AB米国成長株投信BコースとDコース、どちらの投資が良いのか?

AB米国成長株投信Dコース 投資信託
記事内に広告が含まれています。

私が投資をはじめた頃は純資産額が7,000億円くらいでしたが、約半年であっという間に1兆円を突破した「AB・米国成長株投信Dコース(H無) 」。

404 NOT FOUND | 週末ぱぱの投資ブログ
資産形成と健康貯金で定年FIREを目指す

本日時点(7/16)の純資産額は1,097,408百万円(※1兆974億800万円)と、1兆円を突破してから1ヶ月しか経っていないのに、すでに1千億円近く純資産残高が増えています。このままのペースで増え続ければ、来年の今頃には2兆円突破も夢じゃない!

かなり人気の高い投資信託「AB米国成長株投信」ですが、ふと、他にも3つの投資コースがあるが私のように長期運用を目的にしている人がDコースを選んで正解だったのか?と疑問がわきました。

そこで、過去の同じ期間でBコースとDコースへ投資した場合、運用益にどのくらいの差が出るのかを比較してみました。

本記事は、以下のような点を迷っている方の参考になると思います。

  • 年1回分配型(Cコース)か毎月分配型(Dコース)か?
  • 分配金コース「受取」か「再投資」か?

注:一部、信託財産留保額などの手数料や普通分配・特別分配等について考慮していない箇所があります

ではさっそく。

スポンサーリンク

AB米国成長株投信のBコースとDコースはどっちがイイのか?

AB米国成長株投信Dコースは、楽天証券が扱う投資信託の中で、純資産額は第2位(※1兆円を超えた頃は1位)です。※本日(7/16)時点

では、AB米国成長株投信の中で一番人気のある「Dコース」と、年1回分配である「Bコース」へ投資をした時、どのくらいの運用益の差が出るのか?を比較していきますね。

分配金コース=「受取」で比較

まずは、年1回分配型(Cコース)か毎月分配型(Dコース)か?を、同じ条件(※分配金=受取)で設定したときの運用益で比較したいと思います。

  • 比較の期間:2020/6/2~2021/6/2
  • 投資の金額:60,000円

基準価格の変化は以下となります。

Bコース Dコース
2020/6/2の基準価格 30,817 11,439
2021/6/2の基準価格 40,483 12,107
基準価格の変化率 131.37% 105.84%

年一回分配型のBコースも、毎月分配型のDコースも基準価格は上がっていますので、どちらで投資をしてもマイナスにはなっていません。

では実際に私の投資金額である6万円をそれぞれのファンドで投資していたら、譲渡益はどれくらい違ったのか?を比較したいと思います。

Bコース Dコース
2020/6/2の購入金額 ※1 60,000 60,000
↑6万円分購入時の口数 19,470 52,452
2021/6/2の売却金額 ※2 78,819 63,504
譲渡益(※2 - ※1) 18,819 3,504
譲渡益の税額(20.315%) 3,823 711
譲渡益(税引き後)合計 14,996 2,793

当たり前ですが、年一回分配金のBコースの方が、基準価格が大きく上がり、譲渡益が出ています。

では分配金も比較していきます。

Bコース Dコース
分配金(税引き前)合計 992 14,163
分配金の税額 200 2,877
分配金(税引き後)合計 792 11,286

Dコースは直近1年で毎月平均200円の分配(※たまに300円の月もあり)があり、トータルすると1万円以上の分配金を受け取ることができました。

税金、譲渡益、分配金をそれぞれまとめると以下のようになります。

Bコース Dコース
税額合計 4,023 3,588
譲渡益(税引き後)合計 14,996 2,793
分配金(税引き後)合計 792 11,286
譲渡益+分配金の合計 15,788 14,079

AB米国成長株投信を分配金コース「受取」で投資した場合、投資益に約3%(※1,710円)の差が出ることがわかりました。

では、同じように、分配金コースの違いによる差も見ていきたいと思います。

分配金コース=「再投資」で比較

分配金コースの差は、私が投資をしている「AB米国成長株投信Dコース」で比較したいと思います。

現在、私が設定している分配金コースは「再投資」です。受取より再投資の方が複利運用複利運用ができるだろう!と考えてです...

では、その考えが実際に間違っていなかったのか?を検証していきたいと思います。

Bコース Dコース
受取 再投資
2020/6/2の購入金額 60,000 60,000 60,000
↑6万円分購入時の口数 19,470 52,452 52,452
再投資後の口数 63,052
2021/6/2の売却金額 78,819 63,504 76,337
譲渡益 18,819 3,504 16,337
譲渡益の税額 3,823 711 3,318
譲渡益(税引き後)合計 14,996 2,793 13,019

米成長Dの分配金を再投資することにより売却時の口数が増え、税引き後の譲渡益は受取コースに比べ、10,226円増えることがわかりました。

ただ、分配金は全て再投資されるため、手元には1円も入って来ません↓

Bコース Dコース
受取 再投資
分配金(税引き前)合計 992 14,163 15,436
分配金の税額 200 2,877 3,136
分配金(税引き後)合計 792 11,286 ※再投資

では、最終的に手元に入ってくる運用益のトータルで比較したいと思います。

Bコース Dコース
受取 再投資
税額合計 4,023 3,588 6,454
譲渡益(税引き後)合計 14,996 2,793 13,019
分配金(税引き後)合計 792 11,286 ※再投資
譲渡益+分配金の合計 15,788 14,079 13,019

なんと、良かれと思ってやっていた再投資設定ですが、一番運用益としては悪い結果になってしまいました。

米成長Dへの再投資は、米成長Bでの投資と比べると約4.6%(※2,769円)も投資効率が悪く、米成長Dの受取と比べても約1.8%(※1,060円)悪いという結果になりました。

けっきょく、税金ばかり取られて、運用効率が悪いってことかな...

スポンサーリンク

今後の運用とまとめ

今回、実際にシミュレーションをしてた結果、長期投資を目的にしている私が、毎月分配型で受け取ったお金を良かれと思い再投資するという投資効率の悪さがよく理解できました。

今回の結果より、一旦、分配金コースを「再投資→受取」へ変更しました。

ただ、やっぱり毎月分配型の投資信託には魅力もある(※毎月の楽しみ)ので、当面は米成長Dへの投資は続け、追加でBコースへの投資もはじめたいと思います。

また、AB米国成長株投信Dコースへの投資で受け取れた分配金は今後、つみたてNISAの積立金増額により運用にまわそうと思います。

ではまた。