)SBI・新興国株式4,852円48.3%↑4,387円43.4%
(ラップ専用)SBI・米国債券927円9.2%↓1,543円15.3%
(ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債券197円2.0%↓268円2.6%
(ラップ専用)SBI・新興国債券500円5.0%↓925円9.1%
(ラップ専用)SBI・米国不動産185円1.8%↓192円1.9%
(ラップ専用)SBI・ゴールド2,121円21.1%↑2,008円19.8%
現金96円1.0%↑94円0.9%

今月も各ファンドの比率が全体的に大きく変更されています。

特に目立つのは、米国関連の投資比率が全体的にさらに下げられ、一方で新興国、新興国、ゴールドの比率が上げられたことです。

AI的には米国があまり良くない!って判断なのかな?

売買は10日前後?

4/15日にたまたまSBIラップの比率を見た時に気づいたこと。

比率が変更されていました。

ファンド月初現在
評価額比率評価額比率
(ラップ専用)SBI・米国株式201円2.0%198円2.0%
(ラップ専用)SBI・先進国株式246円2.4%↓962円9.6%
(ラップ専用)SBI・新興国株式4,848円47.9%↓4,852円48.3%
(ラップ専用)SBI・米国債券2,128円21.0%↑927円9.2%
(ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債券201円2.0%197円2.0%
(ラップ専用)SBI・新興国債券200円2.0%↓500円5.0%
(ラップ専用)SBI・米国不動産202円2.0%↑185円1.8%
(ラップ専用)SBI・ゴールド1,994円19.7%↓2,121円21.1%
現金103円1.0%96円1.0%

米国債券が大きく上昇!

運用履歴を確認してみると、毎月7日の約定日で比率の見直しがされていました。

今後は、10日前後で運用成績と構成比率の推移をまとめることにします。

ちなみに、ちょうど記事を修正したタイミングで「米金融・債券市場=利回り上昇、指標受け5月追加利上げの見方広がる」という見出しの記事が...

AIの先読み成功なの?

構成比率の推移(2023年05月)

今月も前月情報と一緒に表示して、各ファンドの評価額と比率を紹介します。

ファンド当月前月
評価額比率評価額比率
(ラップ専用)SBI・米国株式201円2.0%198円2.0%
(ラップ専用)SBI・先進国株式201円2.0%↓962円9.6%
(ラップ専用)SBI・新興国株式4,888円48.0%↓4,852円48.3%
(ラップ専用)SBI・米国債券2,161円21.2%↑927円9.2%
(ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債券203円2.0%197円2.0%
(ラップ専用)SBI・新興国債券202円2.0%↓500円5.0%
(ラップ専用)SBI・米国不動産200円2.0%↑185円1.8%
(ラップ専用)SBI・ゴールド2,020円19.8%↓2,121円21.1%
現金105円1.0%96円1.0%

今月も各ファンドの比率が全体的に大きく変更されています。

特に目立つのは、米国債券の投資比率が上げられたことです。

 

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最後に

AI全自動投資が注目を集める中、SBIラップは独自のAIアルゴリズムを活用した運用を行っています。

本記事では今後も、SBIラップの米国株式、新興国株式、米国債券、米国ハイイールド債券、新興国債券、米国不動産、ゴールドによる投資成績をeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)と比較し、その優位性について検証していきます。

是非、SBI証券のサービスやSBIラップのAI全自動投資に興味がある方は、公式ウェブサイトをチェックしてみてください。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

SBI証券は、SBIグループの証券会社であり、投資初心者から上級者まで幅広いニーズに対応したサービスを提供しています。SBIラップもSBI証券が提供する投資信託の一つであり、簡単にAI全自動運用に参加することができます。

私がSBIラップの口座開設した時のメモも記事にしてありますので、よかったら参考に。

AIが比率を自動で変更する未来型投資「SBIラップ」をはじめました
バランス投資「SBIラップ」をやってみることにしました。SBIラップは、AIがマーケットデータを分析して好景気や危機を察知し、リスク調整を自動で行うのが特徴です。そんなSBIラップのコスト、メリット・デメリット、口座開設などをまとめました、

ではまた。

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