3倍レバレッジの米国地方銀行ETF「DPST」に投資チャンス!

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2023年3月10日、驚愕のニュースが飛び込んできました。

米国の銀行であるシリコンバレーバンク(SVB)が経営破綻し、その影響で金融株が大幅に下落しました。

この破綻の原因は、貸出先の経営悪化による預金減少と、金利上昇によって保有していた米国債などの有価証券に含み損が生じたことから「経営が危ないのでは?」という噂が怒涛の如く広まり、預金流出が加速したとのことです。

たった1日で「シリコンバレーバンク」を破綻させたSNSの破壊力 “預金全額保護”も不安が消えない理由 | AERA dot. (アエラドット)
3月10日、米銀行シリコンバレーバンク(SVB)が経営破綻(はたん)した。同行の株価下落が始まってからわずか1日だった。これを受け、12日に米財務省などは「すべての預金者を保護する」旨のプレスリリ…

しかし、専門家によれば、この状況が2008年9月の「リーマン・ショック」に匹敵する危機に発展する可能性は低いとされています。

さらに私個人の見解では、この出来事により3月21~22日に行われるFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げに関しても、FRBが0.5%の利上げを加速させる可能性は非常に低くなるのではと考えています。

むしろ、0.25%の利上げも見送られる可能性があるとの予想です。

上記のようなことから、いずれ価格も元に戻るだろうと考え、この機会を逃さずに米国地方銀行ETF「DPST」への投資を決断しました。

この記事では、ティッカーコード「DPST」という米国の地方銀行株へ3倍のレバレッジで投資するETF「Direxionデイリー地方銀行株ブル3倍ETF」について、どんなEFTなのかをまとめてみました。

もし、ETFの紹介ではなく投資実績を知りたい方は、以下の記事となります。

3倍レバレッジの米国地方銀行ETF「DPST」に投資チャンス!
ティッカーコード「DPST」という米国の地方銀行株へ3倍のレバレッジで投資するETF「Direxionデイリー地方銀行株ブル3倍ETF」がSVBの破綻により大幅下落したので、ハイリターンを期待して投資を開始!DPSTとは?DPSTと他の3倍...

では、Direxionデイリー地方銀行株ブル3倍ETFがどんなEFTなのか、書いて行きたいと思いますので、興味があれば参考にして下さい。

 

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地方銀行株ブル3倍ETFとは?

米国地方銀行ETF(DPST)とは、Direxionデイリー地方銀行株ブル3倍ETF(Direxion Daily Regional Banks Bull 3X Shares)の略称です。

このETFは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する地方銀行セクターの株価指数である「S&Pリージョナル・バンクス・セレクト・インダストリー指数」と連動し、3倍のパフォーマンス(投資成果)を目指すものです。

DPSTはレバレッジ効果により、地方銀行株式市場が急上昇するときには高いリターンを狙うことができますが、逆に、今回のシリコンバレーバンク(SVB)破綻のように市場の急激な下落時には損失が大きくなるため、慎重な投資が必要です。

では、基本情報について紹介します。

DPSTの基本情報について

まず、シリコンバレーバンク(SVB)の破綻による影響から少し触れたいと思います。

3月8日時点の基準価格の終値は20.4ドルでしたが、わずか5日後の3月13日には終値が8.6ドルまで下落しました。

以下は、2023/03/16時点でのDPSTの基本情報になります。

運用会社 Direxion
上場取引所 NYSE Arca
投資地域・資産クラス アメリカ・株式
設定日 2015/08/19
年間経費率 0.89%
52週高値 50.9500
52週安値 6.9618
基準価額 9.26
純資産総額(百万) 163.10 ※2023/02/28時点
騰落率(1年) -83.10

さらに、騰落率(1年)以外の期間ごとのパフォーマンスも記載します。

期間 騰落率
2023.03.16時点 2023.04.30時点 2023.06.25時点
1カ月 -68.68% -20.07% 5.72%
3カ月 -58.87% -74.66% -24.09%
6カ月 -71.32% -77.48% -73.23%
9カ月 -62.30% -79.17% -78.77%
1年 -83.10% -80.22% -76.26%
2年 -83.93% -87.39% -86.45%
3年 -30.50% -52.51% -56.55%
5年 -95.09% -95.98% -96.39%
年初来 -62.93% -72.36% -74.34%
設定来 -88.30% -91.27% -91.90%

また、最近の情報として、2023年6月5日にDPSTの株式が10株を1株に併合されました。

私の過去の経験から、株式が併合されると株価が下落する傾向があるため、今回も同様の予想をしています。

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ただし、DPSTは個別株ではないため、下落したときはナンピン(難平)買いの機会と考え、追加で買い増しする予定です。

さて、DPSTは分配金による定期的な収益もあるので、分配金についても記載します。

DPSTの分配金について

米国地方銀行ETF(DPST)は、年4回(3月、6月、9月、12月)に分配金が支払われます。

2023年3月18日時点の直近の分配金は0.0474米ドルです。

年間を通じて、合計で4回の分配金が支払われるため、分配金利回りは3.68%です。

以上がDPSTに関する基本情報と分配金に関する情報です。

 

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DPSTと他の3倍ブルETFの比較

では、新たに投資を始めたDPSTは、他の3倍ブルETFと比較してどのような動きを見せているのでしょうか?

以下は、基準価額(※2023.03.16時点)と純資産総額(※2023.2.28時点)に関する情報を、過去1年の騰落率順に並べ替えてまとめた一覧となります。

ティッカー 基準価額 純資産総額
(百万)
騰落率
(1年)
銘柄名
DPST 9.26 163.10 -83.10 Direxion デイリー 地方銀行 ブル3倍 ETF
WEBL 7.93 119.73 -72.24 Direxionデイリー・ダウ・ジョーンズ・インターネット株ブル3倍ETF
LABU 5.42 916.65 -62.01 Direxion デイリー S&P バイオテック株 ブル3倍 ETF
SOXL 16.45 4,726.22 -59.29 Direxion デイリー 半導体株 ブル3倍 ETF
DRN 9.41 48.09 -57.05 Direxion デイリー 米国リート ブル3倍 ETF
TMF 8.73 983.15 -54.71 Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF
FAS 57.14 1,883.68 -53.19 Direxion デイリー 米国金融株 ブル3倍 ETF
TQQQ 24.94 11,336.10 -52.05 プロシェアーズ・ウルトラプロQQQ
TNA 31.02 1,088.87 -50.22 Direxion デイリー 米国小型株 ブル3倍 ETF
TECL 32.17 1,421.82 -43.48 Direxion デイリー テクノロジー株 ブル3倍 ETF
SPXL 66.29 2,512.24 -40.86 Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF
CURE 91.73 165.34 -26.40 Direxion デイリー ヘルスケア株 ブル3倍 ETF
DFEN 19.82 187.85 -6.16 Direxionデイリー・エアロスペース&ディフェンス株ブル3倍ETF

現在、DPSTは直近の大幅下落により、他の私が注目しているETF「WEBL」「SOXL」「TQQQ」「TECL」と比べると、大きく下落しています。

ただし、私の個人的な見解としては、FRB(連邦準備制度理事会)が利上げのスピードを緩める可能性や、リーマン・ショック級の金融危機には至らず、一時的な下落である可能性を考えています。

そのため、他の人には責任が取れないためオススメしませんが、私は現在の安値でDPSTに投資することで、将来的に大きなリターンを得られる可能性があると考え、継続的に投資する予定です。

さらに、米国金融セクターに関連するETFに絞っても比較したいと思います。

 

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米国金融セクターETFの比較

以下は、2023.06.25時点での米国金融セクターETFです。

ティッカー 銘柄名称 騰落率
(1年)
VFH バンガード 米国金融セクターETF 6.73
XLF 金融セレクト セクター SPDR ファンド 7.99
IXG iシェアーズ グローバル金融 ETF 10.88
DPST Direxion デイリー 地方銀行 ブル3倍 ETF -76.26
FAS Direxion デイリー米国金融株ブル3倍 ETF -0.24

レバレッジのかかっていないETF「VFH」「XLF」「IXG」はプラス成績となっていますが、レバレッジのかかっているETF「DPST」「FAS」はマイナス成績となっています

 

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DPSTの購入実績

シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻は、私がDirexionデイリー地方銀行株ブル3倍ETFを知るキッカケとなり、投資を始めるキッカケにもなりました。

2023.03.17:DPSTの投資を開始

投資の開始は3月17日で、シリコンバレーバンクの破綻が起こった約1週間後です。

3/10(金)のシリコンバレーバンク破綻と、3/12(日)のシグネチャーバンクの破綻により、地方銀行株が大きく下落し、Direxionデイリー地方銀行株ブル3倍ETFは60%を越える下落です。

ただ、これ以上は大きな下落は来ないだろうと思い、投資を開始しました。

初回の投資実績は以下の通りです。

DPST初回投資

しかし翌朝、終値を見ると、さらに0.5ドル近く下がっていました。

ツイート時では、1ドル下落するごとに買い増し予定でしたが、記事を書いている最中に気分が変わり、翌週のFOMC前に買い増しすることを決めました。

この状況では、0.25ドル以上の無理な利上げはないと思います。

むしろ、利上げは見送られ、株価が急騰する可能性もあると期待しています。

そんな期待に胸を膨らませながら、私はタイミングが早すぎたと感じながらも、8.74ドルと8.15ドルで合計35株を追加購入しました。

これにより、保有数は55口になりました。

約定日 単価[ドル] 受渡金額[円] 数量[口]
23/03/20 8 21,368 20
23/03/23 8.74 23,051 20
23/03/23 8.15 16,120 15

追記:2023.06.05、DPSTが10株を1株に併合となり、結果、以下のような口数で現在は保有しています。

約定日 単価[ドル] 受渡金額[円] 数量[口]
23/06/05 83.60 55,050 5

単元未満株の売却代金は口座へ振り込まれました。

 

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DPSTの運用実績

では続いて、Direxionデイリー地方銀行株ブル3倍ETFの運用実績について紹介いたします。

2023.06.25:投資3ヶ月目の実績

投資開始から3ヶ月が経過しましたが、残念ながら最近の動向は振るわず、株価は大幅に下落しており、現在50ドルを切っています。

DPSTの2023年06月運用実績

一時は70ドル近くまで回復しプラ転を期待しましたが、そんなに甘くはなかったようです。

2023年6月25日時点の損益率は-35.35%です。

今後、もし株価が40ドルを割り込むようなら、追加投資を考えています。

 

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DPSTの分配金

では、Direxionデイリー地方銀行株ブル3倍ETFの分配金についても紹介します。

2023.03.29:初の分配金

DPSTで初の分配金は、保有開始から2週間目に入金されました。

権利落ち日が3月21日だったため、保有数の一部の口数が対象となり、1ドル未満の分配金となりました。

以下が初回の分配金の詳細です。

入金日 通貨 分配金 分配金の対象口数 入金額
2023/03/29 米ドル 0.03638USD 20口 0.54USD

また、これまで米国保有銘柄の分配金の税金を計算したことが無かったので、自分のスキルアップのため、計算したメモを紹介します。

米国ETFの分配金の税金計算方法

正確な計算には申告レートと為替レートを考慮する必要がありますが、そこまでの情報を揃えるのは大変なので、今回はザックリとした計算です。

  • 直近分配金(米ドル):0.03638
  • 分配金の対象口数:20

小数第3位を四捨五入で計算した、米国ETFの配当金(分配金)に対する税金の計算結果は以下の通りです。

米国ETFの配当金(分配金)に対する税金

◆米国の源泉徴収税(10%)の計算
0.03638USD×20株=0.73USD
0.73USD×10%=0.07USD

◆現地源泉徴収後の金額
0.73USD0.07USD0.66USD

◆国内の源泉徴収税(20.315%)の計算
※国内の税金は現地税を差し引いた金額から算出
0.66USD×20.315%=0.13USD

◆現地税と国内税を差し引いた受取金額
0.73USD0.07USD0.13USD=0.53USD

以上の計算結果から、合計で約26%が税金として差し引かれることがわかります。

また、私は楽天証券の直感で分かりやすい管理画面と違ってSBI証券の画面は覚えられず、いつも配当金を確認する場所などわからなくなるのでついでにメモると、上部メニューから「口座管理」>「取引履歴」>「入出金明細はこちら」>「外貨入出金明細」を選択して確認できます。

2023.06.29:2回目の分配金

DPSTで2回目の分配金です。

今回は、前回とは違い、全ての保有口数が対象となりました。

ただ、株式併合されたため、保有している口数は5口となっています。

詳細な分配金の情報は以下の通りです。

入金日 通貨 分配金 分配金の対象口数 入金額
2023/06/29 米ドル 0.46049USD 5口 1.67USD

現在の為替レート(※約1ドル=144円)で考えると、日本円で約240円です。

 

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地方銀行ブル3倍ETF(まとめ)

DPSTへ投資するメリットとしては、地方銀行株式に3倍のレバレッジをかけたバスケット投資となるため、値動きに対して3倍のリターンを獲得でき、複数の銘柄にリスクを分散できることです。

現在のDPSTは他の注目のETFと比べて大きく下落していますが、私個人としては一時的な下落と考えているので、将来の大きなリターンを期待しています。

私は、これまでも50%を越える下落の投資を多くして来ました。

おすすめはしませんが、そんな、レバレッジ投資がどうなっているのか?興味があればこちらを。

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では最後に、これから投資を始めようと思っている方へ、私が口座開設している証券会社を紹介して終わりたいと思います。

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